旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

人生のそばから 善光寺「十割そば 大善」

2020-03-12 | 旅のアクセント

 善光寺を訪れたのは1年振りだろうか。
その時には季節を感じさる雪が散らついていたけれど、今日は気配もない。
今朝、別所温泉は北向観音堂の千手観音菩薩を詣でてから長野にやってきた。
これから阿弥陀如来を詣でると「両詣り」と云って古来良しとされる両尊参詣となる。

長野駅までの2キロほどをぶらり、久しぶりの故郷を感じて歩こう。
参道(中央通り)は旧北国街道、加賀百万石の大名行列や佐渡の御用金が通った道。
立ち寄り必須の「八幡屋礒五郎」で七味唐がらしを補充調達、これでしばらく安心だ。

さらに大門交差点を下って「十割そば 大善」で霧下の十割そばをいただく。
「霧下そば」は、霧が立ち込める高原の冷涼な気候下で穫れる良質な蕎麦の代名詞だ。

"十割そば" を大盛り、とろろ付きを注文。10分ほどで艶やかなそばが運ばれてきた。
のど越よし香りよしの蕎麦を、先ずは鰹節風味のやや甘の汁でズズっと、香りが広がる。
中ほどで、山葵を溶いたとろろをたっぷり絡めて美味しい。最後はシンプルに汁で啜る。

大庇と列柱の長野駅にもどって、次の "あさま" までは30分と少々。
信州の酒蔵とワイナリーから日本酒とワインを集めた「信州くらうど」で列車待ちの一杯。
択んだのは"松尾 純米手造り"、槽口からの搾りたての生原酒は「霧下」信濃町の酒。
この馥郁たる香りを愉しんで信州の旅を終えるのだ。


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Love Song / ツイスト 1980



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