年明け来の大雪のニュースを目にして、新潟の雪景色が見たくなったのだ。
居ても立っても居られなくなって万代橋を渡っている。新潟には2年暮らした。
幕末の五港を開港によって設置された運上所(旧新潟税関庁舎)周辺は、新潟市歴史
博物館として整備されている。その重厚な建物の向こうに冬の日が沈んでいった。
という訳で酒場の時間がやってきた。今宵、本町通8番町の「居酒屋こばちゃん」へ。
新潟時代は狂ったように仕事をしていたので、こうした趣きある酒場に縁は薄かった。
でっ、今になって訪ねるなんて。この店では10年ほど前、吉田類氏も杯を傾けている。
先ずは生ビールを呷る。3点盛りは真鯛、寒ブリ、それに甘エビ、冬の日本海を堪能する。
牛蒡を絡めネギを散らして "村上牛のしぐれ煮" が美味しい。
然らば酒も村上の "大洋盛" を択ぶ。ふくよかな香りのひやおろし生原酒がいいね。
"のっぺい" が無い。代わりに "治部煮" をいただく。金沢のそれと比べて素朴なひと皿だ。
佐渡の "天領盃"、冬限定の純米吟醸しぼりたて生原酒はスッキリとして酸味が特徴、
味の濃い料理にも合う。我ながらよくできたチョイスと思わず悦に入る。単純なのだ。
さて背中の小上がりの半分がご常連さんで埋まった。そろそろ潮時か。
柾谷小路で銀バスに乗って駅へと引き返す。万代橋の下を滔々と流れる信濃川。
新潟は今宵も霧に更けゆくだろうか。
新潟ブルース / 美川憲一
こばちゃん、いいお店ですね。
行ってみたいです。
私も大好きですよ。酒場放浪記。
個人的には、放映4本のうち1本は地方ロケを期待したいところです。
こばちゃんは何回か再放送してましたね。
機会がありましたら是非お出かけください。