旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

あいづわかまつ漫ろ歩記「ソースかつ丼」

2020-12-29 | 旅行記

 快速あいづに揺られて会津若松へ、残念ながらも磐梯山はまたしても雲の中だった。
会津に美味いものは数ほどあれど、今日はB級、ソースかつ丼を食べにきたのだ。
というわけで、会津若松を漫ろ歩き。

一度訪ねたかった「さざえ堂」は寛政8年(1796年)建立の六角三層のお堂。
二重螺旋のスロープは上り下りが連続の一方通行構造になっていて、参拝者がすれ違う
ことなく西国三十三観音像にお参りできたという。日本の建築技術の高さを実感。

 言わずと知れた酒どころ会津だから、市内に幾つかの酒蔵が点在している。
城へ向かう北出丸大通りには "冩樂" の宮泉名醸、白壁の蔵に煉瓦の煙突が誇らしい。

 会津若松のシンボル鶴ヶ城、豊臣秀吉の命で入城した蒲生氏郷が七層の天守を築いた。
慶長16年(1611年)の大地震で被害を受け傾いた天守は改修され五層となったという。
赤瓦に葺き替えられたのは、会津松平藩の藩祖保科正の慶安元年(1648年)だそうだ。
復元とは云え、赤瓦をのせて肥沃な会津盆地に睨みを利かす姿は威風堂々としている。

 数ある酒蔵から末廣酒造嘉永蔵を訪ねた。この時期にも関わらず蔵見学を受けてくれる。
木戸を抜けたエントランスは3階分の高い吹き抜けがあって、その重厚感に目を奪われる。

仕込み蔵、釜場、煉瓦造りの煙突を眺めて古酒蔵を巡ったらショップでちょっぴり試飲。
いつかイベントで飲んだ純米大吟醸 "ゆめのかおり" を求める。これ年越し用だね。

 戦利品をリュックに収めたら、上町の元祖煮込みソースカツ丼の店「なかじま」へ。
注文したのは "キャベツソースカツ丼(ヒレ)"、生ビールを呷って着丼が待ち遠しい。 

 丼の蓋を開けると甘い香りがる。あったか会津米にシャキシャキのキャベツをしき、
揚げたてアツアツに甘辛いソースをたっぷり絡ませたカツをのせて、これぞ会津の丼。
目的の美味いソースかつ丼にありついて至福なのだ。
鶴ヶ城の走長屋を模したような会津若松駅で赤べこに見送られる午後4時過ぎ。
んっ、まだ時間が早いな、仙台にでも足を延ばそうか。それではもう一軒。

さらばシベリア鉄道 / 太田裕美 1980
     



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4 コメント

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憧れの街 (ZUYA)
2020-12-30 04:18:04
会津若松と言う地名の響きに、幼少の頃から興味を持っていました 

そして“四十路突入記念”として、訪れた時の記憶が蘇りました。でもソースかつ丼が有名なのは知りませんでしたね~
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Re:ZUYAさん (吞み人)
2020-12-30 07:53:06
おはようございます。
美味い酒あり肴あり、おまけに温泉有り。
会津は魅力的なところです。
会津若松って意外に近いですしね。
ほんとは鬼怒川から抜けていくルートが好きです。
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はじめまして…。 (ポエット・M)
2020-12-30 18:06:31
初めてコメントさせて頂きます。
かつて、ポップス歌手「工藤慎太郎」さんに、私の作詞した「旅の途上(なか)」を
CDアルバムに乗せさせていただきました。
ペンネームは「ショー・ジロー」と言います。
機会があれば、ユーチューブで聞いて頂ければ嬉しいです。
これからも宜しくお願い致します。
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ポエット・M様 (吞み人)
2020-12-30 19:55:55
こんばんは。
コメントありがとうございます。
素敵な写真をお撮りになりますね。
なんだか温かくなる様です。
旅の途上、聴かせていただきました。
ふたつでひとつのアルバムを通して
じっくり聴いてみたいと思います。
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