新沼健 日々独言

映画・ドラマの感想、美味しかった料理、街歩き、世相に関する私の考えなどを書いています

映画マラソン 7/100 「点と線」

2024年09月23日 16時24分55秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲映画マラソン 7/100 「点と線」


9/23 7/100 「点と線」配信
分類 サスペンス・ミステリー
主演 南広 高峰三枝子 山形勲 加藤嘉 志村喬

福岡の香椎浜で発見された情死体、男は産工省の課長補佐、女は赤坂の料亭「小雪」の女中。
何のつながりもないように思われた二人だったが、現場の状況により情死として処理されようとしていた。
それに疑問を持ったのが現場たたき上げの刑事である加藤嘉。男の遺留品である食堂車のレシートに、二人でなく、一人であると記入されたことを不自然に感じる。
そこに訪れた警視庁捜査二課の南広、情死した男は捜査中の汚職事件の主要人物であると言う。

女中の遺体を引き取りに来た料亭の同僚女中から、東京駅で列車に連れ立って乗り込む二人を見たと言う証言を得る。
しかし、見たと言う女中がいた13線番ホームから情死した二人が乗り込む列車が停車していた15番線ホームが見通せるのが、1日の中で17時57分から18時01分までの4分間しかないことが分かり、情死した二人に気付き、女中たちに目撃させたもう一人の人物、山形勲の存在0に捜査員の目が向く。

しかしながら山形勲には正に「鉄壁」と言うべきアリバイがあり、南たち警視庁の捜査員がそれをなかなか崩せない。

山形勲の周辺を捜査するうち、山形勲には鎌倉で静養している夫人がいることが分かる。そして…… と言うお話でした。

原作は既読ですが、ほぼ中身を忘れていて新鮮に映画を鑑賞することが出来ました。
原作は中身を忘れていたものの、読後の感想は良く覚えていて、長い割につまらない作品だった、と言うものでしたが、映画はとても面白く鑑賞することが出来ました。

長い原作を85分の尺にキッチリ過不足なくまとめていて、捜査が一気に進む怒濤の終盤など、なかなかに見ごたえがありました。

最近の映画はどんな作品でもおおよそ2時間となっていますが、90分でも面白い映画はいくらでも作れる、ようなお手本のような作品でありました。

連続して松本清張原作映画でしたが、次作は松本清張から離れて見ようと思います。

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