たけのこっこ

人生いろいろ、好きな事をして我が老後まっ盛り!花盛り!

読書は最高

2007年08月18日 | 読書
8月18日(土)


涼しくて過ごし易い一日でした。


 今日も町の図書館から借りて来た本を読んでます。
もともと読書が大好きでしたが夫に付き添うようになってから一層その量が増えました。

夫の介護の余暇に読んでいたのがいつの間にかストレス解消、リラックスタイムの感じになって来ていました。

頚椎損傷と言う余りにも残酷すぎる目の前の現実
私の現実逃避の強い欲求、別の世界に入る唯一の手段が読書だったと思います。


貫井徳郎の「空白の叫び」 

上下巻ですが長い気は全然感じさせなく一気に読み終えました。



殺人者となってしまった3人の14歳の少年を描いた超力作。
心情描写はとても丁寧に描写されて、すご~く重いテーマなのにサービス精神にあふれていているのでしょうが、とにかく一気!に読ませます。

少年犯罪をテーマにした本は、たくさん読みましたが、この本の世界観は、そのどれとも違います

第一にこの種の小説につきものお涙頂戴の場面はありません。
少年だからといって加害者に同情の余地はありません。
どの登場人物にも、リアルな絶望が用意されていると言う容赦のない本です。

それでも読む人にとっては、とてつもなく武者震いのある楽しめる本です。
人間どこかに闇を抱えてはいますが一応はごく普通の人間として暮してきた人たちが犯罪という罠に落ちてしまう群像劇。

一度落ちたら、戻ることはできず、その罠の中で心が磨耗していく。
そんな絶望感が、なんだか判る様な心境になっていた頃でした。

頚髄損傷、そんな闇の中、果たして脱出できるのでしょうか?
サスペンスそのものです・・・