高齢者へ「ナンバーディスプレー機能」無償化・・・

　水曜日からずっと黄砂の影響で海や島がかすんで見える。目に見えないからピンとこないが、ベランダの手すりを指でなぞってみたら黄色くなった。あわてて手すりや物干し竿など目につくものをぞうきんで拭いた。洗濯物は浴室乾燥機にかけて部屋にぶら下げた。ウオーキングにもまたマスクを着けている。気持ち悪い！
　山の上の方にある桜は花と葉が半々くらい。明日は雨だそうだから花はもうおしまいだろうね。一雨ごとに暖かくなってゆくのを実感する。

　３月22日、NTT東日本とNTT西日本は、かかってきた電話番号を電話機に表示する「ナンバーディスプレー機能」を高齢者を対象に５月から料金を無償化すると発表した。対象は70歳以上の契約者や、高齢者と同居している契約者。本来なら月額利用料440円のほか、使用開始の際には１回線につき2200円の工事費がかかるが、それを無料とするとか。
　またナンバーディスプレー機能のほか、番号を通知せずに電話してきた相手に対し、番号を通知してかけ直すよう音声メッセージで応答する「ナンバーリクエスト機能」も無償化する。さらに特殊詐欺の被害を受けた人などを対象に４月以降、申し出があれば電話番号変更の工事を無料でできるようにするという。いいね！
　現在、よくかかってくる電話は「不要なものはありませんか。靴１足でもいいので……」だ。そのたびに私は「もう終活したので何もありません。不用品は私だけですが…」と言って、相手が戸惑っているうちに電話を切る。また電力自由化になってから「電気料金が安くなります」という営業電話がよくかかる。これには「うちは集合住宅ですから」といえば相手はすぐに了解してくれる。
　もっとも私は電話帳に登録していないから、おかしな電話はあまりかからない。NTTへは月額550円でサポートサービスを契約しているだけだが、無料なら「ナンバーディスプレー機能」は利用したい。が、「ナンバーリクエスト機能」は利用したくない。
　それには理由がある。私の親友が以前、通販で北海道のカニを買ったそうだ。それからは何やかやと営業電話がかかるようになって、断ったら態度が一変、暴言を吐かれ、すごまれて怖かったという。どうにかならないかと量販店へ行って相談したら、迷惑な営業電話対策にはこれがいいと言われ、最新機種に買い替えたという。
　私はそれを知らなかった。電話したら呼び出し音が長く続いて、やっとかかったら「この通話内容は録音されますが……」という音声が流れる。かけ間違えたものと思って、再度、かけなおしたが、やはり同じだ。おかしいなあと思いながら切ろうとしたところへ親友が出て、「ナンバーディスプレー」で私だと分かったから出たという。呼び出し音の長いのにはイラつく。
　しばらくすると元通りの呼び出しに戻っている。聞いたら、呼び出し音が長いと、知らない相手は留守だと思って切ってしまう。また出たと思ったら「この通話内容は録音されます……」と言われると驚いて切ってしまうかも…。それに受ける方も辛抱強く待たねばならないから嫌になって、「ナンバーディスプレー」で確認してから出ることにしたという。高額な電話機を買って損したって笑っていた。
　「ナンバーリクエスト機能」のような過剰なサービスは相手を不快な気持ちにさせるかもしれない。だから私も「ナンバーディスプレー機能」だけ利用しようと思う。
　先日、NTTの「0120-116-116」へ問い合わせたら申し込みは５月１日から。照会のためにと当方の電話番号と氏名を聞かれた。しばらくすると確認できたから１日以降、次の電話番号へかけるようにと教えてくれた。その時はいくつかの確認事項にこたえるだけで手続きが完了するそうである。