はや草むらや木々の上から虫の声が響き、足元には栗のイガが…。小さい秋見つけた!
先日、中山七里の「カインの傲慢」というミステリーを読んだ。あらすじは『臓器を抜き取られ傷口を雑に縫合された死体が、都内で相次いで発見された。司法解剖と捜査の結果、被害者はみな貧しい環境で育った少年で、最初に見つかった一人は中国からやってきたばかりだと判明する。彼らの身にいったい何が起こったのか。臓器売買、貧困家庭、非行少年……。いくつもの社会問題が複雑に絡み合う事件に、孤高の敏腕刑事・犬養隼人と相棒の高千穂明日香が挑む』(サイト引用)である。
これはフィクションで、実際にはあり得ない。そう思っていたが、最近、これとよく似た状況が起こっていたそうである。
臓器移植を巡っては、国内のドナー不足が大きな課題となっている。特に腎臓の場合、糖尿病の増加などで人工透析を受ける患者が増え続けている。が、親族間などの生体移植を除けば、国内での腎移植は平均で約14年待ちとか。そこで臓器移植を希望する裕福な患者に中国など海外の病院を紹介し、死体から移植する。いわゆる「臓器移植ビジネス」で、「カインの傲慢」のストーリーと同じようなことが行われているという。
先日の記事より。厚生労働省は8日、NPO法人「難病患者支援の会」(東京)が仲介した海外での生体腎移植で臓器売買が行われた疑いがある問題で、移植手術の実態について、調査を行う方針を固めたという。
NPOは昨年11〜12月、日本人患者4人を中央アジア・キルギスに案内。ドナー(臓器提供者)1人あたり約1万5000ドル(約200万円)の「ドナー費用」をトルコ人コーディネーターに支払っていたことが録音記録などで判明している。
録音記録では、キルギスで手術を受けられなかった患者の一人に対し、NPO実質代表の男性が「口が裂けても生きている人から(臓器を)もらったとは言ってほしくない」と話し、理由について「貧乏な人から(臓器を)買ったんじゃないかとか言われますから」と語っていたという。
このNPOは他にも今年始めスリランカでも移植を計画し、海外のコーディネーターと連絡を取り合っていたとか。実際に生きた人間から肝臓や腎臓を取り出して移植するそうで、費用は約2000万円前後だとか。当の本人は「ただ生きたい」の一念だろうが、合法的でない限りその裏で、人身売買、臓器売買が行われているとしても平気だろうか。
結局、「金がないのは首がないのと同じ」。そもそもお金がなきゃ、まともに生きていけない。お金さえ有れば世の中何とでもなる。つまり「地獄の沙汰も金次第」ということか。イヤな世の中だねー!
むかし「売血」ってありましたが、「売臓器」も同じようなものですね。
カネさえあればなんとでもなる今の世の中、命をも救えるのですからね。むかし、お金のない人が血を売って食事代に充てたりした時代がありました。不健康な人の血を輸血して病気になった人もいたでしょう。
借金のかたに生きた人間の腎臓や肝臓を取り出す悪徳貸金業者もいるとか。ほんとうでしょうかね。
来週から少し涼しくなるみたいです。良かった!