つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

原監督、火遊びで大ヤケド!・・・  

2012-06-23 | どうでもいいことですが

 昔から「よその火事と喧嘩は大きいほど面白い」というが、よくこれだけおもしろいネタが出てくるものだと感心する。週刊文春が暴露した「巨人の原監督が元暴力団員に1億円払っていた」という事件について、21日付朝刊のテレビ欄を見ると、各局とも朝番組から大々的に取り上げていたが、日本テレビだけはどの番組にも原監督の“原”の字も見えなかった。また先日、巷間をにぎわした「小沢夫人の離縁状」については、どの局も一切取り上げていない。思惑や駆引き、お家の事情で報道したりしなかったりするマスコミもいい加減なものである。                   

 週刊文春WEBに『巨人原監督に1億円払わせた元暴力団員K氏の電話』という記事があり、それによると、発端は、原監督が現役だった24年ほど前、遠征先のホテルの女性スタッフと“深い関係”になったという。交際を続けるなかで女性を傷つけてしまう“トラブル”が生じたのだが、一連の事情を女性は日記につけていたそうで、その日記が暴力団関係者の手に渡ったというのである。
 2006年8月、原監督のもとに元暴力団員2人が訪れ、その日記を処分する代わりに1億円を要求、原監督は知人などから金を借りるなどして、2日間で1億円を用意し渡したという。日記はその場でシュレッダーに掛け、原監督のマネジメント会社の名前が宛名になった領収書も切ったという。
 その後、WBCで世界一となった直後の2009年4月、2人組とは別の「事件関係者」を名乗る男から球団に「原監督の手元にある日記を返してほしい。そうしなければ騒ぎを大きくする」と電話があり、3年前の出来事が発覚したという。事件が発覚した後も、2人組のうちの1人が事故死していることを理由に被害届を出さなかったというのもおかしな話だが、1億円もの大金を要求する人間が反社会的勢力ではないという読売新聞社はもっとおかしい。  
 それにしても女性関係のスキャンダルなんぞ、有名人ならさほど珍しいことでもあるまいに、言いなりになってポンと1億円もの大金を支払うとは、肝が小さいというか、世間知らずというか。その日記の内容が、原監督にとって致命的な痛手となるようなものか、1億円の対価に匹敵するほどのことが書かれていたのか。たかが火遊びがとんだことになったものだ。

 原監督は、2009年5月~11月まで、警視庁作成の「暴力団追放」ポスターに登場し、「暴力団を恐れない」「暴力団に金を出さない」「暴力団を利用しない」というキャッチフレーズで、暴力団対策の「顔」になっている。そのたった1ヶ月前、第2の恐喝者が現れ、刑事事件になったというに、自分のことはそ知らぬ顔で隠し通したというのである。               
 さらには、巨人軍球団は暴露記事の情報源を、昨年11月に解任された清武英利前代表兼GMと断定。原監督は「清武さんへ」と題した異例の文書まで発表し、騒ぎを大きくしている。また、球団は球団で、記事は事実と異なり、同監督と球団の名誉を毀損するとして、週刊文春を相手取り損害賠償請求訴訟を起こすとか。いやはや、球団も原監督も今は人の事が言えた義理か、もう少し神妙に対処しなければ“やぶ蛇”となろう。       

 元衆議院議員で弁護士の早川忠孝氏が、ご自身のブログに、至極もっともの意見を述べている。

 【こんなことで読売巨人軍や原監督の関係者が週刊文春を名誉棄損で提訴するのだったら、私は週刊文春の側に立つ。女性スキャンダルを揉み消したいがために1億円もの大金を払ったということが大変な問題である。支払った相手が暴力団員だったかどうかは関係ない。
 有名人がスキャンダルを種に脅されて金を払ったということが分かると同種の犯罪を招きやすい。脅せば金になる、スキャンダルの証拠を握れば金になる、ということになるとスキャンダルを種に金を脅し取ることがビジネスになる。絶対にしてはいけないことを、原監督はしてしまったのである。
 プロ野球のスター選手、大巨人軍の名監督として不当な要求には絶対に屈しない、屈してはいけないという範を示す必要があったのに、これをしなかったのだから原監督は厳しく断罪されて当然である。こういう事実があることを知りながら放置していた人々もそれぞれ断罪されなければならない。知っていてあえて不正・違法行為を見逃してきたのだから、そのこと自身が不正・違法行為の助長行為にあたる可能性がある。
 巨人軍の弁護士は何も教えなかったのだろうか。原監督の周辺には、こういう基本的なことを教えてくれる人がいなかったのだろうか。
 原監督が妻君には本当のことを述べて謝った、と書いてあった。それが当然である。まずは謝ることである。謝ったうえで妻君から励まされたのだったら、安心して戦うべきであった。
 臭いものに蓋をするような姑息なことを考えるから、1億円もの大金を払ったうえに、今度は監督生命、プロ野球人生を失いかねない大変な事態に追い込まれてしまう。ずいぶん愚かなことである。今からでも遅くない。悪いことは悪いと潔く認め、週刊文春への提訴などは考えないことだ。
 私の目からすると、週刊文春側は報道する事実の真実性と公益性は十分立証可能なようである。傷付くのはもっぱら訴える側だけである。弁護士の仕事が増えることは弁護士の世界にとっては必ずしも悪いことではないが、まあ余計な労力を使い、余計な出費をすることはほどほどにした方がいい。
 今の読売や読売巨人軍は、清武問題で頭に血が上っていて冷静沈着な物の考え方が出来ないようだが、原監督は、こういうことにはなるべく巻き込まれないようにすることである。ここで威丈高になれば、原監督はもっと傷付く。】

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 野田さん、早くスッキリさせ... | トップ | 野田・小沢両氏、天下分け目... »

コメントを投稿

どうでもいいことですが」カテゴリの最新記事