4月1日からウオーキングコースを変更した。そして、もこもこと着ぶくれした冬装備を軽装に変えて気持ちも一新、さあ頑張ろう!
これまでのコースはマンションを出たら町の方へ往復30分、そして戻ったら今度は反対の山坂道を少し歩いて計40分ほど。それを変更して町の方へは行かず、マンションを出たらすぐに山坂道へ向かう。
この山坂道は、古い耐火煉瓦工場で行き止まりだ。工場までは市道だが、工場入口からは私有地で、関係者以外立ち入り禁止の立て札が立っている。この道路を通るのは通勤車両とトラックなどの運搬車両がほとんどで、歩く人は私のようにウオーキングかマラソンをする人だが、それもあまりいないようだ。
マンションから工場入口前までは往復約2.4キロ、転ばないようにゆっくり歩いて約35分。終わりの体操が約10分で計45分。所要時間はこれまでと変わりない。
勾配はゆるやかだし、歩行者もいないのでウオーキングには最適だ。ただ舗装があまり良くないので、キョロキョロよそ見しながら歩いていると、つまずいてころびそうになるから要注意!
今は山桜と山ツツジが満開だ。時折、風に揺られ舞う花吹雪、そのなかを歩くひとりの女…。映画のワンシーンのようなシチュエーション、だが美女ならぬ古ババでは興ざめだネ。
ウオーキングコースを変更して正解だったよ!
最初の日、山坂道を歩いていると、ウグイスがずっとお供をしてくれる。立ち止まって声が聞こえるあたりを見上げて、じっと目を凝らしてみたが、「声はすれども姿は見えず」だ。居る気配はするのにまったく姿を見せず「ホーホケキョ」を連発。まるで「見つけてごらん」と私をからかっているようだった。う~ん、悔しい!
翌2日。帰り道、海を見ている小さな可愛らしい鹿を発見。私に気づいてすばやく山を駆け上って行った。ケータイを取り出す暇もない。あきらめて歩き始めたら、山の方から「キーッ」と鋭い声がした。
見上げると、さっきの小鹿とそれより少し大きい鹿の2匹が、「ここにいるよ」とばかりに私の方を見ている。お猿のお尻は真っ赤だが、小鹿のお尻は真っ白なので、どこにいてもお尻が目印になる。
ケータイを向けたが遠いので撮るのは無理。しばらくするとくるりと向きを変え、真っ白なお尻を振りながら森の中へ消えていった。可愛かったわあ! でも、これって小鹿にからかわれたのかな?
そして4日。ウオーキングに出てすぐに、前方に何か黒っぽいものが見えた。ふさふさした長い尻尾を振りながらゆっくり歩いている。丸々と太ったタヌキだ! 立ち止まって後ろを向いて私を見ている。思わず、犬や猫でもないのに「おいで、おいで」と手招きをした。すると少し寄ってきたので、ケータイで撮ろうとしたら逃げる。
逃げてしまったかと思ったら、うずくまってじっとこちらを見ている。近寄ってゆくと、とうとう道路の側溝の中へ逃げ込んでいなくなった。鼻のあたりが白くて、絵本で見るタヌキの顔そっくりだったよ!
結局、ババはウグイスにからかわれ、小鹿とタヌキにはもてあそばれたのであります。トホホ でも楽しかったから、また会いたいなあー。
春爛漫の山道で鹿の親子連れとたぬきさん
きっとつぶらな瞳でオールドレデイさんを歓迎してくれていたのでしょう。
めったに人間と出会わないのに「今日は嬉しいご対面」なんてね?
植物だけでなく小動物との触れ合いまで、すてきな散歩道ずっと楽しんでください。猪にだけは遭遇なさらない様に、まさか
熊までは。
クワバラクワバラ
こんな楽しみがあるからしんどくても続けられるのでしょう。今日も合えるかな? と毎朝期待しながら歩いています。
向こうはきっと森の中から見ているのかもしれませんね。何にもしないから私を見て逃げないで…。
この辺りは熊はいないようですが、イノシシはよく現れるそうです。イノシシに出合っても狭い道だから逃げようがありません。もしかしたら私を見て向こうが逃げたりして…。