つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

“体操のお兄さん”こと佐藤弘道さん!・・・

2024-09-17 | びっくりしたなあ

 先週の木曜日、テレビの電源を入れたら日テレの『情報ライブ ミヤネ屋』の放送中、ちょうど“体操のお兄さん” こと佐藤弘道さんがリモート出演していた。佐藤さんは6月に脊髄梗塞を発症し、今も活動休止中である。詳細はこちらで
 彼は「一生車いす生活なんだと思うと絶望的な心境になった。病室の窓から外を見て、いっそのことここから飛び降りようかとも思いました」と語った。私には少しだけど、彼の気持ちが分かる。
 しかし3か月ほどでここまで回復するとは、さすが元体操のお兄さんだ! まだリハビリは途中だが、同じ境遇の人へ希望をつないでいく活動をしていきたいという。彼はまだ若い。厳しいリハビリを乗り越え、新たな目標に向かって頑張るだろう。

 余談だが、私は2019年2月に大腿骨転子部を骨折。入院4日目、太ももの付け根から左膝まで、手で触れるだけでも飛び上がるほど痛くてリハビリは中止。痛みは筋肉痛の超強力なやつで、筋スパズムというらしい。筋スパズムとは、筋肉の血のめぐりが悪くなって力が入ったままになっている状態のことだとか。簡単に言うと、手術によって切れた筋肉が徐々に覚醒して動き始めてきたが、一部分だけが動きたくないと抵抗しているのだという。
 痛みは徐々に和らいでいったが、左足がむくんで指の感覚がおかしい。足の上げ下げも、指を動かすこともできない。だが担当の理学療法士は容赦ない。足元のベッド柵に布団を掛けて左膝を乗せると、まるでポンプを押すように足を上げ下げする。またうつぶせにさせて左足を曲げようとする。その痛いこと、「止めて!」と、泣こうが叫ぼうが手を緩めない。リハビリは地獄の日々だった。
 地獄の特訓が何日続いたか。その間にも車椅子に乗り移り、トイレに行く練習だ。起き上がってパジャマのズボンのすそを持って左足を吊り上げ、徐々にベッドから下ろす。右足だけが頼りで、だんだん慣れてくると、右足を左足の下に入れ、左足を乗せて動かすすべも覚えた。
 左膝はまだだが、左足の感覚が徐々に戻ったので、次は車椅子から歩行器へ、行動範囲がだいぶ広がって、地下の売店まで新聞を買いに行けるようになった。だが同時期に手術した人はみんなリハビリ病棟へ移ってゆく。さすがの私も、「なぜ治らないのか、歩けなくなっらどうしよう?」と絶望的な気持ちになって眠れない夜が続いた。
 そんな日々が何日続いただろうか。やっとリハビリ病棟へ移ったのは術後40日目。左膝はどうにか曲がるようになって歩行器は終わり。今度は杖を突いて歩く練習だ。壁を伝って歩いたが、転びそうで怖かった。
 本格的なリハビリ開始。「こうなったら絶対に自分の足で歩いて帰るぞ!」と、リハビリの合間にも廊下の手すりをもって自主トレーニングを欠かさずやった。
 入院生活90日。一時は絶望的な気持ちになって泣いたこともあったが、やっと自分の足で歩いて帰ることができた。私は運が良かったのだろう。今は手術に用いる骨接合プレートがずれて筋肉に当たって痛むくらいで、モタモタしながらでも日常生活に支障はない。文句を言うとバチがあたるわ。
 佐藤さんのニュースを見て、改めて自分の運の良さに感謝、感謝。佐藤さんの1日も早い回復を祈念します!

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6 コメント

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思い出します! (sirousagi gamanoho)
2024-09-17 15:51:04
あれからもう5年も過ぎたのですね。
大腿骨骨折の大事件から。
自ら治そうという意志は年齢関係なく通じるものだと、あの後のオールドレデイさんの事後ブログで悟りました。
回復までの地獄のリハビリを耐えたも者だけが知る
「生きる力」

徐々に運動神経が利かなくなる全身性自己免疫疾患の方を知っていますが「絶望」は計り知れないでしょう。
あの当時、努力すれば結果がついてくる「希望」は何物にも代えがたい安心感でしたよ
たんにブログの1読者のsirousagiにとっても。
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こんばんは。 (千菊丸)
2024-09-17 21:47:09
「病は気から」といいますから、やはり絶対に自分の足で治してやる!という思い、希望があるからこそ、回復されたのですね。
オールドレディ様、頑張りましたね。
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Unknown (オールドレディー)
2024-09-18 09:53:39
★shirousagi gamanohoさま
あの時はご心配頂きましてありがとうございました。お手紙をいただいたのに受け取れなくて…ネ。もう5年、今では心身ともにすっかり高齢者ですわ。
あの時のことを思い出すと、自分の足で歩けることがどんなに有難いことか、何があってもあきらめないこと、気持ちの持ちよう一つで道が開けることを悟りました。今のままで文句はいうまいと思います。今は杖なしでも大丈夫、憎まれっ子なんとやらで、しぶとく生きるでしょうが、どうもスミマセン!
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Unknown (オールドレディー)
2024-09-18 10:00:31
★千菊丸さま
ありがとうございます。やはり何事も強気で立ち向かうことです。年寄りはリハビリをしないそうで、だから治るものも治らず、寝たきりになってしまうのだとか。
日々の運動が一番、歩くのにお金はかからず、いつどこででもできます。私は今でも毎日の運動は欠かさず続けています。寝たきりになって人様の手を煩わしたくありませんので…。口ばかり達者では困りますし…ネ。
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Unknown (うらら)
2024-09-18 10:06:02
レディーさんの闘病の様子
本当によく頑張られました‼️

私は人様から見れば大病だったでしようが
痛みやしんどさはなくて運が良かったとしかおもえない経過をたどりました

ある年齢に達すると
入院 手術 になると認知症テスト 体力テストなどされます
経験的に体力がいかに必要 が 実感しました

健康長寿を目指すことを願うばかりです
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Unknown (オールドレディー)
2024-09-18 12:20:36
★うららさま
私のことより世の中にはまだまだひどい状態の人がたくさんいます。でもみんな頑張っていますね。自分の体は自分で守らなければ…。
私も手術前に医師から「自分の足で歩いて帰れるかどうか。車椅子とか杖が必要になることもある」と言われましたが、他人事のように聞き流していました。でもそうなることもあったのだと、後で考えて怖くなりました。
高齢者は入院すると認知症になる人が多いそうですが、何も考えない、何もしない、リハビリをしないからだそうです。私がいた病棟にもそういう人がたくさんいました。元気でいたければ頭も体も使わなくてはいけません。頑張りましょう!
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