日本は2020年のオリンピックまでに、キャッシュレス決済の比率を現在の20%から2倍の40%を目指すという。
しかし、先日読んだ産経新聞の『遅れる日本のスマホ決済、キャッシュレス化後退も』という記事には、「スマートフォン決済をめぐる相次ぐ不正利用の発覚は、政府が進めるキャッシュレス決済普及の足かせとなりそうだ。スマホ決済の信用低下で利用者の減少は必至」「今後は現金決済への志向が高まる可能性がある」とあった。
キャッシュレス決済で一番心配なのは「セキュリティ/情報管理」だ。なのに、先日のセブンイレブンの「7pay」のように、開始後まもなく悪用されるというお粗末さ、クレジットカードから勝手にお金が引き出されてしまうなんて、こんな怖いことはない。
キャッシュレスとは「〇〇ペイ」と呼ばれるようなスマートフォンを使った決済サービスだけでなく、その仕組みによって大きく次の4つに分類できるという。
①預金振替…振り込み、引き落とし、デビットカードなど、銀行預金に基づいた決済の仕組み。銀行預金からの引き落としを利用するクレジットカードもここに含まれる。
②電子マネー…企業や団体が独自に発行し、カードやデバイスなどにチャージして使う。チャージ方法は現金、預金、クレジットカードなど。
③仮想通貨…ビットコインなど、インターネット上で電子データのみでやりとりされる通貨。法定通貨ではない。
④電子通貨…中央銀行が発行するデジタル形式の法定通貨。現在は研究段階。
クレジットカードもスマホも持たないババに関係あるのは①の預金振替だけだ。口座振替が可能なものはすべて預金振替に、現金で支払うのは医療費や衣料・雑貨など、たまにスーパーで買い物するときくらいか。だから昔のように財布にまとまった現金を入れておく必要はないし、第一、家計簿記入の手間が省けて助かっている。
②の電子マネーは自分でチャージして使うのだから、自分できちんと管理していれば心配なかろう。が、③の仮想通貨は影も形もないもので、不正アクセスによりいつ流出するか分からない。そんな危険なものを信用する人の気持ちが理解できない。
私はクレジットカードも信用できない。もう大昔のことだが、友人3人とハワイに行ったとき、1人が街中の店でブランドのバッグを買って、クレジットカードで決済した。ところが帰国後何日かたって来た請求書をみてビックリ。6万円ほどだったのに請求金額は16万円になっていたという。
国内なら直接電話することもできるが、英語が話せないから電話もできない。カード会社に調べてくれるよう頼んだがどうしようもないという。明細書の確認をしっかりしなかったのか、結局、わけの分からないまま請求通り支払ったそうだ。
「いつもニコニコ笑って現金」、そんな昔が懐かしいなあ。
預金振替は確かに有難い制度、電子マネーもチャージして使える交通費は便利で重宝するが、よく仕組みの判らないカードは全部!お断り。
ポイント貯めてお得です」のうたい文句に乗らなければ
今日もニコニコ現金払いで何時も安心
便利に飛びつき被害に遭うのはゴメンです。
カード決済オンリーの諸外国は事件や問題点をどう解決しているのでしょうね。
近未来「現金での商取引は出来ません」
ってことになる前にこの世とおさらばできます様に
利用銀行では通帳アプリが利用できるようになりました。スマホでアプリを開けばアプリログイン後、すぐに普通預金の残高と直近の入出金明細(5明細)が表示されるとか。まあ私の生きてるうちは大丈夫だと思いますが、そのうちキャッシュコーナーもなくなるかも…。
便利な世の中になればなるほど危険も増えるのに…。イヤですね。