地方紙の広告欄で見つけた、1泊11500円のカニフルコースという安さにひかれて、今季最後のカニを食しに、鳥取の○○○国民宿舎へ出かけた。国民宿舎とは、主に地方自治体が厚生年金保険や国民年金の積立金からの還元融資を受けて建設・運営している宿泊施設と定義されている。簡保の宿は利用したことがあり、それと同じような施設だと理解していたが、案に相違して驚くことばかりだった。
宿へ着いた時に駐車場から外観をみて、これはやばいかなと思った。想像していたより大分違った雰囲気で、民宿のような小さな玄関を入ると、一般のホテルのような華やかさはなく、山奥のひなびた温泉宿を連想させる古びた施設である。
部屋のキーを渡され、エレベーターがないので階段を3階まで上がり部屋に入って、これまたびっくり。洋服を入れるクローゼットもなく、古い衣桁(いこう)が部屋隅に置いてある。今時、衣桁など、若い人は知らないのではないだろうか。タオル掛けも今様のものでなく、衣桁のミニサイズのもので、鏡も古い姫鏡台である。昔懐かしいと言えば言えなくもないが、まるで時代劇のセットのような、時代錯誤を感じる珍しい調度類であった。おまけに部屋内にはトイレも洗面所もなく、外の廊下の共同の場所を使用するのである。
また、お茶のセットはあったが、冷蔵庫もなく、グラスの1個もないので水を飲むこともできない。そういえば前日、確認の電話があった時に、宿の人がバスタオルは置いてないので、必要なら用意してきてくれと言われたとき、変だなと思ったが、こういうことだったのか。
これでは、あとは夕食を期待するよりほかなく、「これで夕食が悪かったら怒るデ~」なんて言いながら、先ずはお風呂へ行った。風呂も大して期待はしてなかったが、案の定せまい古びた浴場である。しかし、湯加減は熱くもぬるくもない適温で、湯質も悪くはなかったので、まずはゆっくりとお湯につかった。
さて、夕食時間になって食堂へゆく。と、思いのほか多くの人がいるではないか。家族連れ、夫婦連れ、私たちのような友人同士など、さまざまなグループがいて、みんな賑やかに食事をしている。多分国民宿舎とはこんなものだということを承知して来ている人たちなのだろう、格別不満そうな顔は見受けられないところをみると、私の方が認識不足だったのかもしれないと思った。お待ち兼ねのカニづくしの料理は、まずまずの味と量で、食事だけは得心がいった。
よくテレビの旅の番組で「公共の宿」をあれこれ紹介しているのを見るが、どれもみな現代的なきれいなホテルなので、どこもそうであると私が思い込んでいたのだろう。昨今、年金の無駄遣いなどと言われる公共娯楽施設も、利用者が多く採算のとれる都会ならともかく、過疎地にある国民宿舎は改築など及ばないのであろう。でも、気の毒だが二度と行くことはないと思う。「安物買いの銭失い」ってこのこと?
宿へ着いた時に駐車場から外観をみて、これはやばいかなと思った。想像していたより大分違った雰囲気で、民宿のような小さな玄関を入ると、一般のホテルのような華やかさはなく、山奥のひなびた温泉宿を連想させる古びた施設である。
部屋のキーを渡され、エレベーターがないので階段を3階まで上がり部屋に入って、これまたびっくり。洋服を入れるクローゼットもなく、古い衣桁(いこう)が部屋隅に置いてある。今時、衣桁など、若い人は知らないのではないだろうか。タオル掛けも今様のものでなく、衣桁のミニサイズのもので、鏡も古い姫鏡台である。昔懐かしいと言えば言えなくもないが、まるで時代劇のセットのような、時代錯誤を感じる珍しい調度類であった。おまけに部屋内にはトイレも洗面所もなく、外の廊下の共同の場所を使用するのである。
また、お茶のセットはあったが、冷蔵庫もなく、グラスの1個もないので水を飲むこともできない。そういえば前日、確認の電話があった時に、宿の人がバスタオルは置いてないので、必要なら用意してきてくれと言われたとき、変だなと思ったが、こういうことだったのか。
これでは、あとは夕食を期待するよりほかなく、「これで夕食が悪かったら怒るデ~」なんて言いながら、先ずはお風呂へ行った。風呂も大して期待はしてなかったが、案の定せまい古びた浴場である。しかし、湯加減は熱くもぬるくもない適温で、湯質も悪くはなかったので、まずはゆっくりとお湯につかった。
さて、夕食時間になって食堂へゆく。と、思いのほか多くの人がいるではないか。家族連れ、夫婦連れ、私たちのような友人同士など、さまざまなグループがいて、みんな賑やかに食事をしている。多分国民宿舎とはこんなものだということを承知して来ている人たちなのだろう、格別不満そうな顔は見受けられないところをみると、私の方が認識不足だったのかもしれないと思った。お待ち兼ねのカニづくしの料理は、まずまずの味と量で、食事だけは得心がいった。
よくテレビの旅の番組で「公共の宿」をあれこれ紹介しているのを見るが、どれもみな現代的なきれいなホテルなので、どこもそうであると私が思い込んでいたのだろう。昨今、年金の無駄遣いなどと言われる公共娯楽施設も、利用者が多く採算のとれる都会ならともかく、過疎地にある国民宿舎は改築など及ばないのであろう。でも、気の毒だが二度と行くことはないと思う。「安物買いの銭失い」ってこのこと?
国民宿舎は、旅館よりも手頃な値段で楽しめるのですが、地方で採算が取れないところなどは、こちらのように古い設備でやっているのでしょう。
茨城の鵜の岬など、全国一の国民宿舎などは、設備も立派で、良質なサービスを提供してくれるようです。
一番大事なのは、また行きたいと思ってもらうことだと思うのです。
なかなか旅館選びは難しいですね。安くて料理がうまくて、なんて贅沢ですか?