「カバー写真 2017.7.19 5:00 何という虫?」
19日、わが購読紙に掲載された読者投稿文、題名は「稲葉さんと故郷」である。(原文通り)
「B'zは、故郷の津山ではライブを開催しない」。この話は長らく地元で語られていました。事実、30年近くB'zのライブが行われることはありませんでした。
渇望が諦めに変わり始めた時、B'zの津山公演開催決定の発表が。驚きと喜びで街全体が沸きました。
そして「僕の音楽の原体験は津山にある」という稲葉さんの言葉。稲葉さんは決して津山を忘れていたのではなかった。胸の奥には、いつも故郷への思いがあったのです。お兄さんが取り組まれている地域活性化の活動や地元商店街についての心遣いも知り、商店街の一員として本当にうれしく思いました。
今まで地元でライブが実現しなかったのは、スタイリッシュで斬新な音楽性を持ち、世界的な人気を誇るバンドに「都市の限定的なイメージがつくのは得策ではない」との周囲の判断もあってのことではと感じます。
もうすぐ凱旋ライブがあります。大勢のファンが津山を訪れることでしょう。小さな地方都市ですが、音楽や芸術、学問を愛する市民性と山紫水明の美しい城下町の風景に、きっとファンの皆さんは「偉大なアーティストの故郷にふさわしい」と思ってくださるに違いありません。
津山に40年近く住んでいた私は、投稿者の住所・氏名を見て、「ああ、あのお店の人だなあ」とすぐに分かった。稲葉のお兄さんは市内の老舗和菓子屋の養子となっているので苗字が違う。おまけに稲葉とは顔も体型もまったく違うので、会いに行った人はがっかりしたという話を聞いたことがある。
B'zのライブは22日、津山文化センターで開催される。現在、市内はどこへ行ってもB'zのポスターや幟でいっぱい、チケットは早々に完売したそうだ。宿泊施設も津山近辺おろか、岡山近辺のホテルまですでに予約済だとか。市や商店街は早くから歓迎ムード一色、その経済効果を期待する声は大きいという。
私はB'z の歌はあまり好きではない。フジテレビのドラマ「海猿」の主題歌を聞いたのが最初で最後、あの甲高いキーキー声は好きになれない。
彼の実家は「イナバ化粧品店」という資生堂化粧品の店である。私が住んでいたところと同じ町内で、歩いても10分とはかからなかった。休日ともなれば実家前の道路は店に入りきれない若い娘さんたちでいっぱい。店内では両親と写真撮影をしたり、稲葉さんのアルバムを見たり、大賑わいである。そして、みんな必ず何かを買って帰るので商売は大繁盛、岡山県内でも売れ行きトップの優秀店らしい。そうなると、「やかましくて近所迷惑だ」とやっかみ半分の声も聞こえていたっけ…。
私の親友の家からは「イナバ化粧品店」まで歩いて1、2分ほど、稲葉のことはよく知っている。
先日、遊びに来たときい、おもしろい話をしていた。昨年、稲葉の父親が亡くなった時、町内の人たちは彼の姿が見られると期待していたそうだ。が、葬儀が終わって、「息子はいたか?」「分からなかった」と、だれも彼を見たという人はいなかったという。無理もない。派手なステージ衣装ならともかく、みんな同じ黒の喪服姿だ。黙って立っていれば、そこらへんの中年のおじさんと少しも違わないということだ。と、町内の人たちは納得したそうである。
めったに帰省することはないらしいが、それでも普通の人よりは人目につくのだろう。「さっき、稲葉によく似た人とすれ違ったけど、本人かな?」「そうだろうな。帰っているという話だから…」、地元ではそんな程度だとか。他にも、いろいろ話してくれたけど「言わぬが花」かな?
いろいろ情報を知ることができてよかったです。
故郷でのライブ実現、良かったと思います。
彼は津山の進学校から横浜国立大卒、教員免許を取得したとも聞いたことがあります。頭は良かったようですね。
高校のころギターばかり弾いていたので、近所の人はちょっとバカにしていたようなところがあったそうですが、よもやこんな世界的アーティストになるとは…。分からないものですね。
同級生の話にはいろいろとありますが、ナイショ。
これからも故郷津山でライブをやって地元貢献をしてくれたら、と思います。
さあ、土日の津山の様子は? きっと大騒ぎでしょうね。