医学博士で東京脳神経センター理事長の松井孝嘉医師が書いた『首は絶対にもんではいけない!』(講談社刊)という本が、大きな話題を呼んでいるそうだ。
肩と同様に、こり固まっているとつい揉んでしまう首、その「ひと揉み」が体調不良はおろか、重大な病気を引き起こす可能性がある。「自分で揉むのを避けるのはもちろん、マッサージ器も首には使わないほうが無難です。ましてや、床屋や整体でマッサージを受けるときも、首のまわりはきっぱりと断ったほうがいい」という。
長い記事なので、要点をまとめてみた。首は身体全体の調子を左右する『自律神経』と密接に関係していて、外から力を加えられただけで全身に大きな影響を与えかねない。自律神経は、主に昼間の活動的なときに働く交感神経と、就寝時などリラックスしているときに優位に働く副交感神経の2つの神経によってなりたっている。この2つが「バランス」をとりあうことで、脈拍や血圧、呼吸、消化、体温の調整など、生命を維持するのに必要なあらゆる機能を調節している。
また、神経内科医・永山正雄医師は、「首を強く揉むことによって、頸動脈などの血管にこびりついているプラーク(血管のカス)や血栓が剥がれ落ち、血管が詰まって脳梗塞になる恐れがある。プラークは年齢が高くなるに連れて生じやすいので、高齢者ほど危険だ。最悪の場合、首への負荷によって血管の外壁に亀裂が入り、そこの部分に瘤が出来てしまい、クモ膜下出血につながる恐れもある」と述べている。
さらに、小田原市で鍼灸院を開業し、日本で唯一、首と頸椎に特化した本格的な鍼灸施術を行っている劉莉亜院長は、首の不調によって認知症が進行する可能性もあり得る、と指摘する。「年を取ると、筋肉やじん帯が老化し、頸椎間の関節を固定する力が落ち、頭を上げ下げするときに首が揺れたり、ずれたりしてしまうケースが多いのです。この際に生じる歪みが原因で、頸椎のそばを通っている動脈が圧迫され、脳に十分な血が行き渡らなくなり、脳への血液と酸素の供給が減少する。すると、脳細胞の代謝機能が落ち、結果として認知症が進行するという研究があります。首の後ろを揉むのも動脈を圧迫することと同じですから、その進行を早めかねません」という。
では、「揉まずに」こりをほぐし、首の健康を取り戻すには、一体どうしたらいいのだろうか。一番重要なのは、緊張でこり固まった首を「ゆるめる」ことだという。また、普段から意識的に首をケアすれば、首こりを未然に防止することも可能だという。首を揉まずにできる対処法として松井医師が推奨しているのが、下のイラストで紹介している「松井式555体操」である。
それぞれの動作が「5秒」や「5回」で済む手軽な内容だが、首の全ての筋肉を効率よく伸び縮みさせられるようプランニングされており、一日に2回取り組めば、高い効果が得られるという。そして、この体操に加えて、「首は冷やすのではなく、しっかり温めることが重要だ」と語る。
以上の方法で、首の筋肉をしっかりゆるめたうえで、さらに首の状態を整えたい人が心がけるべきことは、まず、普段から姿勢をよくするように心がけること。そして、首の筋肉そのものを鍛えることだという。手で頭に適度な力を加え、それを頭で押し戻す。これを頭の四方で20秒ずつやると、1ヵ月程度で首の筋力強化を実感できるだろうという。
私は肩こりはまったく知らない。美容院で一度揉んでもらったら、あとから痛くなって困ったことがり、以後は断わることにしている。最近、長時間パソコンをやっていると首の後ろが痛くなるので、2ヶ月ほど前から毎朝、首を右回り左回りに回したり、上下左右に倒すなど、首の運動をやっている。この運動は首のこりにも効くが、女性の大敵であるあごや首のたるみに効き目があるような気もするのだけど…。
結構楽になるんだが、いけないんだろうか。
接骨院もたまにいきますが、接骨院で首をもみしてもらうのが間違っているのでしょうか。
本に書いてあることを鵜呑みにするのも問題だと思います。
信じる信じないは人それぞれでしょう。私は腰痛で整形外科に行って、よけいに重症化したことがあり、あれ以来病院へは行きません。整骨院での荒い揉み治療はなおさら恐くて行けません。
今は長年の自分流の腰痛体操で自然治癒できるようになりました。一番は予防ですね。人の手や機器でなく、毎日自分でやる運動の方が安心できます。
久しぶりに人混みのデパートなどに入ると
肩がゴリゴリになって・・。
首を静かに回したりしていましたが後はアンメルツをべったり塗って寝ました。
アゴ・首のたるみ予防と聞けば、なんでもやります。
私は肩こりは知らないので助かります。が、最近、下を向いて新聞を読んでいると首の後ろが痛くなります。まあ、借金で首が廻らないのとは違うからいいですけどね。
首の運動を始めてから気のせいかあごというか首の肉というか、少したるみが減ったような…。老化は首を見れば分かるといいますから、せいぜい首を回しましょうか。
首を揉んではいけないことを、今まで知りませんでした。
これからは、首を回して疲れを取ることにいたします。
まんざらデタラメでもなさそうですね。私は機器は使わず、毎朝首の体操をしています。それだけでも気持ちいいし、何だかあごのたるみが以前より目立たなくなったような気がします。やってみてください。