つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

コロナ禍で壊れた人の心・・・

2020-06-22 | やりきれません

 19日の記事より。17日午後3時20分ごろ、つくば市内の市立小学校駐車場に止めていた乗用車内で、同市、女児(2)がぐったりしているのを父親が見つけた。女児は心肺停止の状態で市内の病院に搬送され、死亡が確認された。
 同署や市消防によると、父親は同日午前8時ごろ、女児を後部座席のチャイルドシートに乗せ、小学3年の長女(8)を小学校まで送り届けた。その後、車で自宅に戻り、女児を放置したまま在宅で仕事し、長女の迎えのため再び小学校に向かい、同校駐車場で女児の異変に気付いた。父親は女児を車内に残したことを失念していたとみられ、女児は車内に約7時間放置されていた。
 この父親を責めることはできない。妻も働いているそうで、在宅勤務の父親が子どもの面倒をみていたらしい。慣れない在宅勤務で環境や生活リズムの変化がストレスとなっていただろうことは分かる。子どもの存在さえも忘れるほど仕事に没頭していたとはなあ。この女児もコロナ禍の犠牲者といえよう。可哀そうに…。

 新型コロナウイルスの問題で社会全体が不安に陥っている。なかでもその影響を受けやすいのは子どもや一部の女性など、社会的に弱い立場にある人たちだろう。いつ収束するかの見通しもたっておらず、さらに収束後の生活への不安も大きい。こうした子ども・家族への心理的サポートが必要だといわれているが、十分になされているだろうか。
 色々な問題が起きているが、目に余るのは最前線で働く医療従事者や家族に対する差別や中傷、偏見である。命がけで懸命に努力してくれている人たちへの感謝と応援の気持ちを忘れては罰が当たる。
 大人の交通事故は外出自粛時には減少したらしいが、休校となった3月から子どもたちが被害に遭う事故が多発したという。自粛によるストレス発散目的で、ハンドル握るドライバーの悪質運転の交通事故も急増。昨今は車のあおり運転だけでなく、自転車であおり運転をする馬鹿者が増えているという。
 そして外出自粛に伴う家庭内の事件の増加も目立っているという。家族が自宅で過ごす時間が長引くことで、ストレスによる家庭内暴力(DV)や児童虐待が増えているそうだ。
 家事や子育てを手伝ってくれるわけでもなく、ただ家でゴロゴロしているだけの姿を見て、妻がイライラを募らせてケンカになったとか、長引く自粛要請による景気悪化が家庭に波及し、家庭の経済的な理由から離婚に至る夫婦も少なくないとか。
 また、中高生の望まぬ妊娠が増えているという。親が育てられない子どもを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運営するっ熊本市の慈恵病院では、今年4月に妊娠相談窓口へ寄せられた中高生からの相談件数は過去最多の75件だったという。この若年層の望まぬ妊娠の裏には、ステイホーム禍における家庭内での性暴力による被害者も含まれているのだという。

 昔から「貧すれば鈍する(人は貧しくなると、日々の生活のことでいっぱいで、道徳や精神などに愚鈍になってしまうということ)」とか、「衣食足りて礼節を知る(人は生活に余裕ができて、初めて礼儀や節度をわきまえられるようになるということ)」というが、コロナ禍は人の心まで蝕んでいるのか。
 また「非常時にこそ人間の本性はあからさまになる」といわれる。まさに今、この時がそうではないだろうか。コロナが終息して社会や政治、経済が元に戻ったら、壊れた人間関係を回復・改善することができるだろうか。

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2 コメント

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コロナ禍 (千菊丸)
2020-06-23 17:28:40
最近増えているコロナ離婚や虐待は、いつ終息を迎えるのかどうかもわからない中で不安定な状況が続き、人々の心が荒んでいっている証拠ですね。
それとともに、マスクをしないだけで罵倒してくる「マスク警察」も出てきているとか。

これからどうなるのでしょうね・・
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Unknown (オールドレディー)
2020-06-23 18:28:44
★千菊丸さま
お久しぶりです。おげんきですか?
コロナ騒動で人の本性が見えるなんて、情けないことになったものです。人を中傷したり、「自警」を気取る輩もいて、もう人と付き合うのがイヤになりますね。
暑くなってきました。ご自愛ください。
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