青い空とピンク色の雲、穏やかな夜明けだけど…。
最近、子殺し、親殺し、兄弟姉妹殺し、配偶者殺しと、異様で殺伐な事件が増えている。それに加えて、あってはならない警察関係者の不祥事も度々世間を賑わせている。
なかでも先日の白バイ隊員の窃盗事件には、びっくりしたというよりも開いた口が塞がらない。7月19日午後1時ごろ、白バイ隊員として交通取り締まりの勤務中に、駐車中の軽乗用車の車内から現金17万円や免許証、携帯電話などが入ったバッグを盗んだとして、静岡県警交通機動隊の41歳の巡査部長を窃盗容疑で逮捕したという。軽自動車には鍵がかかっていなかったそうだが、防犯カメラの映像などから容疑者を特定したという。また彼は逮捕される前、証拠隠滅などを図った可能性があるという。
白バイ隊員と言えば警察でも花形のひとつで、多くの男子にとって憧れの職種だ。誰でも白バイ隊員になれるわけではなく、審査を経て厳しい訓練をこなさねば職務にはあたれない。もちろん晴れて白バイ隊員となったその後も、厳しい訓練は継続的に行われるという。正月恒例の「箱根駅伝」で先頭のランナーを先導する白バイの姿は超カッコいい! あの姿に憧れて警察官になった人もたくさんいるというに…。
そして24日、静岡県警は警察官としての職務の合間に自動車を無許可で売買していたなどとして、古物営業法違反の疑いで、県警高速隊所属だった40代の男性警部補ら2人を静岡地検に書類送致したという。男性警部補は複数年にわたり、中古の乗用車などを車販売業界の関係者や県警の同僚らに紹介・転売するなどし、1台当たり数十万円単位の利益を不正に得ていた。2人とも容疑を認めているという。
さらに31日には、静岡県警裾野署は44歳の警部補の男を覚せい剤取締法違反の疑いで緊急逮捕したとか。1か月の間に逮捕者は3人目、なんたることか。
警察官とは「国民の生命、身体および財産を保護するため、定められた権限を行使して犯罪の予防、捜査、逮捕状の執行などにあたる公務員」であるという。真面目に職務に励む警察官のほうがはるかに多いのに、なんとも情けない!
警察官の不祥事で、よくある盗撮や痴漢、万引きといった軽微な犯罪は、警察官限りで処理される微罪処分(検察官に送致せず警察だけで処理する手続を指す)で済ますことが多いらしい。が、この静岡県警の3件の事件は、国民の信頼を揺るがしかねない悪質かつ重大な犯罪である。
昔のことわざに「盗人を捕らえて見れば我が子なり」というのがある。盗人を捕らえたら意外にも自分の子だったということで、事が意外なために処置に困るたとえだ。さあ、どのように罰するか、もう身内意識は通用しないよ!
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