今日から天気は下り坂、でも暖かいからうれしい。
政府が今年12月に現行の健康保険証を廃止し、その機能をマイナンバーカードに持たせて一本化する「マイナ保険証」について、少なくとも全国27都道府県の110議会が対策を求める意見書を可決したとか。個人情報漏えいの恐れがあるなどと、トラブルが相次ぐマイナンバー政策の性急な実施に地方から政府に異論が相次いだという。
一方、総務省消防庁は救急搬送の現場では、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」の活用に乗り出すという。オンラインで傷病者の受診歴などを取得すれば、搬送先選定の迅速化が期待できるのが理由。2024年度に全国47消防本部で試験運用した上で使い勝手の良いシステムを構築し、2025年度からの本格導入を目指すという。
傷病者の情報は現在、救急隊員らが口頭で聞き取っており、本人の記憶が曖昧だったり、十分な会話ができなかったりすると把握が難しいケースがある。試験運用では、救急隊員らが本人の同意を得てマイナ保険証をカードリーダーで読み取り、タブレット端末で医療情報システムにアクセス。かかりつけ医などの情報を得て搬送先を選定するそうである。
このシステムはいいと思う。私は4年前、転倒して骨折、救急車のお世話になった。幸い痛みがなかったので救急隊員の質問にはすべて答えられたし、連絡すべきところへは自分で電話もした。もし私の意識がもうろうとした状態だったら、救急隊員は困っただろうなと思う。
マイナ保険証で医療情報システムにアクセスすれば、個人情報は一目瞭然だ。現在治療中の病気も服用している薬も分かり、身内への連絡もスムーズにできるだろう。救急隊員の手間が省けて搬送に要する時間が短縮できれば、その分、救急車の出動回数が多くなるのではないか、と私は思うのだが…。
話は変わるが、当市では一人暮らしの高齢者の安全安心に役立てるため、かかりつけ医や持病といった医療情報、緊急時の連絡先などを用紙に記入して、災害や急病に備える「救急医療情報キット」が配布されている。用紙は専用のプラスチック容器に入れて、自宅の冷蔵庫で保管する。
また救急隊員が駆け付けた時、目印になるように、ドアの裏にステッカーを貼っておく。救急隊員は患者が症状や容体を説明できなくても冷蔵庫から容器を取り出し、かかりつけ医に連絡して注意点を確認するなど、迅速な救急活動に活用する。
私がキットをもらったのはもうずいぶん前だ。かかりつけ医が変わったり、色々訂正したりして汚くなったので、役場で新しい用紙をもらって記入しなおそうと思っている。
やっぱり普段のちょっとした病気でも罹れる医院を探しておくべきですね。
頼めば希望の病院へ搬送してくれるでしょうが、受け入れ先の病院次第だと思います。やはり近くにかかりつけ医院があれば、介護認定を受ける場合もかかりつけ医の意見が必要らしいですよ。なるべく救急搬送にはなりたくありませんね。