写真はわが家の玄関前から撮ったものである。わが家は4階、そこからでも見上げているのだから、相当に高いところにあるというのはお分かりだろう。この家がどのくらい高さのところにあるのか、ある日、道路から左右の建物を見上げて比べてみた。マンションは7階だが、それと同等か、もう少し高いようにも見えた。が、この家の高さが問題ではなく、ここに住んでいるおばあさん(私もおばあさんなのに失礼)がすごいのである。
おばあさんはおじいさんと2人暮らしだったが、昨年の今頃おじいさんが亡くなってからは独りで暮らしている。あんな山の高いところに住んでいて、石段があるとはいえ、上がったり下りたりするのは大変だろうなあ。私にはとてもじゃないけど住めないわ、といつも思う。
おばあさんは現在91歳だとか。とても元気で、毎朝あの高いところから下りて、町中にある喫茶店にモーニングを食べにゆくのが日課だと聞いている。先日、外出の途中、久しぶりにおばあさんに会った。10時ごろだったから「モーニングの帰りですか?」と訊ねたら、「あら、よく知っているわね。運動のためよ」と、明るい笑顔で返事が帰ってくる。私の足で片道20分ちょっとの喫茶店まで、押し車なんて不要、日傘をさして往復するのだから恐れ入る。
しばらく立ち話したけど、頭もとてもしっかりしている。小柄ながらも背は曲がっておらず、歩くスピードも私とあまり変わらないから驚く。独り暮らしになった今は、息子さんが週に2、3回朝食を持って来てくれるそうで、その日は山から下りて道路の端で待つそうだ。その他の日は相変わらずモーニングを食べに行くそうで、それが楽しみでもあり、元気の源でもあるようだ。病院へは月に1回薬をもらいにゆくだけという元気バリバリの可愛いおばあさん、いつまでもお元気で!
もう1人は、私が時々行く赤穂市の牛料理「萬」の女主人。御歳87歳だがホールを1人で切り盛りする現役バリバリのウェイトレスさんである。このお店は親子2世代で営業しているらしく、時々、おじいさんと可愛いお孫さんの姿も見かける。
調理は息子さん、ホールはこのおばあさんが担当で、忙しいランチ時にはたまにおじいさんが手伝っている。人手が少ないので、料理が口に入るまで多少時間が掛かるのが難であるが、文句をいう客はいない。
コース料理だと一つテーブルを何往復するだろうか。熱々の肉を乗せた鉄皿を一度に2皿ずつ運んでくるのにはびっくり。料理を運ぶのも空いた皿をさげるのも全部おばあさんが1人でやっている。あちこちのテーブルを行き来するだけでも大変な重労働だろうに、このエネルギーはどこから出てくるのだろうか、私にはとても真似できそうにないわあ。
若い者でもこれだけ動けばバテテしまいそうだが、疲れた様子も見せず、いつもニコニコ愛想がいい。まさに接客のプロ、ただただ脱帽である。白髪交じりの長い髪をポニーテールにした可愛らしい「看板娘」のおばあさん。また、おばあさんから元気なパワーをもらいに行こうかな!
性善説、自然体で何事も「運命・宿命」と受け止めて生きて来られたのでしょう。
羨ましいような、でもまだ20年近く生きるのか・・とおもうと私には無理。
でも出来るだけ自立はこころがけないとね。
いつの間にやら年老いて、達者で働き寝込みもせず、愚痴は吐かずに招こう楽しみ。
励まされますが残りの年月考えるとsuri-ribaさんと同じ想いですね。
世の中の事!もう「お腹一杯」何時でも「おさらば」潔しと云う心境で~す。
最近の新聞のおくやみ欄を見ると70代、80代でなくなる人が多いですね。90代がたまに見る程度で100歳に至ってはほとんど見かけません。
近い将来日本人の平均寿命がガタンと落ち込んで長寿国を返上することになるかも知れませんね。
そう、お二方とも明るくて笑顔がすてきなおばあさんです。こういう年寄りだったら子どもたちからも大切にされるでしょうね。
私も好かれなくても、せめて嫌われる年寄りにだけはならないようにしなくちゃあー。
どうせ生きるなら死ぬまで笑顔でいられますように。またお地蔵さんへのお願いが増えましたのでお供えを忘れないようにしなくちゃあ…。いつもお願いだけではバチが当たりますよね。
すてきな先輩の姿に発奮させられました。
すてきな年の取りかたって、何か秘訣があるのでしょうか。
私など年を取るにしたがって頑固でジコチューになるばかり、子どもに返るってほんとですね。
団塊の世代以降からだんだん出生率が減っているので、今の子どもたちが大人になる頃には日本の総人口はがたんと落ちるでしょうね。