つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

なんともはや、みっともない分裂劇・・・

2015-10-06 | あきれています

 1日、維新の党を離党した橋下大阪市長と松井大阪府知事は大阪市内で記者会見し、維新の党「大阪系」国会議員らと新党「おおさか維新の会」を10月中に結成すると正式表明。橋下氏が政界引退する任期満了(12月18日)まで代表を務めるという。新党には「大阪系」の国会議員ら15人程度が参加する予定だが、橋下氏は「これからすさまじい政治闘争になる」とし、24日の結党大会まで中間派議員とされる国会議員をめぐる引き抜き合戦の激化を予告したという。
 
橋下氏は記者会見でも、12月の市長任期満了で「政治はきっぱり終了」と強調、政界復帰の確約はないと言ったそうだ。が、新党には若手が目立ち、国政で強い影響力を持つ国会議員は少なく、大阪ダブル選で完勝が果たせなければ「将来性のない少数政党として永田町で存在感を失う」という見方をする者も少なくないそうだ。

 それにしても、みっともない分裂劇である。分裂といっても単に一つのものを二つにするというのではない。何名の国会議員をおおさか維新側に引き込むのかという議員争奪戦は、つまるところ政党交付金の分捕り合戦なのである。維新の党が年内に受給する見通しの金額は計13億円余り、新党側の議員は政党交付金を受け取れるよう「分党」を求めているが執行部側は応じない構えだという。その上、橋下氏が記者会見で、分裂後も「維新」を党名に使用する維新の党を「偽物」呼ばわりし、分党に応じない維新の党執行部を「金にがめつい」とこき下ろしたものだから、亀裂はより一層深まったようだ。
 
たしかに、「維新」という言葉を先に使ったのは橋下氏で、「維新」といいう言葉に思い入れがあるのだろう。が、離党して新党を結成するなら新しい党名をつけるのが一般的だし、今頃になって、どっちが「本家本元」かなんて論争はくだらない。大体、12月18日で政治家を辞める人が、なんで新党を作るのか、さっぱり分からない。
 
橋下氏はこの前までは「名前からお金から全部くれてやればいい」とカッコいいことを言っていたのに、今さら未練タラタラの悪口雑言はみっともない。橋下氏はその時の感情でモノを言う人のようで、これまでにもコロっと変わったことは何度かあった。が、男が公の場で口にしたことには責任を持たなきゃあ、自分の言った事を平気で覆すような人間は信用できない。そのうち、政界引退もシレっと撤回するかもしれないネ。
 
人は惜しまれて退くのが一番、退き際くらいきれいにしたら…、と思うけど、彼はきっと、来夏の参院選までには復帰すると思うよ。昔から「乞食と政治家は三日やったらやめられない」なんていうが、それはほんとうだろうね。一度特権を味わった政治家がそう簡単に辞めるはずがない。今や全国区まで成り上がった橋下氏だ、政治家に未練がないはずはない。きっと新党を立ち上げたら、しばらくは表ではなく裏の存在として暗躍するのだろうね。
 
まだまだ政治の世界では動向が注目される橋下氏だが、有権者が一般常識でどう判断するかだ。9月に行われたNHK世論調査では、新党結成表明について「評価する」は34%、「評価しない」が57%だった。ということは、もう大して期待していないということかしら? おもしろくなりそうだネ。

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