つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

子どもの虐待事件には、・・・

2006-07-31 | Weblog
 つい先ごろ愛読紙で、児童虐待の一つである、食事などの世話をしない「養育放棄(ネグレクト)」が増えており、2005年に体調悪化で入院した子どもの数は400人を超え、21人に重い後遺症があり、12人が死亡しているという調査結果を見たばかりである。 
 その矢先に相次いで起きた児童虐待事件、一体今の親はどうなっているのだろう。子どもが親を殺し、親が子どもを虐待死させるという、動物以下の行為に歯止めが掛からないのはなぜだろうか。
 秋田県の母親に殺された畠山彩香ちゃんもネグレクトによる被害を受けていたという。また、両親が子どもを車に置き去りにしてパチンコに夢中になり、熱中症で死亡させたという事件も児童虐待であり、これらの事件は枚挙にいとまがない。
 7月21日、東京で28歳の母親が2歳の長女の頭や腹を数十回も殴りつけ、意識不明の重体にさせたとして逮捕された。母親は育児に悩んでいたそうで、夫が言うのには「本当に可愛がっていた。だから本人が一番ショックを受けている」そうで、児童虐待にあたるかどうかは分からないが、自分の行為に歯止めをかける理性の欠如というだけではすまされまい。
 福島県では3歳の三男に食事を与えず死亡させたとして両親が逮捕された。父親は無職だというが、どうやって生計を立てていたのだろうか。大体いい年をして無職というのがおかしいのであり、こういう家庭環境で子どもが満足に養育されるとは考えられない。
 三男の広ちゃんには4人の兄姉がいるが、長女は生後3カ月で死亡。父親は1999年、当時2歳6カ月の長男に暴行を加えたとして傷害罪で逮捕、略式起訴され、長男の親権を喪失していたという。今年5月28日に広ちゃんが死亡した直後、小学2年生の姉と小学1年生の兄は児童相談所に保護されたが、当時、兄姉ともに低栄養状態で、体に多くの内出血の跡や切り傷があったという。
 福島県と県中央児童相談所は29日の記者会見で、死亡した広ちゃんや、保護された兄姉への対応について「子どもたちを一時保護しなかったという判断は、結果的に誤りがあったと思う。対応が不十分だったことへの責任は感じている」と述べたというが、行政の対応はいつも後手後手である。個々の事情はあろうが、未然に防止するという一歩踏み込んだ対応を考えるべきであろう。米国のように、警察官立会いのもとで事情を聞き、親が拒否しても毅然とした姿勢で対処できるようなシステムが必要である。子どもは親の所有物ではないといいながら、親の権利を主張されれば引き下がるより他ない児童相談所の担当者の歯がゆさ、自責の念もあろうことは理解できる。だが、もっと断固たる姿勢で子ども達を守ってほしいと願わずにはいられない。
 どの親も自分の子どもが可愛くないはずはなかろう。きっと虐待した後は後悔もしただろうし、後悔しながら虐待を繰り返すというジレンマに自分も苦しんでいたと思いたい。そうでなければ命をおとした子ども達が哀れすぎる。
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1 コメント

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Unknown (関西のヤングばーば)
2006-07-31 11:10:28
いや、今頃の親はわかりませんよー。子供よりも自分、自分がかわいい。子供はできたから仕方がない。こんな感覚の親いっぱいいますよ。社会が変わってきているんです。一人の子供も満足に育てられないのに4人も次々生んでるのが不思議です。母親は夫に避妊することもいえなかったのでしょうか。どう仕様もない人間の業というのでしょうか。情けないですね。
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