つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

JR西日本の周遊型寝台列車「瑞風」・・・

2015-03-16 | いい話ですね

 札幌-大阪間の約1500キロを結んだJRの豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス」が3月13日、25年の歴史に幕を閉じた。10年前の年明け、姉に、旅費を持つから「トワイライトエクスプレス」で北海道に行こうと誘われたが、母の急死でやむなく中止。その後は何やかやあって、とうとう行けずじまいだった。
 また、最後のブルートレイン「北斗星」も、13日の出発をもって廃止。これでブルートレインは全て姿を消すことになるという。ブルートレインには20数年前、博多から西鹿児島まで乗ったことがある。が、夜遅く乗車して翌早朝到着という、ただ寝るだけだったのでつまらなかった。
 
 JR西日本は2017年春から新たに周遊型の寝台列車を走らせるという。先月19日、その列車名が発表された。「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(トワイライトエクスプレス みずかぜ)」と命名され、京阪神と山陰、山陽エリアでの運行が予定されている。「瑞風」は「トワイライトエクスプレス」の伝統を受け継ぎ、車体も同じ深い緑色を基調としたデザインを継承しているという。
 客室車6両とパブリックスペースである食堂車1両、ラウンジカー1両、展望スペース付き先頭車2両の10両編成で、ディーゼル発電機で生み出した電力とバッテリーアシストでモーターを駆動する「ハイブリッド方式」が採用されているため、電化されていない山陰本線の鳥取や島根、山口県内などでも走行することができるそうだ。
 
 沿線の美しい風景の中を走る「瑞風」。が、映像に山陰本線の余部橋梁を渡る「瑞風」がなかったのが残念だ。今の余部橋梁は2010年8月、新しくコンクリート橋に架け替えられたもので、旧橋梁は「余部鉄橋」と呼ばれ、高さ41.5m、長さ310.7m、橋長も高さも東洋一の規模を誇っていた。(写真はネットより)
  
 この「余部鉄橋」で、昭和61(1986)年12月28日午後1時25分頃、福知山発浜坂行下り回送列車が余部鉄橋を走行中、最大風速約33m/sの突風にあおられて客車7両が約41m下に転落し、水産加工場と民家を直撃するという大事故があった。この事故により、水産加工場で働く地元の女性従業員5名と車掌1名が死亡、6名が重傷を負った。県北にいた頃のことで、今でよく覚えている。
 2007年3月、余部鉄橋と並行して新橋梁立て替え工事が開始、新旧の橋梁間は30cmと近接していたという。私はその前年の12月中旬、ツアー名は忘れたが、旬のカニを堪能し、最後の余部鉄橋を渡ろうというツアーに参加した。一区間だけの乗車だったが、鉄橋の真上に来ると列車が徐行してくれて、41mの高さから見下ろす日本海の雄大な風景を撮りまくったものだ。
 県北に住んでいたころは、よく鳥取や島根に1泊か日帰りで、温泉やカニを食べに行ったものだ。が、乗用車かツアーバスがほとんどで、列車での旅は一度もない。この「瑞風」は2年先の開通で旅行プランも料金も未定のようだが、人生最後の旅として、少々無理してでも乗ってみたい。
 が、ちょっと問題が…。JR九州の豪華寝台列車「ななつ星」の旅では3種類のドレスコードが設けられているそうで、車内の共有スペースではスマートカジュアル、ディナーではセミフォーマルな服装を、ということだ。きっと「瑞風」でもそうなるだろうから、洋服の心配が…。まあ、それは抽選に当たってから考えるとしよう。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「目には目を」だって、怖い... | トップ | 春の嵐の次は濃霧、ほんと気... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2015-03-16 17:03:57
楽しいプランを立てれば、少々の病など飛んでゆきます。すてきにドレスアップして、豪華な食堂車でワイン片手の御自分をイメージ
して楽しんでくださいね。
独身時代は硬い木造席の夜行列車で、結婚後は車やバス旅行しか知らない私も、映像観ながら気分爽快とゆきましょう。
返信する
名無しのごんべいで (sirousagigamanoho)
2015-03-16 17:26:59

いいですね。
豪華寝台列車の旅。
映像観ながらこれは、やっぱり冥途の土産に一度は体験しなければとね。
正装、盛装が問題ですが、2年さきなら、頑張ってみましょうか?
返信する
Unknown (オールドレディー)
2015-03-17 09:12:00
★Unknownさま
フランス料理にワイン、窓外の夜景を眺めながらロマンチックな気分にひたりたい。一生一度のぜいたくは自分へのご褒美。そうしたい気持ちは募りますが、いざとなると何枚の福沢諭吉が懐から出て行くのか、そんな貧乏根性から抜け出せないババです。
しっかり宝くじでも買いましょうか。
返信する
Unknown (オールドレディー)
2015-03-17 09:17:04
★sirousagigamanohoさま
行く先々の観光も楽しみ、フランス料理もワインも…。胸はふくらみますが、このハイな気分が2年先までもつかどうか…。
やはり福沢諭吉の方が大切、となったら大笑いですよね。
まあ、1、2年は倍率が高くて、当たる可能性は低いでしょうね。
返信する

コメントを投稿

いい話ですね」カテゴリの最新記事