先日の新聞記事から。『20日午後1時50分頃、京都市伏見区醐中山町、市営住宅2階の大西好子さん(22)方から出火、46平方メートルのうち、台所など17平方メートルを焼いた。大西さんの長男(4)が取り残されたが、京都府立鳥羽高校3年で、相撲部員の杉本亨光さん(18)が建物の外側をよじ登り、窓から長男を助け出した。長男は煙を吸って病院に運ばれたが、回復に向かっているという。
山科署によると、当時、大西さんは外出中で、長男が1人で留守番をしていた。隣接棟に住む友人の木ノ下貴紀さん(18)宅に向かう途中だった杉本さんは火災に気付き、木ノ下さんとともに現場へ。1階の窓の柵に足をかけてよじ登り、救助した長男を右肩にのせ、雨どいをつかんで下りた。杉本さんは「おびえる子どもの姿を見て、無我夢中だった。相撲で鍛えた力が役立ってよかった」と話した。』
昨今、スポーツマンでありながら常識を逸脱した言動で世間から非難を浴びる若者の話題が多い中、こういう話を聞くと心あたたまる思いがする。とっさの判断で危険をかえりみず子どもの救出にあたった18歳の少年の勇気には頭が下がる。子どもの火遊びだったのか、大事にならずに、無事に救出することができて本当によかった。スポーツマンでも色々な人間がおり、必ずしもスポーツが人間の資質向上に繋がるわけではないだろうが、この少年は将来、きっと立派な相撲取りになるに違いない。
そしてもう1人、先日15日夜、東京のJR高円寺駅で線路に過って転落した20歳の女性の命を救った佐藤弘樹さん(24)。彼は元ラガーマンで、「ラグビーの経験から意識を失っている人の頭は動かさない方がいいと考え、注意しながら女性の脈を取って容体を確認した」という。この冷静沈着な判断と勇気は、だれにも真似のできることではない。
周囲の人に「駅員に連絡を」と声をかけながら線路に飛び降り、意識がない女性をホームに引き上げる時間がないため、とっさにとった彼の判断は間違ってはいないと思う。が、もし女性が少しでも体を動かしていたらどうなっただろうと思うとぞっとしてくる。たとえ、この女性が助からなくても彼の行動を非難する人はいないだろう。が、助けられなかったことで彼自身が自分を責め、心に深い傷を残したかもしれないと思うと、本当に助かってよかった。この女性は電車が通り過ぎた後に意識を戻したそうだが、自分の置かれた状況がよく理解できていなかったようで、きょとんとしていたという。
佐藤さんは社会福祉法人職員だそうだが、テレビ画面に映る彼の優しそうな笑顔が人柄を物語っているようである。
古い話だが、2001年1月26日、JR新大久保駅ホームから線路に転落した人を助けようと線路に飛び降り、進入してきた電車に轢かれて帰らぬ人となった韓国留学生の勇気ある行動が大きな話題となった。また、2007年2月6日には、自殺しようと踏み切りに入った女性を助けようとして電車にはねられて死亡した警察官もいた。ふつうの人なら、足がすくんで到底こんな行動はできないだろうに、この人たちの勇気には本当に感服する。
しかし、助けようとした人が命を失っては何にもならない。今回のこのことから、JR東海では、「まず、非常停止ボタンを押していただきたい」と改めて呼びかけている。誰しも気が動転したら、とっさには適切な対応がとれなくなるのがふつうである。しかし、これを教訓に、日常的に利用する駅では、緊急時に列車を止める「非常停止ボタン」のある場所を確認しておいて、何かあった時はすぐに押すことができるよう心がけておく必要がありそうだ。
山科署によると、当時、大西さんは外出中で、長男が1人で留守番をしていた。隣接棟に住む友人の木ノ下貴紀さん(18)宅に向かう途中だった杉本さんは火災に気付き、木ノ下さんとともに現場へ。1階の窓の柵に足をかけてよじ登り、救助した長男を右肩にのせ、雨どいをつかんで下りた。杉本さんは「おびえる子どもの姿を見て、無我夢中だった。相撲で鍛えた力が役立ってよかった」と話した。』
昨今、スポーツマンでありながら常識を逸脱した言動で世間から非難を浴びる若者の話題が多い中、こういう話を聞くと心あたたまる思いがする。とっさの判断で危険をかえりみず子どもの救出にあたった18歳の少年の勇気には頭が下がる。子どもの火遊びだったのか、大事にならずに、無事に救出することができて本当によかった。スポーツマンでも色々な人間がおり、必ずしもスポーツが人間の資質向上に繋がるわけではないだろうが、この少年は将来、きっと立派な相撲取りになるに違いない。
そしてもう1人、先日15日夜、東京のJR高円寺駅で線路に過って転落した20歳の女性の命を救った佐藤弘樹さん(24)。彼は元ラガーマンで、「ラグビーの経験から意識を失っている人の頭は動かさない方がいいと考え、注意しながら女性の脈を取って容体を確認した」という。この冷静沈着な判断と勇気は、だれにも真似のできることではない。
周囲の人に「駅員に連絡を」と声をかけながら線路に飛び降り、意識がない女性をホームに引き上げる時間がないため、とっさにとった彼の判断は間違ってはいないと思う。が、もし女性が少しでも体を動かしていたらどうなっただろうと思うとぞっとしてくる。たとえ、この女性が助からなくても彼の行動を非難する人はいないだろう。が、助けられなかったことで彼自身が自分を責め、心に深い傷を残したかもしれないと思うと、本当に助かってよかった。この女性は電車が通り過ぎた後に意識を戻したそうだが、自分の置かれた状況がよく理解できていなかったようで、きょとんとしていたという。
佐藤さんは社会福祉法人職員だそうだが、テレビ画面に映る彼の優しそうな笑顔が人柄を物語っているようである。
古い話だが、2001年1月26日、JR新大久保駅ホームから線路に転落した人を助けようと線路に飛び降り、進入してきた電車に轢かれて帰らぬ人となった韓国留学生の勇気ある行動が大きな話題となった。また、2007年2月6日には、自殺しようと踏み切りに入った女性を助けようとして電車にはねられて死亡した警察官もいた。ふつうの人なら、足がすくんで到底こんな行動はできないだろうに、この人たちの勇気には本当に感服する。
しかし、助けようとした人が命を失っては何にもならない。今回のこのことから、JR東海では、「まず、非常停止ボタンを押していただきたい」と改めて呼びかけている。誰しも気が動転したら、とっさには適切な対応がとれなくなるのがふつうである。しかし、これを教訓に、日常的に利用する駅では、緊急時に列車を止める「非常停止ボタン」のある場所を確認しておいて、何かあった時はすぐに押すことができるよう心がけておく必要がありそうだ。
とっさに体が動き行動する俊敏さ、冷静に判断できる慎重さ、日ごろどういう生き方をしているのでしょうか。
それにしても最近、子どもが家事で死亡する事故が多発しています。子どもだけにして留守をするときは十分に注意しなければいけませんね。
何事に遭遇してもあわてないで適切な対応ができることが望ましいですが、訓練もしていない一般人にはなかなか難しいでしょうね。
消防が到着していれば、決して手を出ささなかったでしょう。でも消防士かレスキューは自分たちの安全確保が最前提で訓練されていますから、果たして高校生ほど迅速に対応できたかというと疑問です。
今朝、駅のホームを歩いていて非常ボタンの位置を確認したのですが、走れば数秒で押せる距離毎にあるのにびっくりしました。
また、AEDも各駅の改札付近に備えられているのを知って、普段からそういう設備がどこにあるか意識しておくことの大切さを感じました。