わが購読紙の「きょうの運勢」を見た。私の誕生月6月のその日の運勢は「人としての魅力が増す。おかげさまの心を」とあった。その「おかげさま」の言葉に、8月に掲載された『5文字の言葉忘れず生活』という読者投稿文を思い出した。(原文通り)
生きる上で人との交わりは不可欠なもの。幼き時の友達、学校での学友、職場での上司や部下、結婚後の夫婦関係と多岐にわたる。
常々思っていることだが、言葉とは非常に大事な戦力であるとともに、言葉一つで傷つけられたり、また憂いも感じたり、やる気になったりする。不思議なものだ。中でも「すいません」=反省、「おかげさま」=謙虚さ、「ありがとう」=感謝の三つ。たった5文字の言葉だが、なかなか言えないかもしれない。
しかし、この5文字には生きる上で大事な人の心が秘められているような気がする。すなわち家庭内でも、この言葉の掛け合いがあれば、問題解決への足掛かりとなるかもしれないのだ。素直に「ありがとう」と言える人は、他人から恩を受けている、助けられているのを自らが認めている人であり、素晴らしき人と言える、と読んだことがある。
人生の言葉の三原則と称し、「すいません」「おかげさま」「ありがとう」を忘れずに生活していこうと思っている。
言葉で自分の気持ちを伝えることは難しい。「すいません」「おかげさま」「ありがとう」の言葉を発したとき、それが口先だけの言葉では人の心を動かすことはできないと思う。
口が上手い、下手なんで関係ない。自分に正直であれば、おのずと言葉も本物になり、人の心を動かすはずである。言葉にはその人の”生き方”や”生き様”があらわれると言われるように、やはり、普段からの「その人となり」が大切だろう…、と何かで読んだ。
私は、「すいません」「ありがとう」はよく使うが、「おかげさま」はめったに使わない。月に一度医院へ薬をもらいに行くと、先生が「調子はどうですか?」「おかげさまで元気です」と、単なる社交辞令で使うくらいかな。
余談だが、先日、ネットに『Twitter』ユーザーがファミレスでバイトをしていた時のエピソードをツイート。約55000のRTと約110000の「いいね」を集めて話題となった、という話。
今、ファミレスでバイトしてるんだけど。カップル? みたいな人たちがいて、会計終わった時に女の人が「ごちそうさまです」って言ってくれたの。そしたら男が「ファミレスだよ? ごちそうさまとか言う必要なくない? うけるんだけど」って言ったら、次の瞬間女の人が男をすごい勢いでぶん殴ったから惚れた。
一般的に女性の方が無愛想だと思うのだが、この女性の優しさ、しつけの良さは、良い家庭環境で育てられたであろうことがうかがい知れる。
育ちがいいとはいえない私でも、ファミレスやコンビニ、その他のお店で「ありがとう」「ごちそうさまでした」はいつも言っている。別に良い人ぶるわけではないが、もう癖になってごく自然に口をついて出るのである。
それに、だまって帰るより、一言「ありがどう」「ごちそうさま」と言ってあげれば相手もうれしいだろうし、自分も気持ちいい。だけど、料理が超まずかったり、店員の態度が悪かったら言えるかどうか…。やはり相手によりけりだネ。
横目で眺めながら高僧の訓戒などに頷くこともしばしば。
有り難う、すいません、おかげさま、」優しい言葉かけは人との交流をスムーズに。
はい」此れからはもっと気軽に可愛く使えるように!先ずは老人から見本を
たった一言でほっこりしたり、腹立たしかったり、言葉の力って不思議ですね。
「おはようございます」と声をかけて無視された時の不快さ、でも、きっと相手も返事をすればよかった、と思っているかも。そう思えば腹もたちません。
北と米のバカボン同士の激しい言葉の応酬。この言葉でどちらかがブチ切れたら…、そう思うと恐ろしくなりますね。