つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

振り込め詐欺被害、1人で1億5千万とは・・・

2006-09-20 | Weblog
 「振り込め詐欺に注意」と、警告し続けているのに、なぜか被害の続出は後を絶たない。だが、これだけ被害が出るということは、一つには、払い込む人にそれだけの金銭的余裕があるということだろう。いくら息子や娘と称する者に泣きつかれても、無い袖は振れまい。

 この事件など、一桁違う被害金額である。昨年8月~今年3月にかけ、宅地建物取引主任者などの資格試験の通信講座を受けた経験のある福井県の男性会社員(37)に、「教材の未払い金がある」などと繰り返し電話をかけ、計98回に渡って1回あたり数十万~数百万円、総額約1億5500万円を振り込ませたという。それにしても98回も言いなりになって振り込み続けたことにあきれ返るが、その金額にもまた驚く。あるから出せたのであろうが、何の疑問を持たなかったのか不思議でならない。資格試験を受けようというからには、まんざら頭の悪い人間ではなかろうが、常識的に考えるとオオバカ者である。

 また、相変わらず、高齢女性らに電話で息子をかたる振り込め詐欺が急増中で、被害総額は億単位であるという。被害女性の息子はいずれも30代前半だそうで、親がその話を間に受けるという事は、日頃から頼りない息子であったと言うことか。そういう親心につけ込んだ悪質な事件ではあるが、この年代の息子の後始末までしてやろうという過保護の親も親だと言いたい。が、要は支払う金があるということに尽きる。これなど、事前に本人に成りすまし、「電話番号を変えた」と連絡を入れるという念の入れようだ。

 中には、息子のために借金をしたという例もある。小山市内の会社員の女性(63)は8月31日~今月7日の約1週間で、計47回にわたり計2950万円を振り込んだという。都内に住む会社員の長男(37)を名乗る男から「会社の金を使い込んだ。返さないと首になる。妻には内証にしてほしい」という電話を信じた女性は、指定口座に3回に分けて現金200万円を振り込んだ。その後も数十回電話があり、結局、計2950万円を複数の口座に振り込んだのである。不審に思った女性が、長男の妻に確認したところ、だまされたことに気付いたという。女性は預金以外に、友人などから1000万円弱の借金をして振り込んでいたというから、親バカも度が過ぎていると思われる。この事件も事前に「携帯電話の番号が変わった」という電話があったというが、息子の声と信じていたらしい。
 63歳というが、現役の会社員である人が、数十回もの電話、複数の口座への振込みに、いい加減にはおかしいと気付かなかったことが不思議でならない。それほど息子が可愛かったのだろうか。

 こういう被害にあう人は、人を疑うことをしないお人よしで、子離れできてない人だろうと思う。自分の子供を信じていれば、少しは冷静に対処できるのではないだろうかとも思う。親心も場合によっては親心ではなく、きっと子供達に叱られたことだろう…。
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2 コメント

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Unknown (うらら)
2006-09-20 22:33:56
ほんと!ほんと!ほんと!!

被害者の悪口は言いたくないですが、心の冷たい自己愛の強い私、オロオロする前にキット爆発する激情型の連合いには多分、多分、起り得ない事でしょうね

でもこう云う人ほど陥りやすいとか…アハン

親子3人それぞれ『おすきにやってください』と言いそうで、言われそうで(怖)
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Unknown (オールドレディー)
2006-09-21 09:05:05
 私もきっとはねつけるかな? 大体ケチなので、お金に関する限り無条件で振り込むなんて、絶対しない。たとえ、誰のためでも…。

 でも、あるところにはあるって、思うことはいつも同じ。

 今朝の記事には若い娘がターゲットで、かなりの被害額だとか、逮捕されのだが、高齢者だけではなくなったのですね。

 
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