いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

ちょっとしたニュース

2011年02月15日 | ピアノ・音楽
 音楽ジャーナリストの伊熊よし子さんのホームページとブログ、とても面白いです。さすが音楽業界の最前線に携わっている方、話に臨場感があります。ホームページにはアーティストをイメージしたアーティストレシピが載っていて素敵です。辻井伸行氏は具だくさんの満腹カニ玉です。
 その伊熊さんのブログに注目すべきニュースがありました。昨年のショパンコンクールで第2位だったインゴルフ・ヴンダー氏がドイツ・グラモフォンとレコーディング契約を結んだということです(この記事です。彼女はヴンダー氏が優勝すると思っていたようです)。ドイツ・グラモフォンと言えば世界でもっとも長い歴史を持つクラシック音楽のレコードレーベル。ピアニストではポリーニ、アルゲリッチ、ツィメルマン 、ピリス、グリモー、ランラン、ユンディ・リ、アリス=紗良・オット、ブレハッチなどが契約を結んでいるのですが、その中にヴンダー氏が入りそうです。大手と契約ですね。グラモフォンのカレンダーを家に飾っているのですが、彼の写真も入るかもしれませんね。いいことだと思いますがくれぐれも型にはまらないでほしいなあ。伊熊さんのブログによるとヴンダー氏のデビューCDはショパン・リサイタル・プロになるのでは、ということです。楽しみですね!(来日予定はないのかな?)

自分に酔う?

2011年02月15日 | ピアノ・音楽
 ピアノを弾いているとき
 自分に酔ったことのある人、手を挙げてくださ~い。

そう言われたら私の手は垂直に上がります。
あこがれの曲が自分の手で音となってうれしかったとき
ここがツボだと思って感情を込めたとき
体をしっかり揺らしてこの曲のこういうところが好きなんだと思いながら弾いているとき

しかしその勢いのままだけで
人前で弾いたりするのは恥ずかしいようだということが
実感をもって分かったのは自分の録音を聴いたときでした。
聴くに堪えないって、こういうことなのか、と思いました。

それまでは
レッスンで、ここはまずいよ、と言われても
なんでこんなに厳しいことを言われるのだろう、
こんなに素晴らしい曲だから
心をこめて体をしっかり動かしてここだという気持ちで弾いたのだから
伝わっていないわけはないじゃないか
せめて鍵盤の前では気分がよくなったっていいではないか、と思っていました

しかし客観的な事実を突き付けられると。。。あわわ。

でも、鍵盤の前で
難しかったあこがれの曲が自分の手で音となった瞬間は
それはそれでうれしいはずだし、
ツボだと思うところが見つかって感情を込めた瞬間は
それはそれで思いがこもっているはずだし、
ここがいいなあ、というところが見つかった瞬間は
それはそれで感動的なはずだ。
そういう瞬間ちょっぴり自分に酔うのは、悪いことではないと思う。

もちろん人前で恥ずかしくないように弾こうと思ったら
もっと心がけることがあるけれど。

酔いの勢い、もっと広く通じるものにしたらいいんですね。
みんなを酔わせられたら、そして感動が伝えられたら最高ですね。
そのために
聴き方や
弾き方があるんですね。
人に聴いてもらったり
録音したりすると
そういうことも見えてきます。

みんなを酔わせて自分は冷静、という人が一番かっこいいのかもしれないけれど
(ときにプロさんの発言にそういうのもあって、
びっくりすることもあります。そして演奏がまた素晴らしかったりもします)
そういう人には
なれなくてもいいじゃない、と思います。

奥は限りなく深いです。