患者さん方に注意勧告を申し上げます。
今後、益々インプラント治療が普及することで、残念ながらこれはダメだ、と言う症例が増えることが予想されます。
となると、やり直しを考えなければならいことも多くなるでしょう。
ですから、インプラント治療を選択されるときには、よくよく担当していただく先生を探されること、吟味されることを強くお勧めします。
やり直しのない、長期予後の良いインプラント治療の実績がある先生を見付けて下さい。
今まで通っていた先生がインプラント始めたから、と言う感じで本当に大丈夫なのか?と言うシビアなことも敢えて書かせていただき、ご注意いただきたい、とお願いします。
で、今日の症例の方ですが、正しく前に入れられたインプラント治療が周囲炎で骨が溶けてしまって、このままにしていたら大変な事態になりかねないと言うことで、やり直しをさせていただいた患者さんです。
この方です。
以前にやったインプラント周囲が黒くくぼんでいて、骨が溶けてしまっていることが分かります。
以前にやったインプラント周囲が黒くくぼんでいて、骨が溶けてしまっていることが分かります。
向かって左側のレントゲン写真がそれです。
そして、感染しているインプラントを撤去して、感染病巣も取り切って新しいインプラントを即時荷重で植立し、骨造成と歯茎再生、仮歯の装着をしました。
これが手術直後の写真です。
仮歯がインプラントに付けられて、顎堤が再建するようにできる限り膨らませられているのが分かります。
手術翌日。
殆ど腫れも痛みも出ませんでした。
このように難易度の高い手術の場合、1回の手術で終わらせること、腫れ痛みを抑えることはとても難しいのですが、何とかできました。
それから、細かな処置を継続して、インプラントの固定を待ち、顎堤の安定を待ち、セラミック冠を装着しました。
都合治療期間は、申し訳なかったのですが、8ヶ月掛かりました。
こちらが仕上がった後のセラミック冠の状態を顎堤の状態です。
言い訳になってしまいますが、このような治療内容で、手術は1回だけで、この期間で仕上げられていれば、インプラント治療としては、かなり早く楽に綺麗に治った、と言えるんです。
術前と仕上がった状態の比較のレントゲン写真です。
そして仕上がりのパノラマレントゲン写真です。
骨がなだらかに再生させられているのが分かります。
今回は、何とか手術1回でここまで治すことができましたが、骨、顎堤の喪失が大きければ、手術1回では無理で、何回かの手術を要する場合もあることでしょう。
今回の旧インプラント撤去、再インプラント植立、同時骨造成などの顎堤再建、仮歯装着即時荷重インプラント治療は、限界に挑むような内容だったかと思います。
運良く、患者さんの全面的なご協力の元、とても上手く行きました。
しかし、今後この方のようなインプラントのやり直しをしなければならない患者さんが増えるんだろうな、と残念な気持ちです。
なので、繰り返しになりますが、インプラント治療を選択される場合には、どこで治すのか、を良くお考えになって決めて下さい。
本気でインプラントでお悩みで、治療をお考えの方、03‐3775‐0044までお電話いただき、担当者とご相談ください。
当院にお任せいただけるのでしたら、1回限りの手術で腫れない痛くない、最初から仮歯がある世界最新のインプラント治療で、ご希望をかなえられるように頑張らせていただきます。