親知らず、特に下顎の横に埋まってる親知らずは抜くのが大変だ、と治療を嫌がられる代表的な歯科治療です。
しかし、このレントゲンのように埋まっている親知らずは、出来るだけ若いうちに抜歯をした方が良いのです。
何故なら、このように横になって埋まっていると、もう人生の中で普通に真っ直ぐに生えることはないので、このままの状態で骨の中に居座り続けるからです。
骨の中に居座り続けると、必ず手前の歯との隙間には常に歯周ポケットの状態になり、歯垢プラーク、バクテリアが貯留し続けるんです。
そうなると、下手をすると手前の歯の後ろ側が大きな虫歯になり、失ってしまうかも知れません。
そこまでは行かなくても、歯周ポケットが深くなり、骨が溶けてなくなります。
親知らずが腫れた、と患者さんはとても良く言われますが、正確には親知らずの周りの骨、歯茎にバクテリアが住み着いて、繁殖して、骨が溶けて歯茎が化膿して腫れてしまったんです。
そうなると、その周囲は化膿させた汚いモノ、バクテリアは勿論歯垢プラーク、食物残渣だらけになっている訳です。
生体組織が、散々に侵されてとても汚い状態、と言うことです。
その状態で歯医者に行くと、大抵抗生剤と痛み止めを処方されて、お口の中は洗浄程度で、先生には腫れが収まって来たら抜く?と言われて終わりでしょう。
薬が効いて、腫れ痛みが収まれば、残念ながら又そのまま放置、と言う方も多く、そう言うことを何回か繰り返し、いよいよ薬の効きも悪くなってどうしようもない、となって抜く羽目になる方も少なくないのではないでしょうか。
薬が効がなくなって収まり切れない状態と言うことは、感染がかなりの範囲に及び、化膿して汚い状態が相当に広がっている、と言うことです。
簡単に言えば、かなりバッチイ状態だ、と言うことです。
そんな酷い状態で抜歯をしたらどうなるでしょう?
それは治りも悪く、腫れたら痛んだして大変だ、と分かると思います。
だから、何ともない時、レントゲンでこれはマズいと見付けた時に抜くのが良いのです。
それも、若いうちの方が本当に良いです。
何故なら、若いと言うことは、それだけ傷口の治りも早くて綺麗だからです。
若いと言うことは、それだけで何者にも変えがたい宝物である、と明言できます。
男の子なら成人した頃、女の子なら高校卒業の頃に抜くのがベストです。
ところが、歯医者の殆どがこの事実を患者さんに伝えず、痛くなってからで良いよ、と言ってしまうのです。
痛くなってからでは、説明したように散々感染が広がってから、になります。
それでは治りは悪いから、ダメです。
普通の歯医者が抜くように言わないのは、自分ができない、やらない、下手するとやりたくないからなんです。
患者さんの幸福よりも、自分が嫌な思い、苦労する思いをするのが嫌だ、と言うことです。
しかし、患者さんの中には、歯医者が良いと言ったからと言うことで抜かなくて良い、と拘られる方が多いです。
残念ですが、そのように説明すること歯医者は、親知らずを抜くことで腫れたり痛がらせたりして自分の評価が落ちるのが嫌なのか、もしくはできないのかとかが殆どだと思います。
やはり、患者さんの未来を考える力とか責任が不足している、と私は思います。
それではいけない、のです。
更に付け加えて言うと、残存させた親知らずが高齢者で大きな問題になることもある、と指摘して置きます。
私自身の経験で、特老ホームに往診していた時に、下顎の親知らずが膿んで緊急入院で全身麻酔して抜歯する羽目になった方を知っています。
要するに、下顎に埋まった親知らずは時限爆弾みたいなものなんです。
運が良ければ何事もなく終わるかも知れませんが、そんな方はかなり稀だと思います。
歳を取れば取るほど、親知らずの歯根と骨が癒着したり、先が曲がって引っかかって難しくなります。
若いうちなら、歯根は先端までできてなくて、引っかかることもなく抜きやすいです。
そして、何度でも言いますが、若い方の治り方はとても良い。
歳を取れば取るほど、治り方は悪くなります。
成人後の口腔内安定のため、老後の安心のため、下顎の親知らずは抜歯して下さい。
今はちゃんとしたやり方をすれば、この写真のように腫れもしませんし、腫れないから痛みもとても小さいです。
若いうちにやるから、こういう風に治せるんです。
どうしても怖いという方は、私に任せて下さい。
何処よりも腫らさないようにして抜きます。
腫らさないから痛まないんです。
こことても大事です。
腫らさない手術を出来ること。
そう言う先生を見付けられるなら、その先生に任せて下さい。
やはり、私に任せたいと言う方は03-3775-0044までお電話下さい。
初診、カウンセリング1.5時間で15000円くらいです。
宜しくお願いします。