梅木よしてる徒然日記

人生60歳代からが黄金の時代だとか、我が家は黄金の人生??悪戦苦闘の人生ですが、黄金の人生を目指しています。

「木のいのち木のこころ」

2010-04-29 22:48:13 | Weblog
 我が家の田圃は昨年刈り取ったままで、何もしていませんでした。
家内は、他の家はどんどん進んでいるのにとヤキモキしていました。
家内が草刈、私が田の耕起をやっと済ませました。

自家消費分だけの耕作ですが、取り掛かれば農作業もすがすがしくやれるんですが、取り掛かるまでが・・・・。

お金の計算すれば、買って食べる方がいいのかもしれませんが、・・・・。健康と減量のため汗かきましょう。

農業もさることながら、林業も木材価格の低迷で大変でしょうが、木は素晴らしいものなんですが、その良さが活かされない、分からないのでしょうか。

読んでみてください。

「木のいのち木のこころ」西岡 常一

法隆寺の宮大工として、法隆寺金堂、
 薬師寺金堂などの修復を行った西岡常一さんの本です。

樹齢2000年の檜を使う宮大工の世界に日本の技術のすごさを感じました。

まず、一つは宮大工は「木」の使い方を究めているということ。

現在は、集成材やプレカットで合理化が進んでいますが、宮大工から見ると、木の個性を殺している。

100年使える木を30年で殺しているということになるというのです。

世間では、集成材の方が強度があるなどと、建築基準法も集成材を使用する事を求めているんではないでしょうか。

この本を読んで法律を作れば、木の値打ちが上がること間違いない・・・・?。

木の個性を生かせは、樹齢100年の木は100年使える。
樹齢50年の木は50年使えるというのです。


木は人間と同じで一本ずつ全部違うんです。
 それぞれの木の癖を見抜いて、それにあった使い方をしなくてはなりません。
そうすれば、千年の樹齢の檜であれば、千年以上持つ建造物ができるんです(p15)

人の育て方も、本質を悟らせるために、簡単に教えるようなことはしません。

刃の研ぎ方も、手本を見せるだけで、試行錯誤をするのは本人の努力次第。

徒弟制度とは先輩をみながら、自分を磨いていく限りのない道なのでしょう。


おじいさんがよう言ってました。
 「言うて聞かせて、やって見せないかん」て。
 (西岡)