
3000M級の登山はこれで4度の経験しかない私だけに、当ブログのカテゴリーには“低山歩き”しかなかった。今日から“登山”を追加。これから高い山に挑戦すると言うのではなく「山は山」だから・・・???!!。2泊での縦走は初めての経験。昨日、最高地点の悪沢岳まで紹介。今日は百名山で今回の最大の目標でもある赤石岳から下山までの行程。
荒川三山の最高峰「悪沢岳」(3141M)から「中岳」(3083M)に向かう道は、登山地図(昭文社)で危険マークが付いている急下降。ロープも鎖もない急斜面の岩場を降りる。2,300百メートル降り、中岳に向け再び急な岩尾根を登り返す。千枚岳直前のガレ場からの尾根歩きはイワキキョウ、ミヤマダイコンソウ、ハクサンイチゲ、ミヤマオダマキなど高山植物が多く、富士山など大展望を楽しめるが、アップダウンが厳しい。中岳山頂では写真を撮り、水分を補給した程度で先を急ぐ。

荒川三山の「前岳」(3068M)へは往復で20分程度だが、私はエスケープ。荒川小屋を目指す。急な下降を標高差で五百メートルほどした場所に小屋があるが、その途中に素晴らしいお花畑があると言うので、こちらを優先する。ハクサンチドリにイチゲ、シナノキンバイ、ミヤマシオガマにキンポウゲ、ダイコンソウetcが尾根に向かい大群落。クロユリもあちこちで見られた。植物の種類は尾瀬の至仏山の方が多いが、お花畑の規模は圧倒的なスケール。尾根に向かい駆け上がっていた。

荒川小屋で合流し、メインの「赤石岳」にスタート。樹林帯の上部まで標高を下げたがここで大聖寺平を目指し再び登り返す。息が切れ、友人達についていけない。「小赤石岳」(3081M)までは「展望の良い稜線歩き」のはずだが、息も絶え絶えでようやく歩く。写真を撮る振りでごまかしながらも5分以上皆に遅れてしまった。
小赤石岳から赤石岳までの稜線は緩やかだったが、ガスに包まれ展望は殆ど無かった。今回の登山でハイライトとなる赤石岳だが“これでもう登りは一段落”と言う思いが先行してしまった。休憩している間に、瞬間的にガスが流れ、歩いてきた荒川三山など雄大な姿も望めた。
急な坂を下り今日の宿泊地の赤石小屋に到着。早朝5時に出発し、小屋到着は午後の3時過ぎだった。快適な稜線歩きを見込んでいたが、標高差の合計では前日の倍以上か??
冷たいビールで乾杯し、夕食を済ますと眠り込んでイ待った。最終日も好天気。赤石岳の勇姿を胸に収めて登山口を目指し出発した。
