啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

尾瀬の花6「クモイカリソウ」と「イワイチョウ」

2012-08-07 23:48:20 | 高山植物

オリンピックが面白い。明日の尾瀬行きを変更して深夜のサッカーの試合を見ることにしてしまった。女子卓球の決勝を見ながら、男子のサッカー(準決勝)が始まるまでブログを書いている。今日のクモイカリソウは難しく「クモ」か「クモマ」なのか最後まで特定できなかった。調べているうちに、先日の“ハクサンコザクラ”がユキワリソウではなかったかの疑問も・・。ユキワリソウという名の種は無く、雪融け直後に咲く花の数種類をそう呼ぶと理解していた。また、一般的には日本海側に咲くオオミスミソウのことを“ユキワリソウ”と呼んでいる。ただ、尾瀬にはハクサンコザクラに良く似た別種の「ユキワリソウ」があるというネット上の書き込みがいっぱいあった???

「クモイカリソウ」はメギ科イカリソウ属の落葉小木。小至仏に登る蛇紋岩の岩場のあたりに咲いていた。図鑑で見たことがあるので名は知っていたつもり。実物を見るのは初めてだったので喜んだ。小木というが木の高さは30センチほど。一輪だけ、清楚な淡い薄黄色の花をつけていた。

ネットで調べて見ると、何がなんだか判らなくなってきた。「クモイカリソウ」と言う表現と「クモイカリソウ」という言い方が、殆ど同じ画像でいっぱい載っている。何となく??クモイカリソウが本物のように思えた。

「イワイチョウ」はミツガシワ科イワイチョウ属の多年草。尾瀬ヶ原にも咲いているが、オヤマ沢田代の湿原にもポツポツ自生している。葉がイチョウの葉に似ていると言うことで名がついているというが、濃い緑の根生葉の中から花茎を伸ばし、先端に5遍に先が咲けた白い花を数個咲かせる。花期は6-8月。

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尾瀬の花5「タカネバラ」と「ヨツバシオガマ」

2012-08-07 00:04:42 | 高山植物

今、零時11分。開放していた窓を閉めようと思い外を見ると、かなりの家に未だ電気が点いている。多分・・オリンピックの準決勝戦の女子サッカー「日本対フランス戦」を見ようとしている人がかなりいる。私もその1人。試合開始まで少々時間があるので、ブログを書いている。尾瀬の花がもう5回目。デリケートな花で、雨に打たれてもすぐ花びらは傷ついてしまうという高嶺の花、タカネバラが咲いていた。

「タカネバラ」はバラ科バラ属の落葉低木。高山植物。本州中部以北および四国の亜高山帯に分布。日当たりの良い場所で、蛇紋岩や石灰岩地帯に生える。至仏では小至仏から至仏山の山頂にかけての尾根沿いで見かける。

草丈は40-100センチぐらい。ハイマツの間などから顔を出しており、草丈を見分けにくい。ネットの書き込みでは1-2メートルとあるが、尾瀬のものは1メートル以下と思う。ハマナスにもよく姿が似ている。花弁は5枚で、花径は4-5センチ。ハイマツやシャクナゲなど濃い緑の葉の中でポツリと浮かび上がるように艶やかなピンクの大型の花をつける。バラの仲間だけに棘もある。花びらはデリケートで雨に打たれるだけですぐに傷んでしまうというが、傷の少ない物を探すのに苦労した。

「ヨツバシオガマ」はゴマノハグサ科シオガマギク属の多年草。高山植物。お花畑や登山道脇など夏の高山を紫に彩る主役の1つ。エゾヨツバシオガマの変種。草丈が寸詰まりとなったように見える似たタイプのミヤマシオガマがあるが、こちらは岩場に生育し、ヨツバタイプは湿地帯の草原に多い。

草丈は20-40センチほど。しだのような葉が茎の節ごとに4枚輪生している。花期は6-8月。薄紫色の太くて短い派弁が数段重なる。

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