啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「春の妖精」

2017-02-02 15:56:16 | 庭の花木
 「セツブンソウ」  キンポウゲ科
 寒さや乾燥から、少しでも防げるようにと、落ち葉を敷いた鉢を、何気なくのぞいてみると、あら~、まぁ~。セツブンソウが咲いていたのです! 思わず、顔がほころんだ。可憐という言葉は、この花のためにあるのか、と思うほど愛らしい。個体は、昨年、3月上旬、埼玉県、秩父で出会った方から頂戴したもので、大切な花。山地の木陰、石灰岩地を好むとされるので、当家では、土が合わないのではないか、と心配していた。通常は草丈、10cm程になるが、当家では、5cm程度、花径、2cm。あまりに小さいので、枯れ葉に埋もれてしまうが、それでも、花びらをいっぱいに広げて、明るい陽をうけている。また、葉も興味深い。花のすぐもとに、茎をぐるりと取り囲むように、5つに分かれたそれぞれの葉が、さらに細かく裂けている。葉が花を、花が葉を、共に引き立て、調和した美しさだ。早春の節分の頃、芽を出し、花をつけることからの命名。日本原産、関東より西の地に分布。環境省のレッドリストでは、準絶滅危惧に登録されているという。
 明日は、節分。季節の分かれ目。柊の枝にイワシをつけ、玄関にくくり、煎った大豆をまき、厄払い。自分の年齢だけ大豆を食べるように、親に言われた記憶があるが、今ではとても多すぎて食べられそうにない。
コメント
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