
地べたにペタッとはりついて、葉を思いっきり、四方八方に伸ばし冬を越す草。個体はたぶん、オニタビラコ。その他、あぜ道で見つけた、ナズナ、マツヨイグサ、ノゲシ、アザミ、タンポポ、ハルジオン…気をつけてみれば、たくさんある。みんな、みんな冷たい風をよけ、全身でたっぷり太陽の光を集め、春を待っている。
ロゼッタは、茎が短く根から葉が出ているように見えるが、その形はまるでバラの花に似ていることから、このように呼ばれているという。それぞれの植物で、葉の特徴があり、“葉っぱの花”という気がしないでもない。
連日、各地から大雪の便り。雪国の人は、こんな素敵な植物の姿を見ているのだろうか?寒さは、まだまだ続く。しかし、やってこない春はない。植物も、暖かい春が来る日を信じて、今、この時をじっと耐えているのだから。