啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「豊旗雲」

2018-01-20 11:34:21 | その他

西の空を茜色に染めて、少しずつ太陽が沈んでゆく。山の端はことさら美しく、その稜線がくっきり空に映し出される。日中はまぶしかった太陽も、沈んでゆく頃は、その光は鈍く、見ているものを別世界へと誘う。時間の経過と共に、1つ、2つ、3つ…と星々が瞬き始め、星の空へと移ってゆく。こんな日は、大きな星も小さな星も、寒々ときらめいて、月さえも冷たそうな光を放つ。こうした有り様をカメラに納めたいと思うが、その腕がない。
ふっと、目に入った美しい雲、豊旗雲(とよはたぐも)だ。まるで、旗がなびいているように、東の空、西の空と大きく広がりをみせている。なんとも素晴らしい光景だ。一瞬、飛行機雲かと見まがうほどだが、そうではない。願わくば、写真の左側の空が、もう少し大きくたなびいていたら、もっと良かったかも知れない。
ボォ~と雲を眺めていると、その形が動物や人、食べ物に見える瞬間がある。昔の人が、星空を見て物語を作ったように、雲の形で何か想像できたら面白いかなぁ~。
本日は、大寒。一年中で最も寒い日とされるが、今は風もなくポカポカ穏やか。


コメント
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