啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「文月」

2020-07-01 13:40:49 | 山野草
「ゲンノショウコ」  フウロ科
 7月の異名、文月は七夕にちなんでいるという。牽牛と織女の恋を祝福し詩歌を作り、二つの星に捧げたり、書物を開いて夜気にさらすので、文月という説があるという。そして、この月は暑中見舞いの季節。”元気でいるかしら?”と、相手の顔を思い浮かべながらしたためた「文」は、今となっては遠い昔になってしまった。スマホのアプリで、伝えたい用件だけを、ボタン1つで送信すると、あっという間に相手に届くという早わざ。それはそれで非常に便利ではあるけれど、どこか味気ない気がする。文月に因んで、誰かに手紙をしたためてみようか?誰か・・・。

 高崎市染料植物園の一角で、一輪だけ咲いていたゲンノショウコ。この草を乾燥して煎じて飲むと、腹痛などにすぐ効くことから、「現の証拠」の名がついたと、図鑑に記されてあった。花の後にできるロケット型の果実が、はじけてまきあがった時の形が、神輿の屋根に見えることから、「ミコシグサ」の名もあるというが、自身は実際、見た記憶がない。図鑑で確認すると、確かにおもしろい形をしている。山野の道ばたに生えているらしいが、あまりお目にかかれない。
 花言葉「心の強さ」


  当家のフウロ。
コメント (2)
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