啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

武尊田代とヒメカイウ

2010-07-08 20:06:17 | 低山歩き
武尊田代は標高が1550㍍。群馬県の北東部、片品村にある。
武尊牧場スキー場の奥。3合平(夏山リフトあり=運転状況要確認)から歩き
武尊山の登山道を行く。途中で北に分岐し田代湿原方面へ。熊笹に覆われ、ヤブ漕ぎ
状態のところもある。ツバメオモト、サンカヨウ、ユキザサなど色々な花があるが
既に花期を過ぎ残念だった。分岐点から約4㌔(要確認)で田代湿原に着いた。
シーズンには水芭蕉やレンゲツツジが咲きミニ尾瀬とも呼ばれるところ。今は
レンゲツツジはかすかに残っていたが、ワタスゲとコバイケイソウの緑の葉が印象的。



ヒメカイウ   田代湿原の目玉品だろう。水芭蕉を小型にしたように見えるが
この時期になると水芭蕉は巨大な菜っ葉状態。湿原に入ると突然、この花が群生
している小さな池がある。ピークは過ぎているが、あちこちに白い花がみえた。


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ギンリョウソウと?草

2010-07-07 09:36:35 | 山野草
ピントが甘い写真で恥ずかしいが、珍しいので載せてみた。ギンリョウソウは里山では4月ごろに咲くが、武尊の1500㍍付近では今がピーク。2枚目は、初めて見る花だ。気持ち悪いが、珍しいので載せてみた。花の名を知っている方がいたら教えて欲しい。

1、ギンリョウソウ  図鑑で見ると「菌根植物」と書いてある。透き通るほどに白い姿は
  清潔に感じられる。ただ、咲いている場所が日陰でじめじめした場所だけに不気味さ   も。武尊山麓の湿原を回るコースのあちこちで見かげたが、最初は久々に出会ったとい  う感じがあったが、次第にNHKの朝ドラ「ゲゲゲ・・・」では無いが、不気味になって
  きた。


2、?草  始めて見た花。図鑑で調べて見ると「ナンバンキセル」や「シャクジョウソ   ウ」に近いようだが、判らない。根元(生え際)に緑の葉に見えるものがあるが、これ
  は別物と思われる。緑で?草の葉に見えるのは、キチジョウソウやジャノヒゲなどの仲  間であり、この妙な花とは異なる。


 
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田代湿原から花咲湿原へ

2010-07-06 20:52:53 | 低山歩き
武尊牧場(スキー場と兼用)の北にある「武尊田代」から「花咲湿原」を歩いた。
スキー場の駐車場に着いたのが午前11時半過ぎ。しかも、夏山リフトは臨時休業。
両方の散策を諦め、花咲だけに絞ってスタート。それでも、夕立覚悟だった。
ところが、私の足で行程約10㌔、5時間半ほどの快適な山行となった。何回かに
分けて掲載するが、植物もいっぱいで想定外の大満足となった。

1、花咲湿原ではワタスゲが満開  花は雪融けと同時に開花するが、目立つものではない。白い綿毛に包まれるのは実がなった頃の姿。比較的高度の高い湿原の初夏を彩る。
ワタスゲの群落を考えていなかっただけに、強い風が吹けば飛んで行きそうな白い
綿毛が印象的だった。

2、思いがけなく可憐なハクサンチドリに出会った。 白山に多いことからこの名がついたという。湿原の木道脇にポツポツと咲いている。可憐というより艶やかと言った方がふさわしい。紫色の花の中では、好みの花だ。湿原から離れて歩くせいか、標高が高い田代(1550㍍)で見かけず、花咲に下りて突然目に飛び込んできたのに驚いた。

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ユリ科ワスレグサ属の3種類

2010-07-05 10:22:06 | 山野草
「ノカンゾウ」「トビシマカンゾウ」「ユウスゲ」は素人目には似たような花。
興味を持っていない頃なら「育つ環境で違った程度」「突然変異」「栄養の差」
ぐらいにしか考えなかっただろう。これから少し注意してみてみる。何しろ
時間ができたのだから。ノカンゾウと「ヤブカンゾウ」は花の形など違うが
トビシマカンゾウと「ニッコウキスゲ」はほぼ同じで、咲いている場所の違い
で呼称が異なるのだと言う。

1、ノカンゾウ

2、トビシマカンゾウ

3ユウスゲ

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ユウスゲ

2010-07-04 21:23:14 | 山野草

藤岡市の北西部、竹沼の堤防沿いに咲いているユウスゲ。自生しているものではなく、
植栽されたもの。雷鳴が間近に近づき、雨が落ち始めた夕刻5時過ぎ。緑一色の中に
鮮やかな黄色が際立っていた。

夕方に花を開き翌日の午前中には終わってしまう1日花。他人事ながら、受粉が心配に
なるが、蛾が媒介するので心配無いのだという。

葉がスゲに似て、夕方咲くのでユウスゲの名がついている。ニッコウキスゲなどにも
似ている(ユリ科ワスレグサ属)が、花弁がニッコウキスゲのほうがややふくよか
なことなど、素人でも見分けがつくのではないか。


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食害と人災(サンカヨウとタラの芽)

2010-07-03 18:07:10 | 低山歩き
※新しい挑戦で、見にくい点があると思いますが、ご容赦下さい。
※記事中に、知識不足や感違いなどから、間違いも一杯あると
 思います。是非ともご指摘下さい。

「鹿?に芽を食べられたサンカヨウ」
 近年鹿や猿、猪など動物による食害が顕著だという。貴重な高山植物
なども例外ではない。シラネアオイや水芭蕉など鹿に食べられてしまうという。
玉原高原の鹿俣山の山頂近くで見たサンカヨウ。開花直前に食べられたようだ。


「人に採られたタラの芽」
ちょっと判りにくい写真だが、タラの木だ。付近に何本もあるが、芽の部分を
人に採られて瀕死の状態。小さな再生(再々生?)の芽も出ていたが、苦しそう。


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ウツボグサ

2010-07-02 16:15:15 | 山野草

ちょっと変わった名の「ウツボグサ」。花の形が弓矢を入れる「靫(うつぼ)」
に似ていることから名がついたと言う。私は、ややどぎつい様相から、海の中の
「ウツボ」を想像していた。しそ科の植物で、道端や背の低い草が中心の草原
などで見かける。この花は、カミさんとの1番の散歩コース兼バードウォッチング
コースの竹沼(藤岡市)の土手沿いに咲いていたもの。

2日に竹沼で、今年初めてニーニ-ゼミの泣き声を聞いた。例年だと、仕事の途中
に埼玉県の東松山ICから吉見百穴で有名な公園をから鴻巣に抜ける道で初セミだった。
無職となった最初の日は、山登りと決め「日光白根山」か「上州武尊山」のどちら
かにしていた。連日の強烈な夕立に恐れをなし、山行は諦めた。「いつでも行ける」
ようになったのだが、何故か寂しい。初セミも平日の散歩コースでは?!?!

良く見ると、ウツボ草の左(向かって)に4つ葉のクローバーが移っている。
この写真をアップロードした際に気付いたが、何か良いことがありそうで
嬉しくなった。このページを訪ねていただいた方に幸せあれ!!!
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ゆうすげの道に咲くアヤメ

2010-07-01 19:23:51 | 山野草

アヤメとショウブの見分け方は「アヤメには花びらの付け根の所に
黄色と紫の縞模様がある」というのが判りやすいようだ。例の
「ヒョウガラ」調である。紫色の花は、もともと派手で妖艶な
印象があるが(私の場合)広い草原に咲き、数が少ないと
キリッと引き締まった感じにならないだろうか。

6月20日、榛名湖の近くの散策コース「ユウスゲの道」は、春と夏の
境で目立った花が咲いてなかったが、木道の脇に凛として咲いていた。
アヤメというと湿原に咲くと思いがちだが、乾燥した草原に咲く。
ユウスゲの道は、湿原と草原の中間のような場所。ワタスゲが咲き始め、
ユウスゲはスクスクと成長していた。

ススキと勢力を争うように元気に咲いていたが、艶やかさではアヤメが優位。
ただ、株の増勢などでは圧倒的にススキが勝っていた。

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