啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ヤブヘビイチゴ」とウグイスカグラ

2011-03-19 13:27:08 | 山野草

連日の原発事故報道と寒い北風で気分が滅入り、外へ出ていない。これではいけないと、ジャガイモを植える準備を始めたところだ。

高崎市全歩道の、寺尾中城に向かう急登。衣沢入り口付近で黄色い花を見つけた。ヘビイチゴが咲いていると思って思わず写真を撮った。ハイキングコースの脇で踏まれたのか、それとも咲くのが早過ぎたのか、花弁の1部分が変形している。図鑑で調べたところ、ヘビイチゴが咲き出す(初夏)には少し早いようなので「ヤブヘビイチゴ」とした。間違っていたら、是非ご指摘を・・・。

バラ科のヘビイチゴ属。キンバイやキジムシロなど似た種が多く、区別が難しい。“ヤブヘビイチゴ”も赤い実をつける。名に蛇が付くので毒草を思い浮かべるが、毒はなく、食べても美味しくないのだそうだ。“やぶへび”という言葉がある。余計なことをして、悪い結果を招くということだが・・・この野草とは関係ないそうだ。ヘビイチゴより藪に咲き、はも少し大きいようだ。

3月の下旬とはいえ、未だ風が冷たい。庭の個体の蕾を待ちきれず紹介したが、日当りの良い尾根沿いで“ウグイスカグラ”が小さな星型の花を開いていた。緑の新芽も活き活きと吹き出し始めている。

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「ハクモクレン」

2011-03-18 08:17:28 | 山野草

災害に被災された方、復興支援に携わっている方大変ですが頑張ってください。健康に気をつけてください。マスコミの皆さんは「国の責任」「東電が悪い」などワンパターンの責任追及は後にしましょう。インタビューで度々「お忙しいところ・・」と切り出しています。被災者にまで・・。おかしくありません?むやみに責任を追及したり、危機感を煽るのではなく、今は、人々の気持ちを明るくする報道を望みます。

「カクモクレン」の蕾がいつの間にか膨らんでいた。花が開いた頃に遅い霜や名残雪があり、花弁が茶色に変色してしまうことがよくある。今朝も冷え込んだが、花は無事だった。未だ、一厘しか咲いていない。花びら(蕾も?)は陽の光を受けて、南側から膨らむため、花咲は北側を指すのだそうだ。そのため「磁石の木」と呼ぶこともあるそうだ。確認するとその通りのようだ。

「ハクモクレン」はモクレン科。花が赤紫色のモクレンとは区別が付くが“コブシ”や“タムシバ”とは区別が難しい。「コブシは花弁が全開となるが、ハクモクレンは全開しない」という見方があるそうだ。「ハクモクレンの花弁はフックラと大きく丸みがあり、タムシバは花弁が細く広がっている」(私)はどうか?







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「フキノトウ」 春が来た!

2011-03-17 10:11:18 | 山野草

※震災被災者の支援に携わって居られる方、福島第一原発の事故対策に当たっている東京電力や協力会社社員、自衛隊や警察機動隊の皆さん、安全を確保し頑張ってください。マスコミの皆さん(特に民放)。番組を面白くする必要はありませんし、悲劇に仕立てる必要もありません。皆に元気と勇気を与える報道を望みます。

「フキノトウ」がスクスクと育っていた。藤岡市南西部の高山地区。ハイキングコースの脇、近くの農家の方の畑の側。つい3週間ほど前には、探してもなかなか見つからなかった。自宅の庭に生えているものを「フキの爺さん味噌」にして食べた。フキがキク科の植物だとはさっきまで知らなかった。このまま花茎を伸ばし、タンポポのような綿毛で実を飛ばす。

「マンサク」も満開。前橋の公園で咲き始めたのを掲載したが、10日ほど前にもう満開となっていた。

「ユキワリソウ」庭の雪割り草も満開となった。葉も芽を伸ばし始めている。



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「オキナグサ」

2011-03-16 07:47:38 | 山野草

「ヒゲ爺さん?が咲き出したわよ!」というカミさんの話に、急いでカメラを持ち出した。自生している個体ではなく、当家の庭に植えたもの。農協のグリーンセンターで販売していたもの。5,6年前に友人を通じ、富岡市の愛好家が育てたものをいただき元気だったが、地植えしたら数年で消えてしまった。この個体は2代目。最初から地植えしたがいまのところ元気だ。

「オキナグサ」はキンポウゲ科の多年草。ちょっと変わった形をしているが、花弁にみえる赤茶の部分はガクが変化したものという。何時頃かは判らないが“昔はあちこちに咲いていた”というが、群馬で自生しているものは見たことがない。気にかけていなかったこともあるが・・。富岡市の北西部の神成山ハイキングコースでは、地元の愛好家が自然に近い形で復活させることを目的に植栽しており、楽しめる。

写真の姿も“渋い”老人風だが、タンポポのように羽毛状の実を飛ばすための「冠毛」を老人のヒゲに見立て名が付いているようだ。有毒で汁液が皮膚に付くと炎症が起きる。反対に、根を乾燥させ、下痢などに効く薬効もあるという。
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「アカゲラ」「サシバ」「クロジ」

2011-03-15 09:46:25 | 野鳥

原子力発電所の事故が、最小限で収まる事を祈ります。

野鳥の撮影は難しい。じっくりと待って撮ったり、巣を見つけて狙い打ちといった方法ではなく、歩き回ってタイミングが合ったら・・という具合だけになおさら。ここひと月、何枚かの写真を撮ったが、中途半端なものばかりだった。

最初の写真は「アカゲラ」。オオアカゲラかアカゲラかは不明。前橋市の嶺公園で撮った。かなり粘ったのだが、距離もあり追いきれなかった。多分ではあるが、羽の色からオオアカゲラのような気がする。

2枚目は「クロジ」。これは、庚申山総合公園の餌付け場所で撮ったもので、名前を教えてもらったから間違いない。

3枚目は「タカの仲間」。高崎自然歩道の金井澤の碑あたりで、何の写真の成果もなく、ふと見上げるとタカの仲間が円を描いていたので撮ってみた。識別もできない程度で恐縮だが、見た目には色が茶色っぽい“トビ”ではなく、白さが目立っており「サシバ」と思ったのだが。

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「ルリタテハ」

2011-03-14 07:47:13 | 野鳥

成虫で越冬する種が多いタテハチョウ科の「ルリタテハ」を藤岡市の庚申山総合公園でみつけた。13日、20度Cまで上昇した気温に、羽を動かしたくなったのだろう。夏休みに子供を連れて行ったクワガタ取りで、樹液を吸いに着ているのを良く見かけた。こんなに早く目覚めて、食べ物はあるのだろうか・・・。

※地震の影響で翻弄されている。昨日から、ガソリンがなくなるとカミさんには何人からも携帯が入り“当家はノンビリし過ぎ”とおカンムリ。夕方に重い腰を上げたが、ガソリンスタンドはクローズ。計画停電への対応を含め、冷戦状態?となっている。ガソリン不足に関し、テレビでは「震災の当該地を除き、不足する状況にないはず。落ち着いた対応を」と呼びかけていたが・・。パニクッているだけなのか、本当にガソリンが手に入らなくなるのか・・。震災の影響が大きい地区の皆さんには申し訳ない程度の混乱なのだが・・・・。

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「ヤブツバキ」  ※スギ花粉

2011-03-13 10:28:07 | 山野草

今回の地震で、被災された方及び関係者にお見舞い申し上げます。また、災害復旧支援などに携わっていらっしゃる方の安全をお祈りします。

高崎自然歩道「根小屋城址」付近に“ヤブツバキ”が咲き始めていた。ツバキ科で照葉樹林を代表する植物。春先早くにつける赤い花に派手さはなく可憐。実は油や化粧品の原料として貴重で、固い木質は良質な炭や木材など有効に使われるようだ。

有名な歌劇「椿姫」の主人公で高級娼婦の“ヴィオレッタ”が好きな花。アリアの「ある晴れた日に」は、椿の花を咥えて歌うのだろうか?違ったっけ???何しろテレビで1回見たことがある程度で・・。知ったかぶりして書かなければ良いのに!!でも、何だかそんなイメージありません??

※スギ花粉が飛んでいる。
 先週末の11日。里山(子王山)の山頂付近をうろついていた。午後2 時半頃の突風 が吹き始めた。ふと気付くと木立の辺りに霧がかかったような状態。直ぐに気付いた。 “スギ花粉”が大量に飛んでいる。今まで、鈍感ゆえに花粉症には罹らな かったが、 何だかむせ返るような気がした。悩める方はご用心を・・。やや収まった頃 に見通し が効く場所にでてから撮った写真だが、御鉾山方面は青空の中でも薄黄色にく
 すんでいた。
 

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「リュウキンカ」

2011-03-11 07:59:52 | 山野草

「群馬でもうリュウキンカ?ウソだろ!尾瀬は未だ深い雪の中だし?」という人が多いだろう。残念ながら公園の中での話だが・・濃い緑の葉と、飛び上がるように明るい黄色の花。本物の?リュウキンカは尾瀬で撮るとしても「必ず来る幸福」という花言葉のこの花。一足先に載せるべきだろう。

赤城山麓の嶺公園(前橋市)。湿生花園の中心を流れる小川のほとりに密かに咲いていた。密かではなく“派手に”かもしれない。小雪が舞う森の公園で、一際輝いている。ここには、ミズバショウも生えている。ひと月ほど前にこのブログに登場した。もう、満開の時期を過ぎているのかと思いながら訪ねたが、緑の芽(葉)はいっぱい芽を出しているが、花はゼロに等しい状態。白いガクの部分が残っているものもあるが、茶色に変色している。霜や名残雪でやられてしまったようだ。

“自然に近い形”でとはいうものの、栽培されている「リュウキンカ」。それでも明るい黄色は印象的。ここ2,3年。尾瀬で見るのは成長しすぎたミズバショウだったせいかも知れないが「リュウキンカ」の方が可憐と思い込んでいるところがある。どっちでもいいか・・・。キンポウゲ科の多年草。黄色い部分は花弁ではなくガクが変化したもののようだ。
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「タネツケバナ」と奈良路

2011-03-10 08:13:35 | 山野草

時には小雪が舞う“早春賦状態”の奈良路。絢爛な京都に対し、やや鄙びたというか落ち着いた佇まいが好ましい。修学旅行以来の古都に癒された。群馬より少し暖かいのだろうか?それとも乾燥度が低いのか?理由は明確ではないが、春の草花が群馬より少々早い展開を見せていた。

最初の写真は「タネツケバナ」。畑や田んぼ、道路の脇の溝などどこにでもある雑草。タネツケは生殖行為ではなく“稲の種をまく頃に花が咲く”という意味。アブラナ科で柔らかい頃には茹でて食用にされる。平城京跡の野原。大極殿など撮らず、覗き込んで草の写真を撮る私を不思議そうに見ている人もいた。

2番目は白の「沈丁花」。長谷寺の本堂、舞台下の崖に咲いていた。花芽が赤紫系のものは我が家の玄関先にもあるが、沈白い花は私には新鮮。休憩した茶屋の店主に訪ねると、奥方に聞いて“白い沈丁花”と教えてくれた。


3番目は「クロモジ」の花。飛鳥の三山が見渡せる小高い丘で見つけた。通りかかった公園の人に聞くとクロモジと教えてくれた。香木として知られており、登山道脇などで見かけるだけに私も良く知っているつもりだった。手折ると清々しい独特の香りがする。写真が悪く見にくいが、こんな花(未だ蕾)の付き方とは思わなかった。

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「座禅草」

2011-03-09 08:16:01 | 山野草

座禅草の自生地、赤城山麓の前橋市富士見(旧富士見村)の沼の窪に行ってみた。今年は、地元紙など新聞で紹介される前に行ってみようと思っていたが、いつの間にか忘れていた。小雪が舞う寒い日だったが、大勢の人が見に来ていた。この花を初めて見たのは、小学生だった子供を連れて行った尾瀬。花の名を聞かれ間違った名を教えたところ、通りがかりの人が“座禅草”と教えてくれた。恥ずかしさゆえ忘れられない。

里山の谷の間を流れる小さな川沿いの湿地。木道が整備されているが、大勢の人が訪れていると見え、かなり踏み荒らされている。写真を撮るため、湿地に入る人が多いのが気にかかる。お年寄りと思って注意するのは止めたが、杖で個体の周囲の落ち葉を除き、夫に写真を撮るよう促している老婦人にはムカッと来た。

サトイモ科の植物で、花の色を除くとミズバショウにそっくり。雪融けの頃に白く、清く咲くミズバショウに比べ、ややきつい赤紫や斑点が混じった妙な緑色など色の変化が多いが、可愛い花とは言い難い。僧侶が座禅をしている姿を見立てている。写真の内、赤茶色の部分はガクが変化したもので“仏炎苞”と呼ぶ。中央の黄色の部分が花。葉の季節になればミズバショウと区別するのは難しいと思う。花序(花)の部分が約25度Cほどに発熱するため、周囲の雪を溶かし早く咲き出すのだという。


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