啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「赤城自然園 I」

2015-05-09 16:18:51 | 山野草
 この時季になると、見たくなる花々がある。シラネアオイ、ヤマシャクヤク、キンラン、ギンラン、サンカヨウ・・。
どれも好きな花だ。一般的に、家庭ではなかなか育てることは難しい。赤城自然園は、そんな私の気持ちを、いつも満たしてくれる大好きな森だ。新緑をわたるすがすがしい風、、森を流れる小川のせせらぎ、そして、たくさんの花々が迎えてくれる。
 シラネアオイ (白根葵) シラネアオイ科
 この花との出会いは、今でもはっきり覚えている。群馬県、六合(クニ)村の奥の、野反湖を見下ろす八間山の、すそ野の一面に広がっている群生地だ。ドライブがてら、夫と訪れたのだが、淡い紫色の気品のある花に、心奪われた。控え目な紫色なのに、その姿は華やかだ。さすが、山野草の女王! 言葉では表現できない美しい花。葉も花を引き立て素敵な形だ。

 
「ヤマシャクヤク」 (山芍薬) キンポウゲ科
 庭で、毎年花を咲かせていたヤマシャクヤク。今年は、一輪も咲かない。葉は元気なのに・・。この花は、咲いているのは、ほんの2~3日。咲いたと思ったら、すぐに散ってしまう。花の中には、一日花もあるのだが、それでも次から次へと枝に花をつける。しかし、個体は、1本に1つしか咲かない、とてもはかない花。フワ~ッとやさしく包み込むようにさく純白の花。
 今年は、花の咲く時期が早く、もう名残の花になってしまった。
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「ハンカチノキの花」

2015-05-07 15:24:03 | その他
「ハンカチノキ」 ミズキ科、ハンカチノキ科
 「朝どりのタケノコ、持って来ました~。すぐ調理して食べてください」とUさん。あく抜きの米ぬかまで持参。朝どりだから、刺身のようにわさび醤油で食べると美味しいです、とのアドバイスを頂き、早速下ごしらえ。刺身風タケノコ、タケノコご飯。さすが春の味覚! 旬のものはやっぱり美味しい。
 「あれは、何?」と、遠くからでも目につき、興味を抱かせる、大きな白いヒラヒラ。ハンカチノキだ。 ハンカチノキは、その名から、一度見たら忘れられない樹木だ。春の、そよそよ揺れる風にまかせ、大きな木の枝から垂れ下がり、ゆらゆら揺れる白い苞。白いハンカチを振りながら、まるで’さようなら’をいっているように見える。なかなかの風情だが、ちょっと寂しい。あの白い大きな2枚は、花びらのように見えるが、実は葉が変形した苞である。この中心に花の塊がある。4月下旬から5月にかけて咲くが、花をつけるまでには、何年もかかるという。従って、花をつけたハンカチノキは珍しいようだ。樹高、3m~20m。落葉性高木。花言葉「清潔」。
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「ケマンソウ」

2015-05-05 12:13:35 | 庭の花木
「ケマンソウ」 ケシ科
 連日の夏日。花も、どんどん主役が変わり、花のリレーが続く。藤岡市の‘ふじの咲く丘公園‘では、市の花、フジをテーマに藤の里づくりに取り組み、園内には250m続くフジ棚、多品目ものフジを見ることができる見本園がある。晴天のもと、会場は賑わっているが、そこからハイキングコースに入ると、連休だというのに、人が少なくひっそりしている。野鳥のさえずり、木々は新鮮で若葉はみずみずしく美しい。そして、今日は子供の日。♪ 「屋根より高いこいのぼり・・・」という詩の様に、こいのぼりが立っていると、その家に男の子がいることがわかる。男児の成長を祈って、こいのぼりを立て、武者人形を飾ったものだが、最近の住宅事情もあり、こいのぼりを立てている家庭を目にすることが少なくなった。
 ケマンソウは、別名、タイツリソウという。どちらかといえば、その花の姿から、タイツリソウの呼び方がピッタリくる。花を鯛に見立て、竿にたくさんの花が連なり、何とも滑稽な姿で、一度覚えたら忘れられない名である。漢字では、華鬘草で、華鬘飾に由来しているとのこと。朝鮮半島や中国が原産の多年草。
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「キングサリ」

2015-05-03 21:16:53 | 旅行
「キングサリ」 (金鎖) マメ科
 青の絨毯「ネモフィラの丘」、春の花めぐり「足利の大藤、白藤のトンネル」と題したバスツアーに参加した。ネモフィラの丘は、茨城県ひたちなか市にある国営公園。ここは、太平洋岸に位置し、まさに、海と、空の青と、ネモフィラのブルーと青一色。可愛らしい花々が群生し、450万株のネモフィラは圧巻だ。
 足利の藤は、栃木県天然記念物の大藤、八重藤そして白藤のトンネルなど、甘くやさしい香りに包まれ、華やかでつややかな藤は、この世のものとは思えない美しさだった。そして、ついに見つけたキングサリ。別名、キバナフジともいわれ、フジのような房に、鮮やかな黄色の花が咲くので黄花藤。また、金色の鎖のような房が、ぶら下がって咲くので、Golden Chain。花房は、30cm位。フジとキングサリの違いは、専門的には知らないのだが、一つには花房の長さ、もう一つは葉の付き方。1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形の3出複葉。キングサリは名前も興味をひかれるが、鮮やかな黄色の目立つ花なのに、フジのあでやかさとは違い、少し、もの悲しさを漂わせる美しい花だ。
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