今回の衆院選で木端微塵に、完膚無きまで打ちのめされたのが『日本未来の党』だ。小沢が民主党内で消費増税反対を錦の御旗にして子分を49人を引き連れて離党、新党『国民の生活第一』を結成した。先に離党していた『きづな』がそこへ合流した。一方、滋賀の嘉田、亭主より県知事を取ると離婚、一端の政治家を気取っていた所に、大阪の橋下の維新会に刺激され国政に色気を見せていた、脱原発の旗振り役兼コーチだった飯田哲也が橋下から離れて嘉田の元に来て煽って益々国政参加の意欲が増していた。そこへ『羊頭狗肉』の看板の『羊頭』を探していた小沢に岩手県知事で子分の逹増が両者の縁結びをした。小沢も嘉田もお互いに『腹に一物』の同床異夢だったが、衆院選挙用に『生活第一』が合流、新党『日本未来の党』を結成した。枯れ木に山の賑わいと『びわこ宣言』なるものの賛同者として、稲盛和夫、坂本龍一、菅原文太、鳥越俊太郎、茂木健一郎が顔を並べた。七夕の短冊並みの党の綱領を6個ぶら下げたお粗末なものだった。嘉田を看板にして小沢は裏に隠れ黒子に徹する作戦だ。当初から有権者を馬鹿にしたのが『日本未来の党』だ。『脱原発』では他党との違いが分からぬ、そこで『卒原発』なる新語を作って差別化、子供手当312.000円も配る、心地良いお話だった。嘉田は県政をほっぽって東奔西走の選挙運動をした。121人立候補させたが、その内現職が生活の59人、亀井静香、社民を見限って飛び出した阿部知子、計61人いた。結果はご承知の通り、惨憺たる有様、小選挙区では小沢と亀井の2名だけ、比例でやっと7人、計9人になった。参院が柔道の谷以下8名、小沢の選挙戦術を信じて付いていった金魚の糞の連中52人が屍となった。泡沫党になった未来、同床異夢の小沢と嘉田が党代表を巡って、小沢とその子分は小沢を、嘉田は阿部を共同代表にと意見が対立した。嘉田が自嘲気味に「小沢さんとは『成田離婚』ですね」と周辺に漏らしたという。どうせ離婚経験者同士だ。どちらが離党するか、亀井はさっさと離党した。小沢は衆院7人、参院8人計15名の党首になる。嘉田は議員阿部1人だけとなる。日本未来の党嘉田代表に「滋賀県知事と党の役職兼務を解消を求める決議が26日、滋賀県議会本会議で可決された。決議に法的拘束力はないが嘉田氏が決議に従わない場合、自民党は来年2月に知事辞職決議案を提出するという。嘉田は国政参加を夢見て、小沢はただ選挙を有利にしようとの目算で野合したが、めくらまし戦法はものの見事に有権者に見抜かれて惨敗した。これで小沢の虚像も裸にされ神通力もなくなった。未来の党に未来はなく、師走の冷たい風が身に染みる。日本未来の党の副代表森裕子が、27日党名を『生活の党』に改め代表を嘉田から森裕子に変更することを総務省に届け出た。何とあんちょこな党名の付け方だが、破れかぶれの表れだろう。小沢は陰に隠れた。平成25年度の政党交付金の取り合いだったそうだ。汚沢側は8億6千万円手中にする。嘉田、阿部コンビは追い出されて交付金は0だ。汚沢と金は切っても切れない。カネは政治力の源泉だ。嘉田バアサンの真冬の夜の夢、政党党首の夢はカネと共に去った。カネはカネでも除夜の鐘の音が身に沁みることだろう。百八煩悩を除去してくれる。ボ~ンと108回撞く。