「私」と夫はオーストラリアらしい、どこかの家にいました。
そこに招待されたらしく、一夜明けて朝を迎えたところでした。
今風のモダンな家ではなく、木目調の一面が大きな窓になった
なんとも居心地のいい、風水も良さそうな明るいリビングでした。
「こんなステキな場所だったんだ。」
しげしげと周りを見回して、初めて自分がいる場所を理解し、
なんとも心が落ち着くのを感じました。人の家となったら、
親しい間柄でもなんとなく気を使うものでしょうが、
そういう気遣いが必要なく、心が軽やかなのを感じました。
家の女主人はマキシンで、温厚そうなご主人は初対面でした。
「そうかここはマキシンの家だったのか!」
2人を目にして、夢の中の「私」ははっきりそう感じました。
マキシンは何年か前、時々一緒になるボランティアで、
60代後半の大柄なイギリス系のキウイ女性でした。
無口な上、態度がぶっきらぼうで、社交的な人ではなく、
いつも部屋の片隅で1人で黙々と働いている人でした。
フレンドリーな人が多いキウイの中にあってはとっつきにくく、
なんとなくみんなが距離を置いているように感じました。
彼女の態度に悪意はなさそうで、私は気になりませんでした。
庭でも散策したのか、外から家に入ろうとすると、
サンルームのように家の外に張り出た屋根のある部屋で
アジア人の若い一家が美味しそうなご飯を食べています。
思いがけない客人同士、自然にお互い声を掛け合いました。
少し英語を話すご主人が、
「このすぐ先に市場があり、そこでご飯を買ってきた」
といい、ソースが絡んだ薄切りの牛肉炒めが見えました。
家に入るとさらに驚いたことに、さっき出たばかりのリビングに
白い長テーブルが用意され、たくさんの食べ物、ナプキン、
ワイングラスなどが白を基調に美しくセッティングされ、
これからパーティーが始まるようでした。
テーブルの両側には初老の人たちが立ったり座ったりしていて
ぱっと見で10人以上の人々がワイワイ楽しそうにしていました。
その中の1人が突然現れた私たちに気づきチラリと見たものの、
誰もが会話に夢中で、華やいだ雰囲気が続いていました。
「私」はパーティー客に水を差さなかった事にほっとしました。
「すごいじゃない、マキシン」
パーティーの輪に入る訳でもなく、ご主人と一緒にベランダから
ワイングラス片手に室内の客人を見ている彼女に声をかけました。
マキシンは見たこともないほど満面の笑顔でにっこり微笑みました。
説明はなかったのですが、「私」は彼女たち夫婦が市場で料理を
買ってきて食べる人たちに、家を開放しているのを理解しました。
アジア人一家もパーティーの面々も彼女の友人ではなく、
ここで食事をさせてもらっている人たちでした。
マキシンはこうした機会を提供できることにとても満足な様子で、
知らない客人たちをにこやかに見つめているばかりでした。
=============
リアルの私は印象よりも、その人の心根を重視する方で、
第一印象が悪い人の方が後から親しくなる事が多いぐらいです。
(※夫などその典型)
マキシンは英語のネイティブにも、そうでもない私にも、
同じようにぶっきらぼうで、ある意味で平等な人でした(笑)
その無骨さの中に、真面目で正直な温かみを感じていたので、
会わなくなってから何年も経ってから見た夢ながら、
「やっぱりマキシンっていい人だったんだな~」
と、なんとも穏やかでほっとした目覚めでした。
そこに招待されたらしく、一夜明けて朝を迎えたところでした。
今風のモダンな家ではなく、木目調の一面が大きな窓になった
なんとも居心地のいい、風水も良さそうな明るいリビングでした。
「こんなステキな場所だったんだ。」
しげしげと周りを見回して、初めて自分がいる場所を理解し、
なんとも心が落ち着くのを感じました。人の家となったら、
親しい間柄でもなんとなく気を使うものでしょうが、
そういう気遣いが必要なく、心が軽やかなのを感じました。
家の女主人はマキシンで、温厚そうなご主人は初対面でした。
「そうかここはマキシンの家だったのか!」
2人を目にして、夢の中の「私」ははっきりそう感じました。
マキシンは何年か前、時々一緒になるボランティアで、
60代後半の大柄なイギリス系のキウイ女性でした。
無口な上、態度がぶっきらぼうで、社交的な人ではなく、
いつも部屋の片隅で1人で黙々と働いている人でした。
フレンドリーな人が多いキウイの中にあってはとっつきにくく、
なんとなくみんなが距離を置いているように感じました。
彼女の態度に悪意はなさそうで、私は気になりませんでした。
庭でも散策したのか、外から家に入ろうとすると、
サンルームのように家の外に張り出た屋根のある部屋で
アジア人の若い一家が美味しそうなご飯を食べています。
思いがけない客人同士、自然にお互い声を掛け合いました。
少し英語を話すご主人が、
「このすぐ先に市場があり、そこでご飯を買ってきた」
といい、ソースが絡んだ薄切りの牛肉炒めが見えました。
家に入るとさらに驚いたことに、さっき出たばかりのリビングに
白い長テーブルが用意され、たくさんの食べ物、ナプキン、
ワイングラスなどが白を基調に美しくセッティングされ、
これからパーティーが始まるようでした。
テーブルの両側には初老の人たちが立ったり座ったりしていて
ぱっと見で10人以上の人々がワイワイ楽しそうにしていました。
その中の1人が突然現れた私たちに気づきチラリと見たものの、
誰もが会話に夢中で、華やいだ雰囲気が続いていました。
「私」はパーティー客に水を差さなかった事にほっとしました。
「すごいじゃない、マキシン」
パーティーの輪に入る訳でもなく、ご主人と一緒にベランダから
ワイングラス片手に室内の客人を見ている彼女に声をかけました。
マキシンは見たこともないほど満面の笑顔でにっこり微笑みました。
説明はなかったのですが、「私」は彼女たち夫婦が市場で料理を
買ってきて食べる人たちに、家を開放しているのを理解しました。
アジア人一家もパーティーの面々も彼女の友人ではなく、
ここで食事をさせてもらっている人たちでした。
マキシンはこうした機会を提供できることにとても満足な様子で、
知らない客人たちをにこやかに見つめているばかりでした。
=============
リアルの私は印象よりも、その人の心根を重視する方で、
第一印象が悪い人の方が後から親しくなる事が多いぐらいです。
(※夫などその典型)
マキシンは英語のネイティブにも、そうでもない私にも、
同じようにぶっきらぼうで、ある意味で平等な人でした(笑)
その無骨さの中に、真面目で正直な温かみを感じていたので、
会わなくなってから何年も経ってから見た夢ながら、
「やっぱりマキシンっていい人だったんだな~」
と、なんとも穏やかでほっとした目覚めでした。