若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

相撲道

2008-05-26 01:53:48 | その他
大関になってから先場所までの琴欧洲は、どこか伏し目がちで、いつも哀しそうで、「大失恋でもしちゃったのかな」とか、「ホームシックなのかもしれない」とか、余計なことを色々と心配していました。だから、今場所のニコニコ琴欧洲は、本当に嬉しかった。おめでとう、おめでとう。

単なるスポーツという枠では収まらない相撲は、勝てばいいというものでもなく、勝っても、少し卑怯な手を使っていたり、若手なのに技巧に頼った気弱な技を出したりすると、早速解説親方の集中非難に合います。相撲を見始めた頃は、「いーじゃん、勝ったんだし。お相撲さんだって生活がかかってるんだから。」と思っていましたが、それなりの成績を収めた過去があるから、解説の席に座っている親方たちの言うことも、あながち口先だけの綺麗ゴトじゃないのかな、と最近では思うようになってきました。そして、最近では、変化ばかりする若手外国人力士に、罵声を浴びさせるまでに、成長しました(『変化』というのは、立会いの瞬間に横にシャーっと跳んでフェイントをかけるような技です。勝つことが多いけど、体の大きな力士がやるとすっごい後味が悪くて、国技館にもため息が響きます)。

先日、新入幕の力士が全く勝てなくて、アナウンサーが次の場所では、十両に戻ってしまうかもしれませんね、というと、九重親方(元千代の富士)が、新入幕のときに、負けて負けて勝てない経験はその後の相撲人生に大きな糧だ、自分も全く勝てなくて、悔しい想いをバネに頑張った、という趣旨のことを仰っていました。アナウンサーも私も、「そうですかぁ、親方でもそうだったのですかぁ」と妙に感心。勝てなかった新入幕力士も、その解説を聞いたら、「そうかぁ、九重親方もかぁ。オレもまだまだイケるぞ!」と思ったことでしょう。

はー、お相撲終わっちゃった。明日から、つまんないなー。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする