🌼 4年前、庭に「半夏生」(はんげしょう)の花が咲いて感動した話です。この花は、茶道を志し、庭に茶花を育てているKIさんからいただいたものです。昨年は2本でしたが、今年は1本しか芽がでませんでした。
植えている場所は、ビックリグミやブドウ、キキョウなどに囲まれ、オンコの根元に植えてあるなど生育環境としてはイイ条件とはいえない場所でした。
ハンゲショウ ドクダミ科ハンゲショウ属 (photo:8/1)
葉の表面は白く、裏面は緑色です。
葉柄の途中から花が出ています。
ご存知の方も多いと思いますが、「半夏」とは、夏至から11日目のことを言いますが、このころに開花するというのが名前の由来のようです。
花は、上部の葉の脇から長さ10~15㎝くらいの穂のような形をし、白い小さな花をたくさん付けています。一つ一つの花には、花弁もガク片もありません。 花は、はじめは垂れていますが、開花につれて立ち上がります。また、花の咲く時期は、上部の葉の表面が白く変色するのが特徴です。 このため、「半化粧」の文字を充てたり、片白草(カタシログサ)と呼ばれたりします。花期が終わると葉の色は緑色になるという不思議な花です。
花は、派手な赤や黄色でなく白で、こうべを下げた形もいじらしく感じます。葉も、表面が半分白く、裏面が緑のままだということも面白いことです。可愛く、慎ましく、謙虚で、しかも凛と咲く姿に大変好感がもてます。
ハンゲショウの花言葉は、「内気」、「内に秘められた情熱」。