一日一トライ~”その記憶の記録”

陶芸を主に、自分の趣味や興味関心事、日々のNewsや出来事などを記憶のあるうちに記録しています。

Ⓘ-12.映画;「コーヒーが冷めないうちに」(1/2)~見るきっかけとあらすじ 

2022-12-16 07:00:00 | Ⓘ-ものの見方・考え方

※ 2018.10/30のこと。9月21日から公開された映画「コーヒーが冷めないうちに」を見ました。これは、「日日是好日」の映画を見たときの予告編で、コーヒーを淹れるシーンがでてきたのがきっかけです。ストリーは現実的でなく、”もし”といった仮定法で展開されますが、心のもち方や考え方にいろいろな角度から示唆に含んだ内容になっています。


 喫茶「フニクリフニクラ」には、奇妙な都市伝説!があり、「ある席に座ると、望んだ日時に行くことができる」という。そんなうわさがあるので、大勢の人が各々の想いや願いを持って過去に戻ろうと訪れます。そこには5つの条件=ルールがー。

❶ 過去に戻って、どんな事をしても、現実(未来)は変わらない。
❷ 過去に戻れる席には先客がいる。その席に座れるのは、その先
  客が席を立った時だけ。
       
❸ 過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでからそのコーヒーが冷めてしまう間だけ。コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない。
❹ 過去に戻っても、そのまま喫茶店を出る事はできない。   
❺ 過去に戻ってもこの喫茶店を訪れた事のない人は会えない。
 

 この喫茶店に来て過去に戻ろうとする人は、過去に戻って現実変えようという目的がある人ばかりです。      

   ❶の「過去に戻っても現実が変わらない」のでは意味がありま
せん。このことを知りチャレンジしない人も当然います。
      ❷の過去に戻れる席には特定の人が年中!(実は主人公;数の
  母。コーヒーが冷めても過去に居たので幽霊になったー)座
っていて、その人がトイレに立つときがチャンスなのです。
   ❸の過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでからその
    人が戻るまでの短い時間で、コーヒーが冷めないうちに飲み
  干さなければなりません。何℃までかわかりませんがー。
  ❹は、過去に戻った状態では、この喫茶店を出れないこと。
    ❺は、この喫茶店に来た人(お客)としか会うことができないこと。
※他にもいくつかルールがあります。


 映画では、4人が時間を移動します。過去は変えられないことを理解したうえで、会うことができなくなった人にもう一度会いに行きます。まあ、おとぎ話のような話ですが、さて、自分だったら誰と…、と考えながらー。なお、この映画は4つの短編で構成されています。

 ~原作と映画の内容が違う箇所が多々ありますが、映画のあらすじに従って~

   第1話「恋人」 結婚を考えていた女性と米国に行く彼の話
 第2話「夫婦」 記憶が消えていく妻と看護士の夫との話
  第3話「姉妹」 家出した姉と交通事故で亡くなった妹の話
 第4話「親子」 この喫茶店で働く主人公;数と母親の話 

 さて、時空を超えて移動できるその席には、みんなに見える幽霊!の数のお母さんがいつも座っています。お母さんは、この席に座ってコーヒーを飲んだのですが、コーヒーが冷めないうちに飲み干さなかったので幽霊になったのです。そのため、数は、過去に戻ってお母さんに遭い、どうして「コーヒーが冷めないうちに」飲み干さなかったのか聞いてみたい気持ちが強くありました。
しかし、数が過去の世界に行くには、時田家の血を継ぐ人間の淹れるコーヒーを飲まなければなりません。お父さんもお母さんも亡くなった今、自分にコーヒーを入れてくれる時田家の人間はいないのです。さてどうするか、思案します。

      

 数には、その時、交際していた恋人=新谷くんとの子供を妊娠していました。そこで、彼のアイディアでその子にコーヒーを淹れてもらい、お母さんと遭うことにしました。映画では、いつも数のお母さんが座っていた席に、なぜか、中学生の女の子が座っていて、数(=女の子から見るとお母さん)にコーヒーを飲むことを促します。数は、とまどいを感じながらも、コーヒーを口にします。


 遂に、数は母さんと遭えました。お母さんは生まれつき心臓が弱いため、死も覚悟で赤ちゃん=数を産みました。間もなく余命3か月と宣告され、娘の成長を見届けられないことに気になり、幼い娘=数に淹れてもらったコーヒーを飲んで「未来」に行き、娘=数と遭ったのです。もちろん、数は、そのことを知る由もありません。数は、お母さんがコーヒーを飲み干さなかったのは、自分のことでなく、お父さんと遭ったもの!と、思い込んでいたのです。

   
 
 コーヒーの冷めてしまう時間は、何分だろう。せっかくお母さんに遭え、盛りだくさんの話をしたいのに温度計のアラーム音が無常に鳴り響きます。このアラームが止まる前に注がれたコーヒーを全部飲み干さなければ、現実に戻ることができません。急げ、数! ~ハラハラドキドキのシーンです~
 数がお母さんに言った言葉、「お母さん、どうして戻ってこなかったの!?」「どうして、私を置いていったの!?」、とのやり取りから、数は、過去のお母さんとの話し合いで、心の底から娘=数の健やかな成長を切に願う母親の愛情を受け止めたのです。しかし、数としてはもっともっとお母さんと話したいのですが、時間が刻々と迫ってきます。急げ、急げ、数!

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