一日一トライ~”その記憶の記録”

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Ⓘ‐14.映画;[アローン]を考える(1/2)~ストリー

2022-12-23 07:00:00 | Ⓘ-ものの見方・考え方

 アローン(=alone)とは、「ただ一人で、孤独で、一人孤立して」といった意味ですが、この題名のアメリカの戦争映画を視聴しました。


 本映画(2016年公開)は、砂漠の地雷原で地雷を踏んでしまった一人の兵士が、その場から動けない状況で援軍を待ちながら陥る極限状態を描いたものです。

ストーリー

 米海兵隊のスナイパー(狙撃兵)のマイクとスポッター(スナイパーへ目標・着弾点の様子、気温・風力等の情報を伝える補助者)のトミーは、北アフリカでテロリストのリーダーの暗殺任務に就いている。しかし、マイクはターゲットの息子の結婚式に気を取られ、タイミングを逸して暗殺に失敗したため敵に発見され攻撃を受けることになる。

 二人は激しい攻撃から逃れながら近くの村に向かう。しかし、そこに向かう道にはたくさんの地雷が埋まった”地雷原”があり、トミーは地雷で両足を吹き飛ばされ瀕死の重傷を負う。トミーを助けようとしたマイクもまた地雷を踏んでしまい、足を離せば爆発してしまうため、その場から一歩も動けなくなる。マイクは、トミーを叱咤激励し何とか助けようと知恵を絞ろうとする。しかし、トミーは自分の状況を判断し、自分の頭を拳銃で撃ち命を絶つ。

 マイクは無線で友軍に救助を要請するが、激しい砂嵐のために到着まで早くとも52時間はかかるという。その前に限界が来たときは、「足を離しても地雷が爆発しない確率7%」に賭け、思い切って地雷から足を離せと返答される。マイクはその場から動けない状態で辛うじて焚き火をし、襲い来る狼を銃で倒しながら過酷な生活を送るが、水も食料も尽きもうろうとしている時間に次から次へと頭をめぐるものがある。父親から虐待された過去の記憶や、恋人のジェニーに暴力を振るってしまう自分の幻影を見るなどが走馬灯のように襲い掛かってくる。彼は、精神も体力も次第に限界に近づいていく。

 そんな状況でマイクの支えになっていたのは、偶然近くを通りかかって水をくれた、一人のベルベル人(北アフリカの広い地域に住む先住民族)の男と彼の娘の存在である。マイクは彼らから水を貰いながらギリギリの状態で生き抜いていたが、予定の52時間が経とうとしているとき、友軍から「まだ助けに行くことができない」との連絡が入る。途方に暮れたマイクはトミーのように自殺しようとするが、そこにベルベル人の男が現れる。

 マイクは、彼と彼の娘から水を貰ったことを感謝する。しかし、男は、「水を持ってきたのは私だけで、娘は以前に死んでいる。君が見た娘の姿は幻だ。幻とはいえ、娘に会ってくれてありがとう」と言い、マイクに勇気を持って一歩を踏み出すよう助言を与える。

 遂に、援軍がきた! 自分の場所を知らせるために発煙筒を拾おうと、一歩踏み出すが、地雷は爆発しなかった。その”地雷”を丁寧に掘り起こしてみるとそこに埋まっていたのは地雷ではなく、ベルベル人の娘が大切にしていたおもちゃが入ったブリキ缶であった。

 その後、救助されたマイクは砂漠で勇気ある一歩を踏み出したように、自分のトラウマを乗り越える決意をする。そして、空港に迎えに来ていたジェニーの前で一歩前に足を出しひざまずきプロポーズするシーンで映画は終わる。

 この映画を視聴しながら、我が身に置き換え、想うこと、学ぶことがたくさんありました。次回、次の視点で私なりに感じたことをまとめてみることにしました。
  ❶ タイムリーに決断、実行することの大切さ
  ❷ 死期が近づいたときに脳裡をめぐるもの
  ❸ 思い込みと一歩前へ踏み出す勇気
  ❹ 戦争の悲惨、虚しさ、恐怖 

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