話が展開していくにつれ、「この映画の主題は何か!?」と、真剣に考えながら見ている自分に気づきました。映画では、4人の事例=話題について意図的に触れていきまます。共通していえることは、人と人は如何にすれ違いや意志 疎通がうまくできないケースが多いものか考えさせられました。特に、1話と3話は相手の考えていることを自分の思い込みで判断してしまったためにすれ違っふたりの話です。
松重豊と薬師丸ひろ子が夫婦役として出演した第3話は、お互いの気持ちを伝えられない状態になってしまうことですれ違っています。若年性健忘症になった妻と過去の世界で出会い、問題を解決した事例です。相手を傷つけないためにつくウソ、何か身につまされ、心に沁みるものがありました。
過去に行った人たちは、現実の世界に戻ってから、今まで以上に幸せそうな顔で、イキイキと生活するようになります。 過去に行き、ほんの少しの時間ですがそれぞれの伝え切れなかったことを話し合ったことで、心のもち方が変わってしまうのです。
過去に戻り、そこから再出発することはできません。誰も、公平に過去を変えることも。どんなに後悔しても、反省しても、泣いても、叫んでも、「過ぎされば過去!」」ですが、何かが変わったのです。「ま、そんなことってあるかも知れない!」、なんて思うようにもー。
この映画から
❶ 日々の生活において、後から思い悩んだり、後悔しないために意志伝達・意思疎通=コミュニケーションを丁寧にしていくことがいかに大切なことか。
❷ 過去は変えれなくても、「今の今、そしてこの現実と刻々とやってくる未来は自分の力で変えていける・切り拓いていける!」こと。だから…、といったメッセージが強く伝わってきました。
❸ 人生も、愛も、今トライしていることも、冷めないうちに!と置き換えてみると、「脚下照顧」との言葉がー。改めて自分の足もと=やっていることを見つめ直さなければ…とも。
映画の記憶がアイマイな箇所も多々あると思いますので、マト外れなことも書いているかもしれません。そんな箇所は読み流してください。