増毛駅は、1921年(大正10年)に開通した深川と増毛を結ぶJR留萌本線の終着駅で、鰊場で栄えた最盛期には人や貨物の輸送の拠点としてにぎわいました。しかし、産業構造の変化、車社会、人口減などの時代の変化により客数が減少し、経営悪化が続き、1953年(平成28年)廃線となりました。
駅舎とその周辺は、高倉健さんが主演した映画「駅 STATION」のロケ地になりました。駅舎をはじめ、駅すぐ向かいには「風待食堂」や旅館などの建物が今も残っています。この風待食堂内は、ロケセットがあり、映画に関連した小道具やスチール写真が展示されています。現在は観光案内所が併設されています。なお、駅舎は開通当時の状態に復元され、公衆トイレや駐車場なども整備されています。