大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

電気料金:東電、九電も空室費転嫁 社宅・寮4000室分

2013-07-22 23:30:03 | 原子力関係

電気料金:東電、九電も空室費転嫁 社宅・寮4000室分
2013年7月20日(土)00:50毎日
 東京電力と九州電力が、社宅と寮の空き室計約4000室分の維持コストを、電気料金設定の根拠となる原価(費用)として認めるよう国に申請していたことが、経済産業省への取材で分かった。しかし、有効活用できていない現状を同省の有識者会議が問題視して認めず、空き室の賃借料や修繕費計約27億円(年間)を原価から差し引いた。関西電力が昨年、空き室約2700室分の維持コストを原価に含めて値上げ申請していたことが既に判明しているが、他の電力会社も同様の申請をしていた。

 電気料金は、電力会社が電力供給事業のために支払う必要経費(原価)と利益を賄えるように設定されており、社宅や寮の維持コストも原価に含められている。

 経産省などによると、東電が保有する社宅と寮計約1万3500室のうち約2900室が空き室で、入居率は約78%。九電は計約8300室のうち約1100室が空き室で、入居率約86%。東電は昨年5月、九電は同11月、電気料金の値上げを同省に申請した際、いずれも空き室の維持コストも原価に含めていたが、申請を審査した経産省の有識者会議は、入居率が9割未満の物件については、入居率に応じて減額して原価に算入(減額査定)するよう決めた。この結果、東電は約25億2000万円、九電は約1億8000万円を減額査定された。

 また、東電の空き室のうち53物件(計831室)は入居者が一人もいない“ゼロ物件”で、これらの維持コストも原価に含めて申請していた。しかし、多くのゼロ物件は発電所など施設の近くにあり、電気事業に必要として、賃借料全額が原価に算入された。

 審査を経て、東電は家庭向け電気料金を昨年9月から平均8.46%、九電も今年5月から平均6.23%値上げした。

 電力会社の社宅と寮を巡っては、関電も昨年、空き室計約2700室分の維持コストを原価に含めて値上げ申請し、約11億円を減額査定されている。

 減額査定されたことについて、東電は「査定結果を真摯(しんし)に受け止める。より効率的な運営に努め、売却なども含めて徹底的な経営合理化に取り組む」とコメント。九電は「社宅や寮の廃止、売却など効率化を図ってきたが、今回の査定内容を踏まえ、引き続き徹底した経営効率化に努める」とした。【田中謙吉、向畑泰司】

放射性物質汚染地下水、東電が海への流出認める

2013-07-22 23:28:23 | 原子力関係
放射性物質汚染地下水、東電が海への流出認める
2013年7月22日(月)21:15

(読売新聞)
 東京電力は22日、福島第一原子力発電所の汚染水が海へ流出していると発表した。

 5月以降、岸壁に近い井戸の地下水から高濃度の放射性物質が検出され、近くの海水に含まれる放射性物質の濃度も上昇したため、原子力規制委員会が「海への流出が強く疑われる」と指摘したが、東電は海への流出を認めていなかった。ただ、港湾外への影響はないと説明している。

 海水の汚染は、1、2号機の取水口に近い場所で、放射性物質の三重水素(トリチウム)が今月、1リットルあたり2300ベクレル(法定許容限度は同6万ベクレル)に達した。その現場に近い1、2号機タービン建屋の東側の井戸では、トリチウムが地下水1リットルあたり63万ベクレル検出されている。東電はこれまで「海への流出を示すデータがない」と説明してきた。

 しかし、井戸の地下水位が海の潮位に合わせて動いており、東電は22日、「港湾の取水路内では、汚染水を含む地下水が行き来している」と分析、流出を認めた。ただ、汚染は依然、港湾内の1~4号機取水路部分にとどまるとしている。また、海への流出の総量は検討中としている。

原発立地の高浜町は・・

2013-07-22 21:38:26 | 原子力関係
原発立地の高浜町は・・NHK
参議院選挙では原発を中心とするエネルギー政策も争点のひとつとなりました。
関西電力高浜原発が立地する高浜町では今回の選挙結果を受け再稼働による景気回復を望む声の一方、慎重な声も聞かれました。
このうち81歳の男性は、「アベノミクスと言っても高浜町の経済は原発の停止で活気がなくなっている。都会だけでなく、経済力の弱い小さな町にも手をさしのべてくれるような経済政策に期待したい」と述べました。
その上で、「避難道路など安全対策を徹底した上で、国が責任を持って再稼働させてほしい」と話していました。
68歳のタクシーの運転手は、「低い投票率の中で従来の政治構造に戻っただけであまり期待はできないと思う。自民党が掲げている『原発の再稼働』は現在の仕事が減らないから助かるというだけで、再稼働させるかどうかは将来的なビジョンを持って、もう少し慎重に議論すべきだ」と話していました。
また、高浜町の野瀬豊町長は「脱原発のリスクやデメリットを見据えた上で『国の基幹電源として原子力は必要だ』ということをしっかりと訴えた候補者が当選したことを非常に歓迎している」と述べました。
その上で、「選挙が終わったことで脱原発の空気に流されることなく、原発の必要性について冷静に議論できる環境が整ったと思う。今回の自民党の大勝は、国民が、より地に足のついた、実践的な政治を望んだということのあらわれではないか」と話していました。
07月22日 19時30分

おばかな一部の福島県民と原発

2013-07-22 21:35:18 | 原子力関係
参院選 森まさこ氏当選NHK

福島選挙区は、自民党の現職で公明党の推薦を受けた少子化担当大臣の森まさこ氏が2回目の当選を果たしました。
福島選挙区は、すべての開票所で開票が終わりました。
▼森まさこ、自民・現。
当選、48万4089票。
▼金子恵美、民主・現。
24万842票。
▼岩渕友、共産・新。
7万7401票。
▼遠藤陽子、社民・新。
3万5801票。
▼酒井秀光、幸福・新。
9860票。
▼杉内一成、諸派、新。
7425票。

森氏はいわき市出身で48歳。
弁護士や金融庁の課長補佐を経て6年前の参議院選挙に立候補して初当選しました。
去年の衆議院選挙で自民党が政権交代を果たしたあとに発足した安倍内閣では少子化担当大臣を務めています。
選挙戦で森氏は、震災と原発事故のあと、閣僚として手がけてきた被災地の子育て支援や産婦人科医の確保、風評被害の対策など、震災と原発事故からの復旧・復興に向けた実績を強調しました。
また、自民党福島県連が独自の公約として掲げた県内すべての原発の廃炉を訴えました。
そして、自民党・公明の支持層を固めたほか、無党派層にも支持を広げ、2回目の当選を果たしました。
福島県選挙管理委員会のまとめによりますと今回の参議院選挙の福島選挙区の確定投票率は、54.52%でした。
これは前回、3年前の選挙と比べて7.11ポイント低く、これまでの参議院選挙で2番目の低さとなりました。
07月22日 01時37分
救いようがないね1

東電 汚染水の海への流出認める

2013-07-22 19:20:48 | 原子力関係
NHK
7月22日 18時11分

福島第一原子力発電所の海に近い観測用の井戸の地下水から高い濃度の放射性物質が検出されている問題で、東京電力は「地下水が海に流れ出しているとみられる」として海への流出を認める見解を初めて示しました。
海への影響については、原発の専用港の範囲にとどまっているとしています。

福島第一原発では、ことし5月以降、海側の観測用の井戸の地下水で高い濃度の放射性物質が検出され、東京電力で原因や海への影響を調べていました。
ことし1月から今月までの井戸の地下水の水位と、海の潮位、それに雨の量のデータを分析した結果、山側から海側への流れがある地下水の水位が下がった分は海に流れ出しているとみられるとして、海への流出を認める見解を初めて示しました。
この問題で国の原子力規制委員会は、今月10日、「高濃度の汚染水が地中に漏れ出したうえで海へ広がっていることが強く疑われる」と指摘しましたが、これまで東京電力はデータの蓄積がないとして、判断できないとしていました。
海への影響の広がりについては、原発の専用港の護岸に近い場所で、放射性トリチウムの濃度が高まっている一方、専用港の出口や沖合では濃度は低く、範囲は限定されていると説明しています。
東京電力は、海への流出防止の対策として、井戸の近くの護岸沿いの地盤を固める工事を進めていますが、工事の範囲をさらに広げて、対策を強化することにしています。

汚染水問題の経緯
海側にある観測用の井戸の水では、ことし5月以降、放射性物質の濃度が上昇していることが分かりました。
2号機の海側にある井戸で、放射性物質のトリチウムとストロンチウム90の濃度が国の海への排出基準よりも高い値で検出されたのです。
データの変化は海水でも明らかになりました。
1号機の海側にある取水口付近で、ことし4月までの1年ほどほぼ一定だったトリチウムの濃度が上昇し始め、今月3日には1リットル当たり2300ベクレルと、4月の20倍以上になりました。
今月10日、国の原子力規制委員会は「高濃度の汚染水が地中に漏れ出したうえで海へ広がっていることが強く疑われる」という見解を示しましたが、一方の東京電力は「具体的なコメントを出せるだけのデータ蓄積はない」として判断できないとしていました。

食の流通検査態勢視察 福島のベラルーシ交流事業派遣団

2013-07-22 19:15:29 | 原子力関係
福島民報
 【ベラルーシ・ミンスクで鈴木仁記者】放射性物質からの食品の安全確保対策を調査するためベラルーシを訪れている福島市のベラルーシ視察交流事業派遣団は21日、首都ミンスク最大の食品市場「カマロフスキー市場」を訪れ、農産物の流通段階での検査態勢を学んだ。
 派遣団は市場関係者や隣接する国営研究所(ラボ)の検査担当者と懇談した。検査担当者は放射性物資で汚染された食品の流通を防ぐため、法律で定められた手法で厳格に検査していると説明し、「検査の情報は公開している。消費者にも信頼されている」と強調した。続いて、一行は研究所の検査設備、大勢の市民が農産物を買い求めている市場の状況を視察した。
 団員のコープふくしま組合員・長谷部潤さん(40)は「福島県内の検査態勢と大きな違いはない。検査する側と消費者との間に信頼関係ができていると実感した」と語った。
 市場の視察に先立ち、派遣団長の佐藤俊市郎市教育長、副団長の清水修二福島大教授らは在ベラルーシ日本大使館を訪問し、三森重弘臨時代理大使と懇談した。佐藤団長が「食と農業の安全確保の取り組みを学びたい」とあいさつ。三森臨時代理大使は、18日に開かれた日ベラルーシ原発事故後協力合同委員会の第1回会合の概要などを説明した。清水副団長から次回会合を福島県内で開くよう提案され、「関係者に話したい」と前向きに検討する考えを示した。
 一行は視察終了後、ミンスクからゴメリに向け出発した。

( 2013/07/22 11:20 カテゴリー:主要 )

「脱原発」は消えず 東京選挙区 山本さん3・11思い貫く

2013-07-22 19:01:07 | 原子力関係
東京新聞
2013年7月22日 紙面から
「今がスタート地点。バンザイしている場合じゃない」
 脱原発を求める市民の声を集めて当選した無所属新人の山本太郎さん(38)は東京都杉並区の事務所で、支援者から「太郎」コールを受け笑顔を見せた。ただ、バンザイは封印。「脱原発と脱被ばくをメーンに活動していく」と気を引き締めた。
 「二年前の3・11が私を変えた」。街頭演説では、俳優で磨いた表現力で脱原発の必要性を熱く訴えかけた。渋谷などでミュージシャンらと反原発などのイベントも実施。知名度に加え、ネット選挙運動も駆使し、脱原発へのぶれない姿勢で若者を中心に無党派層から支持を広げた。
 俳優としてNHK大河ドラマに出演したこともあるが、二〇一一年三月の東京電力福島第一原発事故を機に、脱原発運動に身を投じた。「命にかかわることで信念を曲げたくない」と所属事務所を退社。デモに参加する一市民の立場から、政治への関心を深めた。
 昨年十二月の衆院選東京8区(杉並区)に出馬し、七万票余りを集めたが次点に。今回も無所属で出馬し、全国から集まった千二百人を超えるボランティアとカンパに支えられ戦い抜いた。「これからがいばらの道。(自分を)つぶそうという勢力しかなく、味方は有権者。一人じゃない」と気勢を上げた。

山本太郎「支援者に命狙われるのが一番怖い」 当選早々の物騒発言が波紋

2013-07-22 18:58:06 | 原子力関係
山本太郎「支援者に命狙われるのが一番怖い」 当選早々の物騒発言が波紋
J-CASTニュース 7月22日(月)17時52分配信
 参院選で当選を果たした俳優・山本太郎氏(38)が、直後のインタビューの中で「僕自身が裏切って、支援者に命を狙われるのが怖い」と意味深な発言をした。この言葉が、山本氏の当選を報じた新聞などで紹介され、いったい何事かと波紋を広げている。山本氏は何を言いたかったのか。

 2013年7月21日午後9時過ぎ、早々と「当確」を得た山本氏は詰め掛けた支援者に囲まれていた。はしゃぐ周囲をよそに、山本氏は「浮かれているわけには行かない。これからがイバラ道」といい、ひとり神妙な表情だった。

■反対派に命狙われることは怖くない

 山本氏は、マスコミ各社からの質問に応えながら、2011年の震災直後、公然と「脱原発」の声を上げ始めたころについて、

  「一番最初に声を上げたときには、しがらみだらけの世界(芸能界)にいた。なので、その中で声を上げるというには恐怖感がありました」

と振り返った。しかしその「恐怖感」は、デモ活動などを通じて全国を回り、「みんなと横でつながっていく」ことによって、薄れていったという。そして人々の力を借りて参院入りを果たした今、「もう、怖さはないですね」と胸を張ってみせる。

  「僕はもう、既得権益の中にある企業にとってみたら、すごくうっとうしい存在だと思うんですよ。あと権力側にとってもすごくうっとうしい存在だと思うんです。そういう意味で自分自身がつぶされたり消されたりする可能性はあるんですけど、そこは怖くないんです」

 そしてそれに続けて、こう言い放ったのだ。

  「僕に力を貸してくれた人たち、一緒にもっといい日本にしていこうということで力を貸してくれた人たちを僕自身が裏切って、命を狙われることが一番怖いということです」

「命狙うような相手に支援されていたのか」
 支持者からは大きな喝采で迎えられたこの発言、「既成勢力からの圧力を恐れず、支持者を裏切らないようがんばりたい」というニュアンスだったのだろうが、「命を狙われる」という危ない言い回しだけに、驚いた人も多かったようだ。山本氏の口調が大真面目なのも、物騒さに拍車をかける。この発言が報じられると、ツイッターなどでは、

  「つまりどういう事なんだってばよ?」
  「異様なコメントやな…」

と首をかしげる人のほか、

  「どういう人達が頭に浮かんでいるんだろう!? 」

などと、言葉の意味を裏読みしようとする人も少なくない。

 一方、当選で「時の人」となった山本氏は明けて22日、積極的にテレビなどへ出演した。

 生出演した「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)では、

  「市民運動と政治との距離を縮めるという役割を果たさないといけない」

と抱負を語っている。

参院選】山本太郎氏、万歳なし「議員になるのが目的じゃない」

2013-07-22 18:55:56 | 原子力関係
参院選】山本太郎氏、万歳なし「議員になるのが目的じゃない」
デイリースポーツ 7月21日(日)23時10分配信

当確を決め、ガッツポーズの山本太郎候補=東京・高円寺の選挙事務所(撮影・西岡 正)

 東京選挙区に無所属で立候補した新人の俳優・山本太郎氏(38)の当選が確実となった。昨年12月の衆院選落選から7カ月。東京・高円寺の選挙事務所で、支援者から「タロウ」コールがわき上がり、大騒ぎとは対照的に山本氏は、「議員になることが目的じゃない」とバンザイもせず、表情を引き締め、「ありがとう」とつぶやいた。

【写真】山本太郎氏、お台場でフジテレビ批判「テレビ局は本当のことをいわない」

 午後8時すぎに選挙事務所入り。約1時間後の午後9時すぎに当確ランプがともった。候補者20人のうち、“5枠目”をかけた戦いとの見方が強かった中での早々の当確に「議員になることが目的じゃない。だからバンザイもしなかった。これからもっと発言は細っていくけど、空気を読まずにストレートに事実を伝えたい。力を貸してくれた人を裏切ってその人たちに命を狙われるのが怖い」と有言実行を口にした。

 山本氏は2011年、東日本大震災後に脱原発を宣言し、活動家として市民運動などに参加。昨年12月の衆院選に東京8区から無所属で出馬するも落選。今回は脱原発、反TPPを訴え、「100万票」獲得を目指してきた。

 昨年の衆院選で右側側頭部にできた円形脱毛症は、五円玉程度の大きさから直径約4センチに広がっていた。

 悲願の国政進出を果たした山本氏。どの会派に属するかは「入ってみないとわからない」と明言を避けた。

生中継の山本太郎当選コメントでメデイア批判し露骨に音消され終了w

2013-07-22 18:49:12 | 原子力関係


2013年07月22日 04:33 投稿
生中継の山本太郎当選コメントでメデイア批判し露骨に音消され終了w
再生数:15,400
コメント数:780
投稿者:Koreakkuma2 さん
動画の説明文:
こんなのを当選させる東京都民って・・・?NHKの慌てぶりが面白かったので・・・w
登録されているタグ:
政治 参議院選挙 東京選挙区 山本太郎 脱原発依存 放送事故 極左 中核派 都民の愚かさの化身 衆愚の都民
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山本太郎氏当選に思う--噛みしめるべき格言「教育のない民主主義は無意味」

2013-07-22 18:45:00 | 原子力関係
以下読むに耐えない内容!記録として保存。


山本太郎氏当選に思う--噛みしめるべき格言「教育のない民主主義は無意味」アゴラ
石井 孝明

科学と理性に背を向けた人を信任

7月21日の参議院選挙は自民党圧勝という結果になった。私は特定政党を支持しないが、自民党の影響力が強まり政治が混迷して、何も決められない状況が終わることは一国民としてうれしい。

ところが残念なことがあった。東京選挙区で反原発を過激に主張する俳優の山本太郎氏が当選したことだ。おかしな議員が一人増えたという簡単な問題ではない。かなり根の深い問題をはらむ。私は原則として選挙での民意を尊重する。しかし山本氏は当選するべきではないと考えていた。
これまで問題政治家は多かったが、山本氏は特異な異様さを持っている。彼は福島原発事故をめぐってデマの発信を繰り返し、テロリストや極左暴力集団との関係を公言。さらに科学、理性、そして選挙関連の法律の無視を公然と行った。もっと恐ろしいことは、この人に東京都民で60万人以上の多数の投票があったことだ。

偉そうに聞こえたら恐縮だが、私はこの結果に「日本社会の敗北」という感想さえ抱いた。そして「悪霊」(意味は後述)が社会を覆った恐怖を感じた。科学的な判断力を養わない教育、有名人に面白がって投票する幼稚な政治文化、理性的な判断をしない情報弱者の多さ、民主主義を壊しかねないセンセーショナリズムに陥るメディアなど、日本で観察される問題の悪しき集大成が、山本氏の当選につながっているように思えてしまう。総じて日本人の大半の人の見識の高さを私は信頼しているが、一部に危うい行動をする人がいることを確認できた。

もちろん私は山本氏を全否定することも、会ったこともない彼を激しく憎むこともない。山本氏は福島原発事故への怒りを前面に出したが、それは私も共感する。彼の強調した放射能への不安も当然だろう。そしてすべてを放り出して、愚直に政治運動をした彼の姿を嫌いでない日本的な心情を私は持つ。

しかし科学と理性に背を向けた山本氏の異様な行動については決して認められない。

山本氏による騒擾は混乱だけを生んだ

私はエネルギー・環境問題の取材を続ける記者だが、そこで福島原発事故に遭遇した。放射能をめぐるデマを機会があれば打ち消し、機会あるごとに以下の主張をした。

「放射能について不正確な情報を垂れ流す事は、誤った行動を誘発し、人の生活、命、健康に情報で害を与えかねない」

「原発の是非の主張と、今起きている放射能のリスク評価の問題はまったく別である。前者は自由に語ればいい。人々の不安につけ込んで後者を強調して前者を語ってはいけない。誤った情報は風評被害を生み、福島という地域を壊し、ムダな損失を人の人生と社会と日本全体に加える」

「各種調査で示されているように、今回の原発事故で健康被害が起こる可能性は極小である。それなのに膨大な対策を行うことで、福島と被災地の復興が遅れ、数兆円単位の無駄なカネが使われている。冷静になって現状を考えるべきだ」

ところが状況は、これらの主張と真逆に動いている。エネルギー政策、放射能防護政策で今起こっていることを一言でまとめれば、「混乱」だ。多くの人々が冷静に原発事故に対処したのに、一部のノイジーマイノリティーが、科学的知見を無視。そして理性ではなく「怖い」「原発嫌だ」という感情を爆発させ、社会の合意形成と政策の遂行を妨げている。

山本太郎氏はこの2年半、騒擾の中心の一人だった。いちいち取り上げるのは面倒であり、掲載させていただくアゴラの品位を落としかねないので、以下のNEVERまとめを参照してほしい。

「デマッターとしても著名な山本太郎さんが、ついに選挙演説でもデマをまきちらし始めた」

「【参院選2013】反原発山本太郎への投票を検討していたが、調べてみたらカオスすぎてやばい件」

さらに山本氏の周囲には異様な取り巻きがいる。選挙では、テロリスト集団の中核派が支援を表明。(池田信夫氏記事「山本太郎は中核派支援候補」)また菅直人元首相周辺に食い込んで、北朝鮮と関係のある新左翼セクト「MPD ・平和と民主運動」の関係者が山本氏の選対に入り込んでいるとされる。

21世紀になって、1970年代に暗躍したテロ集団らが亡霊のように復活した。こうした団体の関与の全貌を部外者が掴むことはできないだろうが、とても不気味だ。山本氏はこれらの集団は勝手に応援したとしているようだが、どこまで恐ろしさを認識しているのだろうか。

冗談ではなく、参議院と議員会館の治安・防諜対策を、各議員と議会事務局がしなくてはならない。山本氏を利用して、中核派や北朝鮮関係団体が活動する可能性がある。民主主義を否定する集団が、民主的手段の選挙によって国政に入り込む。この状況は異常だ。

山本氏は、当選インタビューで「当然原発利権に絡んだ人たちが僕を妨害してきます。僕の味方は一票を投じてくれた有権者だけです」と述べた。勝手に脳内に敵と味方をつくり対決姿勢を強めている。6年地位にある参議院議員という立場で、これまでの2年半の騒擾を繰り返すのだろうか。うんざりだ。

非科学的な「悪霊」から社会を守る

こうした混乱を見て、私は米国の歴史を思い出していた。人類史上初めて米国は「国民の、国民のための、国民による政府」(16代大統領リンカーン「ゲティスバーグ演説」より)を、人為的につくった。建国の父たちは、この民主主義政体がかなり特殊で壊れやすいものであり、構成員の質が政体の成果を決めると考えていた。

「独立宣言の起草者、ヴァージニア信教自由令の起草者、そしてヴァージニア大学の設立者トーマス・ジェファーソンここに眠る」

第三代大統領のジェファーソン(1743-1826)は、墓石にこのように刻ませたという。彼にとって人生では、大統領という世俗権力者ではなく、思想家・教育者であったことの方が重みを持つものであった。

彼は次の言葉を残している。「最善の政治形態のもとでさえ権力を委ねられた人は時日が経つにつれて、その政治形態を暴挙へと変えてしまう。これを予防する最も効果的な手段は、民衆一般の知性をできるだけ 実際的に啓蒙することである。教育のみが民主主義を守る」「教育のない民主主義は無意味である」

自分たちが利害を持つ政府を、構成員が熟議を重ねることで適切に運営することを民主主義政体では期待する。しかし、それは賢明な人が関わらなければ、即座に衆愚の器に堕落する。こうした危機意識が彼らにはあった。

ジェファーソンの理想は今でも教育に取り入れられようと努力が重ねられてきた。アメリカの物理学者で教育エッセイでも知られたカール・セーガン氏(1934-1996)の『科学と悪霊を語る』(新潮社)という本でジェファーソンは繰り返し引用される。ここでいう「悪霊」とは人間を束縛する、そして身近にある非科学的な概念の総称だ。

「市民が教育を受け、自分の意見を形成するようになれば、そのとき権力を持つ者も我々のためになることをする。すべての国で、科学の手法と、権利の章典の意義とを子供たちに教えてゆかなくてはならない。品位も謙遜も、共同体意識も、そこから芽生えてくるだろう。悪霊に憑かれたこの世界で、迫り来る暗闇から我々を守ってくれるのは、ただそれだけかも知れない」。セーガン氏は著書の最後にこのような言葉を記している。

民主主義は華やかな選挙だけで動くのではない。前提に教育、それによって学び賢明に活動する市民の存在が必要なのである。

山本氏が行うべきこと--教育による科学的知見の獲得

私の言葉が届くかどうか分からないが、山本太郎氏、そしてその支援者は、セーガン氏の言葉を噛みしめてほしい。当選によって、自己満足に浸るべきではない。これまでのようにその行動と発言によって多数派の他の日本国民、特に被災地、福島の人々に迷惑をかけ、悲しませないでほしいと私は願う。

これからは理性と科学に背を向けた行為を続けることは、国政に議席を持つ責任を引き受けた以上、決して許されない。そのために今後、エネルギー問題と放射能について自発的に学び、また専門家から教育を受けて科学的な知見を身につけ、理性的な判断力を養ってほしい。

そして山本氏を当選させたのが民意なら、彼を警戒し、監視するのも民意である。誤った行動は徹底的に批判されなければならない。

私はまだ「話せば分かる」という希望を持っている。この人たちも、そしてそれを批判的に眺める多くの人も「教育のない民主主義は無意味である」という言葉を噛みしめてこの選挙結果に向いあうべきだ。学び、科学と理性を尊重する取り組みをすれば、「迫り来る暗闇」にはまることは避けられる可能性が高い。その先に恐怖からの解放、そして放射能問題の解決と、福島の復興があるはずだ。

石井孝明
環境・経済ジャーナリスト ishii.takaaki1@gmail.com
ツイッター:@ishiitakaaki

山本太郎氏「既存の政治家にはならない」

2013-07-22 18:39:04 | 原子力関係
山本太郎氏「既存の政治家にはならない」日刊スポーツ



参院選当選から一夜明け日刊スポーツの紙面を手に笑顔の山本太郎氏(撮影・村上幸将)
 脱原発を訴え、東京選挙区で初当選した俳優で無所属新人の山本太郎氏(38)は一夜明けた22日朝、東京都杉並区の事務所で報道陣の取材に応じ「既存の政治家のようにはなりたくない。どこまでも市民に寄り添い、国会で言いにくいことを言わせてもらう」と意気込みを語った。

 午前7時45分ごろ、事務所に現れた山本氏は「(昨日と気持ちは)全く変わりません」と表情を引き締め、テレビ中継に出演した。

 勝因を「脱原発を政治利用していない。『脱被ばく』が重要で不安を抱えていた人とリンクできた」と分析し、「訴えてきたことを形に変えるスタートラインに立てた。政治に興味を持つ人も増やしたい」と話した。(共同)

 [2013年7月22日15時27分]

山本太郎氏、ネットで無党派つかみ初当選

2013-07-22 18:35:28 | 原子力関係
山本太郎氏、ネットで無党派つかみ初当選日刊スポーツ


当選確実の報を受け、支援者たちと一緒にガッツポーズする山本太郎氏
 第2次安倍内閣発足後、初の大型国政選挙となった第23回参院選は21日、投開票された。無所属で出馬した俳優山本太郎氏(38)が東京選挙区で初当選した。昨年12月の衆院選に続く2度目の国政挑戦で雪辱を果たした。山本氏は約1000人の市民ボランティアと、インターネットを駆使した草の根選挙で、無党派層の浮動票をつかみ取った。自民党と公明党で過半数(122議席)を獲得し、与野党のねじれを解消した。

 午後9時10分。NHKから当確が伝わると、選挙事務所に歓声が湧き起こった。山本氏だけが1人冷静だった。「スタートラインに立っただけ。今以上にいばらの道が待っている。万歳をやって打ち上げられない自分がいる」と万歳を拒否。代わりにガッツポーズで撮影に応じた。

 ネットを駆使した草の根選挙戦が“神風”を巻き起こした。午後6時半の時点、東京選挙区で6位という情報が事務所に入った。途端、40人前後のボランティアが「いつ投票するの? 今でしょう!!」と書かれたボードを手にして一斉に街に繰り出した。電話やスマートフォンを使ってのライブ配信などで投票を呼びかけるスタッフもいた。投票率が低ければ、組織の後ろ盾がない山本陣営は不利になる。浮動票をつかもうと最後まで必死のローラー作戦を展開した。

 昨年末に衆院選で敗れて以降もネットで自己主張を続けた。「半年間、学んだ部分があり、僕1人では成長できなかった。僕が守るものは党、議席、利害関係者じゃなく命、みんなで生きていこうぜということ」と覚悟を決めた。

 魂の言葉を街頭演説はもちろん、移動中の車内でもネットで配信し続けた。「抱えた不安を言えなかった人が38歳の無職の話を聞き、不安を言っていいんだという雰囲気になっていった」。選挙戦で民意をつかんだ実感があった。

 11年3月11日の東日本大震災で発生した、福島第1原発事故による放射能汚染に危機感を抱き、同5月に脱原発を宣言し、市民活動に身を投じて788日。政治家になる気はサラサラなかった。「政治家になりたいんじゃなく、何かを変えたくて僕は国会に行く」。俳優業はストップしているが「僕は仕事を奪われたけれど、国が正常になれば仕事は戻る。可能性は制限しない」と俳優業継続の可能性も否定しなかった。

 これから1人で乗り込む国会の荒波は覚悟している。「達成するためには、投票してくれた皆さんの援護射撃が必要。政治家として育ててほしい」。民意に押し上げられ、ゼロからはい上がった山本氏がいよいよ国会に乗り込む。【村上幸将】

<山本氏国政への歩み>

 ◆11年5月25日 ツイッターで脱原発の意思を訴え、そのことでドラマの仕事がなくなったと明かす。

 ◆同27日 所属事務所からの退社を明かす。

 ◆同7月11日 佐賀県庁の反原発デモに参加。

 ◆同11月24日 欧州へ出発し86年4月に原発事故が発生したウクライナのチェルノブイリ、ドイツなどでドキュメンタリーを撮影。

 ◆12年2月 放射能汚染を懸念し、東京から大阪へ引っ越し。

 ◆同4月17日 横浜市の太陽光発電システム業「ソーラーリフォーム」に就職。7月17日に退社。

 ◆同5月29日 ツイッターで19歳のプロサーファー朱璃さんとの結婚を発表。

 ◆同12月16日 衆院選東京8区(杉並区)から無所属で立候補し7万票超を獲得も、石原伸晃環境大臣に約6万票差で敗れ次点。

 ◆13年5月27日 都内の市民集会で参院選出馬を宣言。

 ◆同6月11日 脱原発や反TPP(環太平洋連携協定)の主張が一致する政党との統一比例名簿作りを希望もかなわず、東京選挙区から無所属で立候補を表明。

 ◆同14日 都内で事務所開き。脱原発に加え、反被ばくを争点にすると表明。

 ◆同7月17日 午前0時14分、インターネット掲示板に殺害予告が書き込まれる。

 ◆同19日 選挙運動メールを受信者の同意を得ないまま送信するなど、改選公選法に抵触する可能性のある運動をした件で謝罪。

 [2013年7月22日9時10分 紙面から]

三隅発電所で発電を再開

2013-07-22 18:21:19 | 学習
三隅発電所で発電を再開NHK

配管の故障のため先月21日から1か月間、発電を停止していた浜田市にある中国電力の火力発電所、三隅発電所で、復旧作業が終わり、21日から発電を再開しました。中国電力によりますと、浜田市にある三隅発電所は、先月21日に発電用のボイラー内にある配管で、蒸気漏れと見られる不具合が確認されたため、発電を停止しました。その後の調査で、ボイラー内にある発電のために蒸気をさらに過熱する配管1本に長さ5ミリほどの亀裂が見つかったほか、この配管の隣りにある2本の配管の表面にすり減っている箇所が見つかりました。
このため、中国電力では、これら3本の配管を新しいものに交換したほか、ボイラー内の類似の構造をした配管23本についても、故障を予防するために取り替え、きょう午前3時、1か月ぶりに発電を再開しました。
交換されたすべての配管は、15年前に発電を開始して以来、交換されたことのない部品だったということで、高温と高圧のために傷んだことが故障の原因と見られるということです。
中国電力島根支社は「電力の需要が高まる本格的な夏を前に心配をかけて申し訳ない。電気の安定供給に全力を挙げて取り組みたい」と話しています。
07月22日 02時10分

ヨウ素剤40歳以上も服用可に

2013-07-22 18:19:26 | 原子力関係
ヨウ素剤40歳以上も服用可にNHK
原子力発電所での事故の際、甲状腺の被ばくを防ぐヨウ素剤について、国の原子力規制委員会は、これまで「服用の必要はない」としていた40歳以上も、「リスクが残るという懸念がある」として、希望があれば服用を認めることになりました。
原発で事故が起きた際、甲状腺の被ばくを防ぐために服用するヨウ素剤について、国の防災指針では、半径5キロを目安に事前に配布することや、自治体が配布の前に住民向けの説明会を開くことが盛り込まれました。原子力規制委員会は、自治体から要望を受けて、新たに、ヨウ素剤の配布や服用のルールをまとめた解説書を作成しました。この中では、服用の具体的な方法や副作用に関する説明のほか、これまで「服用の必要はない」としていた40歳以上も、希望があれば服用を認めることが盛り込まれています。40歳以上の服用を認めたことについて解説書では、「近年の研究をみると、甲状腺がんの発生のリスクは年令と共に減るが、高齢者においてもそのリスクが残るという懸念がある」と説明しています。原子力規制庁の森本英香次長は、「ヨウ素剤は甲状腺の機能を下げるリスクもあるため、自治体には副作用についてもしっかりと説明してほしい」と話しています。
07月22日 16時55分