東京新聞
2013年7月30日
特措法で重点調査地域に指定されている柏など県内九市のうち、流山、野田、鎌ケ谷、佐倉の四市は除染をほぼ終えたことが、本紙の取材で分かった。
ほかの柏、松戸、我孫子、白井、印西の各市は現時点の除染完了率を六割以上とし、本年度末までに完了する計画を立てている。
除染の進展状況を取材したところ、遊水池上にあって除染が難しい公園一施設(白井市)を除き、九市とも国の除染基準の毎時〇・二三マイクロシーベルトを平均的に超える施設は見当たらないと回答した。
ただ、雨どいの下や道路側溝といった局所的に基準を超える場所はまだ多く、除染をほぼ終えたとした四市も含め、把握や除染を進める考えだ。
一方、新たに除染後の問題も浮上している。
松戸市では、除染を済ませた後に風雨の影響で放射性物質が密集し、再び線量が基準超になる部分が八つの公園で見つかるなど、一回の除染で済まないケースが起きている。
また除染で発生し、現場の地中などで仮保管を強いられている汚染土の行き先もまだ決まっていない。 (横山大輔)
2013年7月30日
特措法で重点調査地域に指定されている柏など県内九市のうち、流山、野田、鎌ケ谷、佐倉の四市は除染をほぼ終えたことが、本紙の取材で分かった。
ほかの柏、松戸、我孫子、白井、印西の各市は現時点の除染完了率を六割以上とし、本年度末までに完了する計画を立てている。
除染の進展状況を取材したところ、遊水池上にあって除染が難しい公園一施設(白井市)を除き、九市とも国の除染基準の毎時〇・二三マイクロシーベルトを平均的に超える施設は見当たらないと回答した。
ただ、雨どいの下や道路側溝といった局所的に基準を超える場所はまだ多く、除染をほぼ終えたとした四市も含め、把握や除染を進める考えだ。
一方、新たに除染後の問題も浮上している。
松戸市では、除染を済ませた後に風雨の影響で放射性物質が密集し、再び線量が基準超になる部分が八つの公園で見つかるなど、一回の除染で済まないケースが起きている。
また除染で発生し、現場の地中などで仮保管を強いられている汚染土の行き先もまだ決まっていない。 (横山大輔)