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世界初、カキを陸上養殖 沖縄・久米島、海洋深層水を使用

2016-10-18 21:27:27 | ニュース

 全国でオイスター(カキ)バーを経営するゼネラル・オイスター(東京、吉田琇則代表取締役CEO)の子会社ジーオー・ファーム(沖縄県久米島町、鷲足恭子社長)が、久米島町の海洋深層水を使ってカキの陸上養殖を始める。卵の受精から成貝に生育するまで一貫して陸上で行うのは世界初。拠点となる施設を11月にも建設予定で、早ければ2017年度内に久米島産カキとして全国に出荷する。雑菌がいない海洋深層水を用いることで、ウイルスフリーの食あたりしない「安心、安全なカキ」として世界に売り込む。

 カキの陸上養殖は、卵を受精させる施設(ハッチェリー)と幼貝を3センチ程度まで生育する施設(ナーサリー)、3センチ程度まで大きくなった幼貝を成貝まで育成する施設(グローアウト)の三つの施設で一体的に行う。施設は当面は1300平方メートル規模で、増産体制が整い次第、拡張させ、将来的には3700平方メートル規模にする。

 海水中の植物プランクトンを餌にするカキは、1時間に20リットルの海水を体内で循環させるため、海で養殖した場合、海水に含まれる菌やウイルスが体内に蓄積し、生で食べた場合に食あたりすることがある。久米島町は海洋深層水の取水量が全国一で、カキの生育に必要な大量の海水を確保できるほか、亜熱帯気候により、プランクトンの光合成に適した日照量があるなどの利点がある。

 海洋深層水は表層水に比べ温度調節が容易で、通常2年程度かかる生育期間を大幅に短縮することができる。ジーオー・ファームは「1年以内」(吉田CEO)の生育期間を目標に据えており、20年には年300万個の出荷を目指す。

 ジーオー・ファームは9月末、沖縄振興開発金融公庫と親会社から合わせて3億9千万円の出資を受けた。

ジーオー・ファームの研究施設で生育された養殖カキ=沖縄県久米島町宇根

 

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幻の新聞「新沖縄」の原紙発見 終戦直後に発行、米軍が停止

2016-10-18 21:04:11 | ニュース

「新沖縄」第10号の題字と1面記事(翁長良明さん提供)

沖縄戦後、本島北部にあった田井等市で発行され、米軍によって発行停止にされた新聞「新沖縄」の原紙が16日までに見つかった。

「沖縄新報」の記者だった故上地一史さん(元沖縄タイムス社長)が1945年夏ごろ、田井等市で発行していた。存在は知られていたが、現物は見つかっていなかった。

発見した古美術収集家の翁長良明さんは「戦後の一断面を伝えている」と話している。(編集委員・謝花直美)

見つかったのは45年12月16日発行の第10号。発行人は上地さん、発行所所在地は田井等市仲尾次。これまで名称は「新沖縄新聞」と知られてきたが、実際の題字は「新沖縄」、上部にThe New Okinawanと英語が表記されている。B4表裏1枚。

1面トップ記事は「人口分散に即応 田井等機構整備」。45年11月に始まった収容地区住民の元の町村への帰還を機に、田井等市は羽地、名護、本部、今帰仁まで拡大した広域の市になった。これに対応するため、行政や生産など新機構整備の必要を伝えている。

宜野座地区で開かれた教育者大会、合同慰霊祭を短信で伝え、収容地区の人々が手探りで復興を歩み始める様子を伝えている。

証言では、上地さんの新聞発行の熱意に仲尾次の米海軍地区隊長がガリ版印刷機や用紙を提供し、45年夏ごろに創刊したとされる。これまで数号発行した後、同年9月に米軍が発行停止したと言われてきた。今回の原紙の発見で、同12月まで10号が発行されていたことが新たに判明した。

翁長さんは「この1枚からいろいろなことが分かると思う」と話した。



 

 

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夜空に月虹(げっこう)、幸せアーチ 石垣島天文台撮影

2016-10-18 05:57:04 | ニュース

 

満月の光で夜空に現れた月虹=16日午後8時50分ごろ、石垣島(石垣島天文台提供)

 【石垣】国立石垣島天文台(宮地竹史所長)は16日午後7時すぎ、満月の光で現れた虹の撮影に成功した。天文台は「夜空が暗く空気が澄んだ条件が必要な珍しい現象」と説明。空の状態を監視する天文台のスカイモニターカメラが同7時6分から約15分、竹富島と小浜島の上空に大きな虹を写した。同8時50分ごろにもアーチ状の虹を撮影した。

 「月虹(げっこう)」という現象で、月の光が大気中の水滴で屈折し虹となって見える。実際の肉眼では辺りは暗く、虹の姿は薄く白い。写真はカメラの露出を上げて撮影された。

 天文台は「町の光が明るいと反射して見えない。八重山だからこその現象。月虹は幸せを招くといわれる。東日本大震災の翌年にも見られた。熊本や岩手などの被災地が早く復興して早く幸せが訪れてほしい」と願った。

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