荘厳な雰囲気の中、執り行われる首里城祭の冊封儀式=29日、那覇市の首里城公園
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中国皇帝が琉球国王を任命する儀式「冊封儀式」が29日、那覇市の首里城正殿の御庭(うなー)で再現された。
28日から始まった首里城祭(同実行委員会主催、首里振興会、琉球新報社共催)の関連行事。琉球音楽や中国音楽が奏でられる荘厳な雰囲気の中、琉球王国最大の行事が執り行われた。
路次楽が先導し、冊封正使、副使が守礼門をくぐって御庭に向かう「冊封使行列」で行事を開始した。御庭には皇帝からの詔勅、下賜品を置く闕庭(けってい)、国王任命のための詔書・勅書を読み上げる宣読台が設置された。
観光客ら大勢が見守る中、皇帝からの文書の読み上げや絹織物などの拝受などが重々しく行われた。
9月の選出大会で国王に選ばれた仲宗根広さんが公の行事に初めて登場し、真剣な表情で務めた。
30日は午後0時30分から国際通りで琉球王朝絵巻行列が行われる。【琉球新報電子版】