死んで黒ずんだサンゴが広がる宮古島沖の「八重干瀬」。
サンゴが白っぽくなる病気も発生していた(中央)(環境省提供)
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環境省は28日、宮古島周辺でもサンゴの白化が進み、約3割が死滅したと発表した。特に池間島北部にあるサンゴ礁群「八重干瀬」の平均サンゴ死滅率が68%に上り、同省が本格調査を始めた2004年以降、初めて60%を超えたと発表した。前年度の死滅率は0%だった。
同省自然環境局生物多様性センターの担当者は昨夏の長期的な高海水温が原因だと指摘した上で「国内有数の貴重なサンゴ礁にとって大きな打撃となった」と述べた。
同海域は平均サンゴ被度も前年度比26ポイント減の9%で他の海域と比較して影響が大きかった。また、同海域周辺では感染症の一種で、サンゴが白っぽくなる「ホワイトシンドローム」という病気の発生も確認された。